575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

妻の手に花の茗荷の五つほど   遅足

2015年10月11日 | Weblog
いつの間にか我が家の庭に茗荷が増えています。
薄黄色の花が静かに、あちこちで開いて・・・
薬味に。甘酢漬けにして。大人の味を楽しんでいます。

茗荷を食べると物忘れをする、といわれています。
そして、こんな昔話があります。

昔、あるところに欲の深い夫婦があり、宿屋を営んでいました。
茗荷を食べると物忘れする、という話を信じた夫婦。
お金を持っていそうな客に、茗荷尽くしの料理を食べさせます。
翌朝、客は出立。夫婦は客室をくまなく探したが・・・
何も忘ものは無く、ふっと気付くと、宿賃をもらい忘れていました。

このお話を読んだ次男は「ぼくミョウガはいらない」と。

茗荷といえば春に出る若芽は「茗荷竹」
夏になれば「茗荷の子」
「茗荷の花」は秋と、それぞれの季語となっています。

            

応答の一日一句

  園児らの昆虫の箱木の実鳴る     孝

  木の実降るつづら折りなる鞍馬かな  亜子


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする