ノープロブレム・ダイアリー

何があっても気にしない。
ノープロブレムでお気楽にいきましょう。

唐津散策 その2

2012年10月30日 | 九州暮らし

写真を撮ったのに、忘れてました。

こちらは、旧佐賀銀行

明治を代表する建築家『辰野金吾』監修によるものです。

辰野金吾は、ちょうど国家プロジェクトである「東京駅」に取り掛かっていたため、

弟子の田中実に設計を委ねたとされています。

 

辰野金吾』   

東京でガイドをしていたら、必ず出てくる有名な建築家。

明治政府のお抱え外国人『ジョサイア・コンドル』(鹿鳴館を設計)に師事し、

数々の建物を設計した人です。

現存するものだけでも、日本銀行本店、東京駅、奈良ホテル、大阪市中央公会堂など

重要文化財ばかり。

 

その辰野金吾が、なんと唐津の出身で、

唐津藩校英学塾「耐恒寮」で、英語教師としてやってきた高橋是清と知り合い、

高橋を追って上京し、工学寮(現 東大工学部)に入学したという・・・

 

 

ガイド時代、毎日のように口にしていた辰野金吾に、

こんなところで再会するなんて、

ちょっとオドロキ。

 

実際の設計を担当した田中実は辰野の愛弟子。

典型的な辰野式と、田中独自のデザインを融合させたものだそうで、

唐津の近代化には欠かせない作品なんだそうです。

 

 

歴史の中の人や物は、それだけ見ればただ1つの点なんですが、

そこには、数々の人のつながりがあって、

つくづく人間は、一人じゃないんだ・・・と思います。

友人、先輩、師弟、同郷・・・いろんな関係があって、

複雑に絡まりあって、歴史が紡がれていく。。。。

本当に面白いなぁ。

 

 

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唐津散策

2012年10月30日 | 九州暮らし

よく晴れた日曜日、オットと二人で唐津へ行ってきました。

唐津といえば、唐津焼ぐらいしか知識がなかった私。

とりあえず観光窓口に飛び込んで、おすすめ観光地を教えてもらい、

Let's go !!      

 

もうすぐ唐津くんちが始まるそうで、

ラッキーにも、14台の曳山を無料で見ることができました。

(普段は曳山展示場で有料展示です)

 

1台は、ちょうど移動の真っ最中で、大勢の男性達が曳く様子は、迫力満点!

 

1600年頃から始まる歴史的なお祭りですが、

もともと“供日”“くんち”と読むことからこの名前がついたようで、

収穫感謝のお祭りの意味があるようです。

鯛の曳山は有名ですが、それ以外に赤獅子や青獅子、兜など壮大で豪華な曳山ばかり。

唐津の街が祭一色になる日は、もうすぐです。

 

こちらは旧高取邸

石炭王として、一代で財をなした高取伊好(たかはしこれよし)の邸宅です。

2300坪と言われる広大な敷地の中に、2棟の屋敷がたっています。

1つは家族の居住空間、1つはゲストハウスのようなもので、

皇族・朝香宮や大久保利通なども訪れたといいます。

家の中に能舞台まであって、明治時代のお金持ちって、半端ないです。。。。

ここはガイドさんがいらっしゃるので、説明を聞きながら歩くことができて、

より深く理解できました。

実はつい最近まで子孫の方が住んでおられたそうですが、

維持も大変になったので、売却して・・・というのを歴史的建造物として買いあげ、

今は、国の指定重要文化財です。

 

 

山の上にある唐津城。

豊臣秀吉の家臣・寺沢広高が築城したそうですが、

とにかく山の上でして。。。。

行きはエレベーターに乗っちゃった。(100円です)

城を要にした砂浜が翼を広げた鶴のように見えることから『舞鶴城』とも呼ばれているとか。

 

唐津城からみた景色。

キレイでしたよ~~

 

ステキな唐津焼きもゲットしたかったんですが、

いいな~と思うものはお値段も。。。。。

唐津焼は諦めました。

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もうひとつの薔薇    ベルサイユのバラ展

2012年10月27日 | 今日の出来事

結婚記念日にオットがバラをくれた、まさにその日、

私はもう一つのバラを見に出かけてました。

 

市内の美術館で開催されている『ベルサイユのばら展』。 

 

1972年 週刊マーガレットに掲載され、その後日本中に大ブームを巻き起こした長編大作。

漫画はもちろん、宝塚歌劇の舞台になり、

アニメにもなり、ファンは日本中に広がっていったあの不朽の名作。

貴重な原画やセル画、宝塚のステージ衣装などなど、

本当にたくさんの懐かしいものに出会うことができました。

 

連載開始当時、私は小学6年生。

毎週マンガを買ってもらえるような家ではなかったので(結構厳しかった

友達が購入し、学校へ持ってきてくれるのが楽しみでした。

透明シートのついた下敷きに、それぞれが一番好きなオスカルの絵を写したりして。。。

小学生にとっては、なかなかハードな恋愛シーンもあったのですが、

そのあたりは思春期女子特有&集団心理の大胆さ・・・で

それなりに理解していたんでしょうね。(あまり記憶が定かではないですが)

