Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

毘沙門堂(2012年9月1日参拝)

2012-09-25 | 仏閣
所在地:京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
宗旨:天台宗
御本尊:毘沙門天
創建:(伝)大宝3年(703年)
開基:行基

【縁起】
毘沙門堂は天台宗五箇室門跡のひとつで、
高い寺格と鄙びた山寺の風情を伝える古刹である。

御本尊に京の七福神のひとつ毘沙門天を祀ることからこの名がある。

当初は出雲路(上京区・御所の北方)にあったことから護法山出雲寺といった。
その後、たび重なる戦乱から苦難の道をたどり、
寛文五年(1665)、山科安朱の地に再建。

後西天皇の皇子公弁法親王が入寺してより門跡寺院となった。
伝教大師が唐より将来された鎮将夜叉法という行法は、
天台五箇大法のひとつとして当門跡だけに伝わる秘法である。


【勅使門】


第三世門主一品公弁親王が後西天皇より拝領し、
元禄六年(1693年)に移築完了した檜皮葺きの総門で、
陛下の行幸、勅旨の代参、並に当門跡門主晋山の大事以外は一切開門されない。


【薬医門】





【庫裏】



【山王社】




小さいながらも渋いお社です。


【鐘楼堂】



【一切経堂】




千手観音像等が祀られていました。


【稲荷社】



【高台弁才天】






太閤秀吉公の大政所高台尼公が大阪城内で念じていた弁才天であったが、
当門跡中興第三世一品公弁親王が巡錫の砌り、庶民福楽の為に、
所望せられて当地に勧請せられたもの。


【本堂】


仁王門とともに絶賛改修中。(泣)

ただし堂内は普通に入れます。

御本尊は伝教大師一刀三礼の作といわれる毘沙門天が安置されていますが、
厨子の中にあり秘仏でした。

厨子の前の御前立の毘沙門天像はこの目で拝めました。

しかしその御前立の毘沙門天像には萬暦八年と中国の年代が墨書されているようで、
大きな謎が投げかけられている。


そのほかに不動明王、三宝荒神、東照権現が祀られています。


誠に残念ながら堂内は撮影禁止。


【宸殿】




御所にあった後西天皇の旧殿を貞享三年(1686年)に第六皇子一品公弁親王が拝領し、
元禄六年(1693年)に移築を完了し当門跡の新書院とした。

本堂は無料だけどこちらは有料だったので迷ったが、
拝観料を支払い宸殿と霊殿を拝観。


宸殿内部の障壁画百十六面は全て狩野探幽の養子で駿河台派の始祖狩野益信の作。

その中で最も有名なのが九老之間襖絵。


(パンフレットより)

逆遠近法で描かれた九老之間襖絵は机を見ながら右から左へ歩くと、
机の長さが変わるという不思議な動く襖絵です。

実際、自分の目でその襖絵を見ると本当に不思議で、
何度も行ったりきたりしていました。(^^


そういやちょっと前にNHKでこの襖絵のことが紹介されていたのを見たけど、
まさかこの毘沙門堂の襖絵だったとは。

テレビで見た時は寺の名前まで確認してなかったので。(^^;

偶然とは恐ろしい。


元禄6年(1693)建立の霊殿には阿弥陀如来や歴代の位牌が安置されており、
また狩野永叔主信の作の天井龍が見れました。

圓山応挙筆の板戸の衝立には鯉の絵が描かれており、
鯉の眼を見ながら左右にゆっくり動くと鯉がメタボになるから不思議でしたね。


宸殿と霊殿の内部は全て撮影禁止でした。


【晩翠園】







【御朱印】