百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

中秋の名月

2024年09月18日 | 空木宝剣

名月や  星なき空の 裸んぼ

近頃  大空を半分以上染める夕焼けや、星降る満天の夜空を、目にする機会がなくなった。

そのかわり、9月半ばでも続く真夏日、熱帯夜。

赤道直下のような気候が4ヶ月ともなれば、過ごし易い春秋時期を失い、やがて冬まで削られ、年がら年中、裸ん坊で暮らせる常夏の日本に変貌。

人体に順応機能があるにしても、急激な変化には、間に合わない。

100メートル登る毎に、約摂氏1度下がる気温。

今年の夏、皆南無(3776米)富士山🗻に群がった風景。

天上は天国、地上は地獄の思想は、古くから人に、天上界をめざすバベルの塔を築かせた。

今や、大都会は競うように高層ビルが林立する。

太陽神の怒りをかっての、地球熱帯化なのか?

果たして、🎵ビルの谷間の小さな空にも~  名月は、かぐやかしく、お渡り賜はすか。

 

名月を  取ってくれろと  せがむ孫
           (小林一茶より)