おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

真の勝者は誰か(2)

2005-09-15 21:21:18 | つぶやき
 実は、もっとほくそ笑んでいる人物がいる。国民の前に明らかになったのは、東京12区の太田さんだ。たかが一議員にすぎない、あまり実績もない太田さんがなぜ勝者であるか。ただ選挙に勝っただけではない。
 勿論、自公与党体制の、選挙協力のシンボル的選挙区であった、東京12区。北区と足立区の一部を選挙区とする、この地域。学会員も多く、もともと基礎票も確実に読める選挙区。
 それでも前回、八代さんを比例区に回してまでも、自公で必勝を期した。今回、八代さんが急遽立候補したことで、俄然マスコミから注目を浴びた。太田を落とすな!という大キャンペーンが起こり、学会は全国動員をかけた。
 朝日でも、とある飲み屋を舞台に繰り広げられる、学会員の必死な行動を何回も報道した。それほど加熱した選挙であった。
 結果は、圧倒的勝利。自民党幹部も、選挙演説では「比例区には公明党も」と連呼した。学会員も全国動員をかけ、自民党の後援会名簿をもとにかけずり回った。
 東京だけでなく、全国で絶対に落としてはならない候補者・太田さん。この男、次代の公明党党首をも約束されているというエリート中のエリート。創価学会の生え抜きの大幹部である。学会青年部長として一世を風靡した生粋の学会人。ある時には、創価学会の将来の会長とまで擬せられた男。それが、政界に転じた。
 それ以後、学会の政界支配を濃厚にする、その象徴的存在として太田さんはマスコミにも登場した。イケダダイサクの信任も厚いと聞く。もし太田さんが落選すれば、自民党との共闘態勢も霧散しただろう、と思われるほどの人材(あくまでも彼らにとって。国民にとっては?)であった。
 自民党もこの男を落とすわけにはいかない。街の隅々まで、「太田とコイズミと安倍」のポスターが貼られまくった。「自民党さんが太田さんの当選に死にものぐるいでやらなければ、他の選挙区での協力は?」と自民党に脅しを。
 そうして、大勝利だった。自民党は、コイズミさんは、もう学会には頭が上がらない。公明党も、自民党から離れられない。自民党の候補者は、随分と学会票に助けられたのだ。その公明党は、二股膏薬。岐阜ではちゃっかり野田さんを裏で支援した。野田さんの後援会名簿ほしさで。
 小選挙区は、ほんの2,3万票で当落がひっくり返る制度。その恐ろしさをうまく利用したのが、創価学会だった。自民党を陰で支えることを通じて、はるかに大きい政党を牛耳ることに成功した。してみると、真の勝利者は、創価学会・イケダダイサクであったのだ。
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