とにかく欠かすことなく読み続けた日々。

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェという架空の人物に恋焦がれた少女の日々でもあります。

 

その後、宝塚歌劇でも上演され、大好きだったジュンコさん(汀夏子さん)がオスカルを演じると知った時は、

本当に大喜びで、感激でした。

 

 

懐かしい想いが次々とあふれてくる中年女性は私だけではなかったようで、

会場は、私ぐらいの年齢の女性でいっぱい。

原画を一つ一つ見ながら、そうそう、この次は・・・と

好きなこと、夢中になったものは、思い出せるものなんですね。

40周年を記念して・・・だそうですが、あれから40年だなんて、ホント、信じられないです。

東京で見逃して、残念!と思っていたら、なんと福岡にきてくれて。

大阪、横浜でも開催されるようですよ。

 

 

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21年目

2012年10月26日 | 今日の出来事

21年目の結婚記念日でした。

 

新婚1年目は、数え切れないほどの薔薇の花束でしたが、

さすがに最近は、数えられる程度の薔薇です。

 

誕生日やいろんなプレゼントで花をもらうことは多いのですが、

結婚記念日には薔薇・・・

オットの中で、なぜか定着。

 

毎年、忘れずにカードと薔薇をくださるオットですが、

私からオットへは、皆無・・・だったりして。

申し訳ありません!!

 

結婚記念日だということは覚えてましたが、

私は、もう一つのバラを見に行っておりました。。。。

(詳細は後日

 

 

 

 

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終末医療の問題

2012年10月22日 | 読んだ本・観た映画

試写会のチケットをいただいて、映画『終の信託』を観てきました。

周防正行監督、主演 草刈民代、役所広司、さらに大沢たかお、浅野忠信。

 

HPから引用したストーリーは、こちら

1997年、天音中央病院。

折井綾乃(草刈民代)は、患者からの評判も良い、呼吸器内科のエリート医師。

しかし、長い間、不倫関係にあった同僚医師の高井(浅野忠信)に捨てられ、

失意のあまり自殺未遂騒動を起こしてしまう。

そんな綾乃の心の傷を癒したのは

重度の喘息を患い入退院を繰り返していた江木秦三(役所広司)の優しさだった。

綾乃と江木は心の内を語りあい、医師と患者の枠を超えた深い絆で結ばれる。

しかし、江木の病状は悪化していった。

自分の死期が迫っていることを自覚した江木は綾乃に懇願する。

「信頼できるのは先生だけだ。最期のときは早く楽にしてほしい」と。


2か月後、江木は心肺停止状態に陥る。

江木との約束通り延命治療を中止するのか、患者の命がある限り延命の努力を続けるのか…。

「愛」と「医療」の狭間に揺れる綾乃は重大な決断を下す!

3年後、その決断が刑事事件に発展する。

検察官・塚原(大沢たかお)は綾乃を殺人罪で厳しく追及。

綾乃も強い意志でその追及に応える…。

 

 

 

医療か、殺人か、愛なのか…って感じで描いた作品なのかもしれませんが、

とにかく後味の悪いというか、う~ん。。。。って映画でした。

 

尊厳死って確かに大切なことです。

チューブにつながれて、ただ心臓が動いているだけで“生きている”といえるのかというと

私は、違うと言いたいし、そうなる前に殺してほしいとも思う。

 

ただ私はそうでも、父や母、オットやチョビはどうなのか・・・と問われると、断言はできません。

 

リビング・ウィルというか生きてはっきり意識のある間に、

きちんと話しておく必要がある・・・と思いました。

死に関することって、タブーというかなかなか口に出せないですが、

健康な時に、きちんと意思表示だけはしておくべきですね。

 

 

で、映画なんですが、実際におきた事件をもとにしているそうです。

医師が尊厳死させてあげようとしたら、突然患者が息を吹き返し(意識はないです、ただ苦しむだけ)

慌てて、安楽死を通り越して殺人に至ってしまった・・・

何年も苦しんできた患者を、願い通り尊厳死させてあげようと思う医師は、決して間違っていないと思うし、

そのまま楽に死ねたなら、見守っていた家族だって納得したと思うんだけど。。。。

致死量の薬を投与して死に至らしめた・・・となると、検事が指摘するとおり殺人になってしまう。

早く楽にしてあげたかった・・・という医師の気持ちも理解はできるのですけどね。

 

 

検察での大沢たかおの執拗な追求と、草刈民代のやりとりが、なんだか気分悪くって。

呼び出し状受け取って、検察に行ったら、

こんなふうに長時間待たされて、拘束されて、黙秘権認められながら、結局しゃべらされて、

検事の思っていた通りに誘導されて罪になるんだ・・・

な~んて思わされるラストでした。

 

週末医療と取り調べ、二重に重い、映画でした。

お金払っては行きたくないなぁ。。。。

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