玄海原子力発電所です。。。。
九州電力管内には、2か所の原子力発電所に6機のユニットがある。
佐賀県の玄海原子力発電所に4機と鹿児島県の川内原子力発電所に2機。
2011年3月11日、玄海原子力発電所では、
1号機と4号機は通常運転中で
2号機と3号機は、定期検査中だった。
福島のこともあり、そのまま日本中の原子力発電が止まったまま・・・というのは周知の事実。
再稼働については、いろいろ議論もありますが、
電力会社としては、さまざまな安全対策を講じており
なんとか再稼働にこぎつけたい・・・と考えているのもわかります。
(その是非は別として、電力会社としての立場は理解できる)
大人の社会見学・・・・みたいですが、玄海原子力発電所を見学する機会に恵まれました。
実は私、関電の原子力発電所には、何度も取材で訪れています。
管理区域ギリギリのところや原子炉容器が入る前の建屋の建設現場も知っています。
中央制御室にも入ったことがありまして・・・・
でも、今回は、その頃とはくらべものにならないくらい厳重な警戒態勢。
ま、関係者じゃなくて一般peopleなんだから仕方ないといえば仕方ないけど、
敷地内に入るのに、写真付証明書の提示(一人一人ちゃんと確認)
敷地内をバスで周るだけ(一歩も降りられない!)。
3.11のテロ以来、厳重になっちゃったそうです。
国からの指示ですが、社員でも簡単に出入りできないところになったんですね。
なんだか安全対策のための工事現場査察・・・・みたいな感じになっちゃった。。。
福島の事故を踏まえて、非常用電源を確保や冷却水用のポンプ、
緊急時対策用の建物なども建設されていました。
福島で足りなかったものを全て補ってるって感じ。
発電所はバスで回るだけですが、すぐ隣のPR館で説明を受けることができました。
どれだけ安全対策を行っているか・・・・と力説されておりました。
いや、もう、それしか言ってない。
実は玄海原発の3号機では、MOX燃料を使ったプルサーマルが実施されていました。
原発で使い終わった燃料からプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜてまた使う・・・という
究極のエコ発電、夢のリサイクル・・・・
な~んてね。
お話の上手なお姉さんが、その素晴らしさを力説しておられました。
つい信じてしまう人もいるでしょうね。
プルサーマルは、最終的な処理の仕方、技術面でもまだまだ結論が出ていないはず。
もちろんメリットもあるけれど、デメリットの方が問題で、
どうぞ、どうぞ・・・・って推進しちゃいけないでしょ。
加えて、玄海原発の1号機が運転開始したのは昭和50年(1975年)
今から39年も昔のこと。
運転開始当時、原発の寿命は40年と言われていました。
その後、まだ大丈夫だ・・・・ということで、廃炉問題は先延ばしにされてきましたが
実際、いつまで運転させるのか、廃炉はどうするのか、何も決まっていません。
いろんなことがいい加減なまま今に至ってるわけで、
必死で安全性をアピールするって、なんだか違う気がするのよね~~
九電は加圧水型原子炉を採用していて、福島の沸騰水型原子炉とは構造やしくみが違います。
それは単なる技術の違いなんだけど、
福島と型が違うから、こちらではあんな事故は起こりません・・・・と言う説明も
なんだか違う気がする。。。
安全性をアピールしたい電力会社の招待だったんだけど、
結局、信用できないじゃん!と思ってしまった私。。。