Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

吉備津神社(2011年12月25日参拝)

2012-01-16 | 神社
吉備津彦神社の後は当然のように吉備津神社へ。
わずか1キロ圏内に一の宮がふたつもあるなんて珍しいですよね。

初詣とか岡山の方々は当たり前のようにハシゴするのでしょうか。(笑)



所在地:岡山県岡山市北区吉備津931
主祭神:大吉備津彦命
社格:式内社(名神大)・備中国一宮・旧官幣中社・別表神社
創建:不明


【歴史】
社伝によれば吉備津彦は吉備中山の麓に茅葺宮を造って住み、
281歳で亡くなって中山山頂に葬られた。
吉備津彦の5代の子孫の加夜臣奈留美命が茅葺宮に社殿を造営して
吉備津彦を祀ったのが当社の始まりと伝える。

『続日本後紀』承和14年(847年)10月22日条に従四位下の神階を受けたとあるのが国史での初見。
翌年には従四位上に進んでおり仁寿2年(852年)には四品、
10世紀前半には一品の品位も受けている。
延喜式神名帳では名神大社に列している。
このように古代には朝廷からの篤い崇敬を受けた。




清々しい朝に気持ち良く車を走らせて到着。





【矢置岩】




この巨石の前で射手が空中に矢を放ち四方より来る禍いを祓い、
その年の安寧を祈る矢立の神事が行われます。


【石段】


いよいよ境内に入ります。


【北随神門】




天文12年の建造で重要文化財。
御祭神の御隨神が祀られています。


【拝殿】





【本殿】






本殿の大きさは京都の八坂神社につぐ大きさがあり、
また出雲大社の約2倍以上の広さがあります。

建築学上では『比翼入母屋造』と云い、
全国で唯一の様式であるので『吉備津造り』とも云う。

本殿・拝殿は過去2回の火事によって焼失したが、
現在の本殿・拝殿は今から約600年前の室町時代、将軍足利義満の時代に
約25年の歳月をかけて応永32年(1425)に再建。
それ以来解体修理もなくその雄大な姿を現代に伝えている。

本殿内部は、外陣、朱の壇、中陣、内陣、内々陣と別れており、
中央にいくにしたがって床も天井も高くなり天井の模様も異なる。


国宝の名に恥じない実に素晴らしいです。
これほど美しい本殿というか建築物はなかなか無いですよね。

ただただ感嘆せざるをえない。


【一童社】


学術神・遊芸の神が祀られています。


【南隨神門】


延文2年建立で重要文化財。


【廻廊】


これがあの有名な廻廊ですか。

思わず谷村さんの歌声が頭をよぎりました。


【えびす宮】





【岩山宮】








當社五所明神中の一社で吉備の国の国魂の神が祀られています。
なかなかしんどい石段でした。


【三社宮】


左より春日宮・大神宮・八幡宮となります。


【祖霊社】



【三重塔跡】


神仏の習合は吉備津神社でも早くから行われ平安初期には神宮寺があったとされ、
神宮寺(寺家)に加え神社境内に三重塔・求聞持堂・鐘楼・一切経蔵および
社領内に普賢院など6坊があったそうです。

三重塔は神社と寺の経済的・政治的な権力闘争により取り壊されたそうです。

実にもったいない。


【竃殿】






江戸時代初期の慶長年()に安原備中守知種によって再建。

鳴釜神事がこちらで厳かに行われます。
内部は撮影禁止でした。


【本宮社】



【社頭】


400メートルもの廻廊の出入口です。


【瀧祭神社】



【宇賀神社】


神池の島に鎮座し五穀豊穣をもたらす稲荷神が祀られています。


【本殿遠景】




ここから見る風景が一番好きですね。


【御朱印】