おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「ダニー・ケイとニューヨークフィルの夕べ」(古きよき映画シリーズ。その49。)

2013-12-07 20:53:06 | 素晴らしき映画
 ダニー・ケイ(1913-1987)が亡くなってから26年。そして、今年が生誕百年。


 映画「5つの銅貨」(実在のコルネット奏者レッド・ニコルズの奇跡的なカムバックを軸とて、彼と妻ボビー、娘ドロシーとの家族愛を描いた映画。)を観て、とても感動。コメディアンというくくりではとらえられない俳優。人情の機微を直感的につかむことができるセンスにはついこちらも引き込まれ、その音楽性の高さと洒脱な演技についほろりとさせられました。
 そうした人情味のあふれるシーンがこの映像でも、随所に見られます。
 「自分は楽譜を読めない」と公言していますが、

 しかし、数多の名手がいるニューヨークフィルハーモニックを手玉にとり、手中に収めていく、その音楽的センスはお見事。合間、合間の語りも抜群。これぞ稀代のエンタテイナーという印象。指揮の身振り手振りはお見事。巧みに指示し、強弱などのつけかたなど、演技力はまさに天性のもの!

 団員も負けずに乗りに乗っての演奏。

 「YouTube」にUPしてくれた方がいて、それをまたまた見させてもらいました。本当に何度観ても飽きません。10に分割してUPされていますが、日本語字幕付きで、十分に楽しめます。実に楽しい「クラシック・コンサート」。
観客みんなを巻き込んでの演奏会。

終幕近く、ニューヨーク・フィルの常任指揮者・音楽監督のズービン・メータメータを呼び、絶賛。

 トランペット4人とダニーケイのスキャットによる、「ベニスの謝肉祭」のブラスバンド(スウィング)アレンジ

 ハエ叩きを持って「リムスキー」さんと「コルサコフ」さん(もちろん冗談ですが)の「熊蜂の飛行」を指揮する


 お得意のコミカルな演技で聴衆を楽しませる見所が、盛りだくさん。
 演奏の合間に、団員の中にいる韓国人、日本人に近づき、「アリラン」「狸囃子」というそれぞれの民謡を二人で歌うシーンなども出色。

最後は、「星条旗よ永遠なれ」ですが、まさに、すべての国々の人間を受け入れる、古き良き、自由な国・アメリカを称讃しています。(彼自身が、移民の子どもでした。)

・・・


 1981年9月に行なったニューヨーク・フィルとの演奏会『ダニー・ケイとニューヨーク・フィルの夕べ』。

 かつては、同名のタイトルでVHSやレーザーディスクで発売、貸し出しされていましたが、現在は廃盤、中古品が高値で取り引きされている、らしいです。

 名作『五つの銅貨』と同様、何とかDVD化してほしいと思います。

※画像は、すべて「YouTube」より借用。

 それにしても、「古きよき」などと「郷愁」にひたっているだけでは何とも歯がゆい、今の世の中です。日本しかり、アメリカしかりですが。

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1 コメント

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Unknown (miss poi)
2013-12-28 18:13:43
こんにちは
ダニー・ケイ大好きなので 楽しく拝読いたしました。
彼の最後のスピーチ 良かったですよね。
映画の中の彼はいつもキュートでスウィートって感じでしたが
実際のダニーはもう少しビタースウィートだったのかな?
「五つの銅貨」私も大好きです。
日本語字幕DVDも出ていますよ。
○マゾンにでも行ってみてくださいな。
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