折り鶴の憩い

日々の想いを・・

寒風の中で始まった「水中綱引き」

2013-01-21 15:30:55 | ツァー・旅行・たび・・色々
大寒の1月20日、
美浜町(福井県)に360年続いている新年の伝統行事「水中綱引き」の見物ツアーに参加した。

天気は曇りでマアマアの日和だったが、バスを降りた時は凄く冷たい強風。
見物人が多いので早く行って場所取りをと、現地に30分以上前にスタンバイ。

飛び込む橋の上や運河の両脇に、人は次第に集まってくる。
河上に張られた豊漁旗は千切れんばかりの強い風、兎に角寒い。
それなのに殆どの人は、ジッと我慢強く待っている。
しかし私は風の当たらない場所を探して、アッチコッチへと・・・

開始時間2時になっても未だ始まらない。
と、橋の上がざわめいた。
赤鉢巻をした上半身裸の男衆が、高さ10m近くある橋の上に見えた。
  
それから30人位が、次々と欄干の上から飛びこんでいった。
そして東西両岸に架けられた稲藁の綱の端に群がった。
男衆の肌は、みるみる綺麗な桜色。
「よいしょ」と掛け声かけながら引き千切ろうとするが、 
   なかなか切れない。

橋の上で小学生の女の子が、心配そうな顔で見ていた。
お父さんが参加しているらしい。
事前に5分位で切れると聞いていたのだがなァ。「早く切れろ!」

15分位経ったろうか、綱はやっと切れた。
河の中に咲いたガッツポーズに、見物人もホッとした。
そして勇壮な男達の祭りは、終わったのだった。

追記

この綱引きは、
国の選択無形民俗文化財に指定されている、豊漁と無病息災を願う漁師町の伝統行事です。

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