おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

ワーグナーを聴きながら

2005-09-03 20:40:28 | 平和
 今朝の朝日。「小泉劇場は、ワーグナーを聴きながら、コイズミさんが考えているんです」(山崎談)。ワーグナーは言わずと知れた、ナチスヒットラーがこよなく愛した作曲家。人の心を鼓舞する・酔わせるのには、最もふさわしいとでも言うのか。
 勿論、ワーグナーは、ナチスのために作曲したのではない。しかし、その楽曲が見事に利用されたというわけだ。実際、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲などは重厚で雄壮そのもの。「タンホイザー」序曲もそんな感じ。
 高速道路の直線をハイスピードで走る。そのときのバックミュージックには、最適な音楽。と、実際に小生も感じたことがあった。もうハイテンションになるにはうってつけなのだ。
 そう、R・シュトラウスの「ツアラストラはかく語りき」もすごい。「2001年宇宙の旅」で使われた曲だが、むしろ、小生の記憶では、ベトナム戦争を描いた「プラトーン」(あるいは「戦メリ」だったか)、ベトナムの田園地帯を機銃操作しながら、一直線に低空飛行するアメリカ軍の戦闘機(?)。このバックにこの曲が流れていた。ベトナムの人間も地をもなぎ倒す攻撃機、それにふさわしいバック音楽がこれであった。
 音楽は、人の心に安らぎを与え、また人の心を雄壮にしたりもする。コイズミさんは、ワーグナーを聴きながら、己の心を奮い立たせ、自らを鼓舞しているのだろうか。
 こんな演説もした。「郵便局は夏や冬にアルバイトを使っている。だから、郵便局の仕事は、民間でも出来るのです。民間でも充分出来るのです。」この発言に聴衆から盛んな拍手があるという。何だか物の怪に取り憑かれたような形相で演説するコイズミさん。年末年始は、アルバイトを雇わないと追いつかないくらいの仕事量があるくらい、充分承知していて、あえてこう発言する。これも、ワーグナー効果なのだろうか。
 郵政民営化。正規職員のクビを切り、パートや派遣社員、アルバイトで充分やっていける。これが官から民への路線なのだろう。この行き着く先には何があるか。持たざる者は、ますます持たざる者に。持つ者は、ますます持つ者へ。虚業(労働者賃金ピンハネ業)が、我が世の春を迎える。
 高速道路に乗ったときには、ユーミンかキンキ・キッズくらいにしておくのが無難である。
コメント
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