Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

瀧口寺(2011年11月13日参拝)

2011-11-28 | 仏閣
所在地:京都市右京区嵯峨亀山町10-4
御本尊:滝口入道
再建:明治時代


【由緒】
滝口入道と横笛そして新田義貞と勾当内侍の二つの悲恋を語り継ぐ寺。

寺名の滝口寺は平家物語「維盛高野」の巻で語られている宮中警護に当たる
滝口の武士・斉藤時頼こと滝口入道と横笛に由来します。

建礼門院に仕えた横笛と恋に発展しましたが、
「おまえは名門の出にして、将来は平家一門に入る身上でありながら、
なぜあんな横笛ごときを思いそめるのか」と父に厳しく叱られたことで
時頼は主君の信頼に背いて恋に迷う己を自責したが、
「これこそ仏道に入らしめる尊い手引である」として
嵯峨の往生院三宝寺に出家しています。

往生院三宝寺は明治維新の頃に廃寺となったが、
明治時代に再建され佐々木信綱博士が小説「滝口入道」にちなんで
「瀧口寺」と命名された。


【山門】


良い意味で寂れた感がありますね。


【横笛歌石】



滝口と横笛歌問答旧跡 三宝寺と刻まれた歌碑の横に、
横笛が指を切って血で自分の想いを書いて帰った石があります。


【本堂】




滝口入道と横笛の木像が祀られていました。
鎌倉後期作で眼が水晶(玉眼)で往生院遺物の一つだそうです。


【平家供養塔】


滝口入道と平家一門の供養塔です。


【小松堂】


平重盛が祀られています。


【新田義貞首塚】


鎌倉幕府を倒した武将・新田義貞の首塚。

妻・勾当内侍が京の三条河原で晒し首になっている義貞の首を盗んで、
庵をむすんだ所も瀧口寺の裏山の小倉山と嵯峨野である。


【御朱印】



なかなか風情のある瀧口寺ではあるが、
寺というより別荘にしか思えませんでした。