おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

112 長崎の鐘(番外編)

2009-07-09 20:31:06 | つぶやき
【作詞】サトウ・ハチロー
【作曲】古関裕而
【歌】藤山一郎、池真理子
こよなく晴れた 青空を
悲しと思う せつなさよ
うねりの波の 人の世に
はかなく生きる 野の花よ
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

召されて妻は 天国へ
別れて一人 旅立ちぬ
かたみに残る ロザリオの
鎖に白き 我が涙
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

つぶやく雨の ミサの音
たたえる風の 神の歌
耀く胸の 十字架に
ほゝえむ海の 雲の色
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

こころの罪を うちあけて
更け行く夜の 月すみぬ
貧しき家の 柱にも
気高く白き マリア様
なぐさめ はげまし 長崎の
あゝ 長崎の鐘が鳴る

 「長崎の鐘」は、医学者・永井隆が執筆した随筆。1949年1月に出版され、紙不足の当時としては空前のベストセラーとなった。同書をモチーフとした歌謡曲はヒット。さらに松竹により映画化され、版を重ねることになった。
歌謡曲は、1949年7月1日コロムビアレコードから発売された。なお、古関版「長崎の鐘」の歌詞には、原爆を直接描写した部分は全くない(当時の米軍の検閲をはばかったものと思われる)。
 ここで言う「鐘」とは、浦上天主堂の鐘のこと。「アンジェラスの鐘」とも呼ばれる。
 原爆によって吹き飛ばされた天主堂の鐘楼の一部が、天主堂の北方約30mの地点に落下したものが現在でも現地で保存されている。被爆当時の位置は小川の中であったが、現在は川を整備して流れをずらすことで陸地に保存されている。被爆時のままに保存されている唯一の旧天主堂本体の遺構である。
 8月9日、原爆投下により、爆心地から至近距離に在った浦上天主堂はほぼ原形を留めぬまでに破壊された。
 なお、原爆投下時間に8月15日の聖母被昇天の大祝日を間近に控えて、ゆるしの秘跡(告解)が行われていた。そのため中にいた神父を始めとする信者の全員が死亡している。
 写真は、長崎空港送迎デッキ屋上にあるモニュメントの「長崎の鐘」。広島、長崎は、人類が永遠に忘れてはならない被爆の地である。勿論、核実験場における悲惨な被爆実態や第5福竜丸の被爆など、他にも多くの残さなければならない遺産は数多くあるが。

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