おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「福島第一原発事故」の現状を現地で学ぶ。その2。(じじばばがゆく。学習編。)

2016-11-24 21:58:52 | じじばばがゆく

                            全国からの参加者。
    
  北海道から。                                 九州・沖縄から。

                         
 訪問した現地は、その当時のままに取り残され、果てしもない除染作業と建物の解体作業。交差点の信号の点滅で行き交うのはそうした作業関連の車のみ。日常生活の匂いがまったくない地域にも足を踏み入れました。

 翌、14日。バスに乗り込むと、最初に「放射線量計」を手渡されました。「0.23μ㏜/時以下に除染することになっていて、福島市内は0.13か0.14くらいですが、これから行くところは数値が上がっていくはずです。住宅の半径20㍍以内は除染する、ことになっていますが、それ以外はそのまま放置されているのです。特に、枯れ葉が多く溜まっているところなどは、最近計っても高いところがまだまだあります。」

 福島駅周辺の繁華街から郊外へ向かうと、手元の数値はしだいに上がっていきます。
    「0.48」

 飯野町、川俣町通過。沿道には避難している児童・生徒、教職員のための仮校舎(飯舘村小学校仮設校舎)。
   

人の気配がない、放置されたままの住宅。

 バスの中から、広大な土地に黒い袋(「フレコンパック」というそうです)が山積みされ、さらにグリーンのシートをかぶせたものが並んでいるのが多く見られるようになりました。
 「除染作業によって集められた汚染土の仮置き場です。道路沿いのあちこちに山積みされた広大な敷地が広がっています。帰還しても周囲にこのような状態では不安になるのは当然です。いつまでなのか、目処もたっていません。また、どこだってこういうものを受け入れようとする住民はいないでしょう。」

    

 その周囲の田んぼだったと思われる土地は除染作業で荒れ地になった土地に草が生えているのみです。そういう風景が目の前に広がってきます。
    

作業車が行き交う傍らにうち捨てられたバス。

 飯館村飯樋地区に入って来ました。ここもまったく人の気配、生活の匂いがありません。
    

「飯舘解体 安全巡視車 古俣・斎藤JV」。

郵便ポストの張り紙に書かれた生々しい現実。 

平成23年6月30日
 ポストの閉鎖について
 このたび飯舘村全域が、原子力災害対策特別措置法に基づく「計画的避難区域」に設定されたことに伴い、飯舘村全域の集配業務を休止させていただきます。
 つきましては当分の間、本ポストも閉鎖させていただきます。
 「計画的避難区域」解除後に、再開を予定しておりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 郵便事業株式会社 福島支店

 こうしてすでに5年以上の月日が経過しました。

 生活が止まったままのおうち、一方で、帰還のために新築しているおうちもあります。
    

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