Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

最上稲荷山妙教寺(2011年12月5日参拝)

2012-01-21 | 仏閣
国分寺の喫茶店で最上稲荷も教えてもらっていたので行ってみることに。
岡山では超有名らしい。


所在地:岡山県岡山市北区高松稲荷712
宗派:日蓮宗
御本尊:久遠実成本師釈迦牟尼仏
祈祷本尊:最上位経王大菩薩
創建:(伝)天平勝宝4年(752年)
開基:(伝)報恩大師



【歴史】
寺伝によれば報恩大師が天平勝宝4年(752年)に孝謙天皇の病気平癒の勅命を受けて、
吉備山中の八畳岩で修法し最上位経王大菩薩を感得、天皇は全快したことに始まるという。

また後に桓武天皇の病気平癒祈願の功徳により寺院建立の寄進申し出があった。
これにより大師が霊地を求めていたある日、最上位経王大菩薩より
「備中国、龍王山麓に堂宇を定むるべし」との宣告があり、このことを天皇に進言。
天皇はその祈願所としてさっそく龍王山神宮寺を寄進創建、現在の妙教寺であるという。

羽柴秀吉の中国進攻の際に戦火により焼亡するも江戸時代初期の慶長6年(1601年)
この地を治めた旗本の花房職之が関東地方より日円聖人を招聘し「稲荷山妙教寺」として再興。
この時に天台宗から日蓮宗へ改宗した。

昭和二十九年に妙教寺が日蓮宗から独立し包括法人として組織されたが、
平成二十一年、五十五年ぶりに復帰。


【大鳥居】


奈良の大神神社かと思うほどの高さ27メートルの鳥居。

最上稲荷の名前といい大鳥居といい、
この時は完全に神社だと思っていました。(^^;


車を駐車場に止め参道へ。

岡山方面のこんな山の所で駐車料金を取られるとは思わなかったです。
駐車料金が取れるぐらい最上稲荷は繁盛してるってことですね。


【仁王門】




長い参道を歩きやっと到着。

うん?山門?
神社なのに何でインド風の山門があるのか不思議で、
これは怪しい新興宗教に来てしまったのかと思ったよ。(汗)


【本殿】




開山千二百年記念事業として計画され5か年の歳月を経て昭和54年(1979)に完成。

バカでかい。
こんなでかい本殿を前にして新興宗教の雰囲気を更に感じた。


【大注連縄】


長さ約 12m、総重量1.5tだそうです。


【鐘楼】



【縁の末社】


縁引天王と離別天王をお祀りするエリア。

この辺りには日蓮宗のお題目が刻まれた石碑の数々があり、
どうやらこの最上稲荷は「神仏習合」の祭祀形態をなしていることにやっと気付く。(遅)











【縁切撫で石】



【良縁撫で石】



【本滝】


ここから山を登っていくことになります。




途中に最上様の脇神「八大龍王」のお祭りで水難退散・五穀豊穰・除災得幸の開運祈願祭が、
この本滝で行われるそうです。


ここを後にし帰ろうかと思っているとまだ上に階段が・・・
奥ノ院があるという。

どうしようか悩みました。
だって急な階段がめっちゃしんどそうだったので。
でもせっかく来たんだし石段を登ってみることに。

予想通り山道がめっちゃしんどい。(滝汗)








ここはやたらと鳥居と稲荷社と石碑が多い。

何十分歩いただろうか。
結構山道を歩きます。

いつになったら奥ノ院に到着するのだろうと思っている時に、
お題目が刻まれている大きな岩に到着。


【題目岩】


高さ8mの大きな岩で、右の岩には法華経の守護神・鬼子母神のお姿が刻まれています。
この一帯を元宮と呼ばれているそうです。




ここから見る風景がいいですね。

疲れた身体を癒してくれます。

この時、ここが奥ノ院だと勘違いしていたのでここで下山しました。
いや、むしろここが奥ノ院だと疲れた心と身体がそう思い込ませたのでしょう。(苦笑)

後で調べたら奥ノ院は車でも行けるんですね。(^^;


【霊応殿】




寛保元年(1741)年に再建された旧本殿。


【七十七末社】




最上尊にお仕えしそれぞれが厄除けや縁結びなどの役割を担って
衆生救済の手助けをする神様が祀られています。


【根本大堂】




明治14年(1881)に再建された建物で、一塔両尊四士や高祖日蓮聖人などが祀られています。

やっとお寺らしい雰囲気を感じられました。


【御朱印】


今回は「妙法」をいただきましたが御首題でもいただけるようです。
また奥ノ院の御朱印もあるようです。



それにしても最上稲荷は廃仏毀釈を免れただけあって、
神仏習合が今なお色濃く残るお寺でした。

色濃く残るだけあって凄く違和感を感じましたが、
いろいろ勉強させていただいた気がします。