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「珠玉の輿~江戸と乗物~」展

2009年01月15日 | お江戸巡り
江戸東京博物館で珠玉の輿展~江戸と乗物~展開催中です。


あの篤姫の乗物が、スミソニアン博物館から貸し出され、
本寿院(篤姫の姑ね)の乗物が展示され、
津山藩の物や徳川尾張藩や水戸藩の物など、9挺の乗物が勢ぞろい。
アメリカ&日本各地から、これだけの女乗物が集合した展示会は、珍しいそうです。


なんたって1つ1つがデカイので、移送にお金と時間がかかる上、
展示する側も、ある程度の広さが必要になるそうで、
いつでも、どこでも~~ってわけにはいかないんですって。


今回、江戸東京博物館の目玉展示…なんだそうです。
錦絵や調度品などの展示も、それなりに面白いですが、
女乗物ともなると、本当に美しいし、装飾も贅沢だし、近寄ってみることができるので、
しみじみと“見た~~”という気にさせてくれます。



“広義の乗りもの”というのは、4つに分類されます。
1.輿・・・・・・2本の棒の上部に家型の乗車部があるもの
2.・・・・・・牛車に代表されるものですが、主に朝廷関連で使われたそう
3.狭義の乗り物・・1本の棒の下部に家型の乗車部。天井より床面積が広い
4.駕籠・・・・・・1本の棒の下部に家型の乗車部。 天井より床面積が狭い


一応最近の学問的な分類なんだそうですが、3と4の区別が曖昧。

要するに、「下に~下に~」とシズシズと進んでいく大名行列で殿様が乗っていたのが“狭義の乗り物”。
駕籠かきが「エッサホイサ」と駆け足で担いでいったのが“駕籠”なんだそうです。


で、博物館で開催されているのは、その中でも徳川に関連する女性達が乗った“狭義の乗り物”展です。

屋根の形や文様など、身分によって細かく仕様が決められていました。
もちろん時代によっても流行が違っていたようです。


本寿院と篤姫の乗物は、時代的にはほぼ同じで、デザインや金具など酷似しているのですが、
内装や天井などが、微妙に違っています。(篤姫の方がお金がかかってる)
将軍正室と側室という立場の差が、表されているのでは?という学芸員さんの話でした。


まだまだ研究が始まったばかりだそうで、「日々新しい発見です」と言う学芸員さんが、
なんだか嬉しそうで、話を聞いたこちらまで楽しくなります。



今、目の前にあるこの乗物を、百年、二百年前に、現実に使っていたお姫様達がいるわけで、
想像していると、こちらまでワクワク、ドキドキ。
頭の中は、タイムマシンに乗って、すっかり江戸の世界です。


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