無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ロンドン公演で光は『コッチに移住しようか。』みたいな事を言っていたらしい。似合うとは思うが飯がマズイんなら何かヤだな。兎も角、彼の国には彼女を魅了する何かがある。開演前のコクトーズもPlaceboのカバーも"UKにしかないモノ"への傾倒の顕れだろう。とはいえ、他にもフレディ,Zep,BlueNile等好きなアーティストは沢山居るものの今の所普通の音楽ファンが通常嗜む程度にしかのめり込んではない気はする。結局光が最も興味を惹かれるアーティストは光自身であって、何処に住んでもソレは変わらない筈だ。いっそ定住地を持たない生活もアリかと思ったが、無類の本好きには無理な相談カナー。

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光の曲でUKっぽいといえば昔"U2meetsLEDZEPPELIN"的と形容させて貰ったPassionがまず浮かぶ(U2はアイリッシュだが)。幻想的なキーボードワークと疾駆するリズムの組み合わせは、ギターの使い方は全く異なるものの確かにBitterEndsと共通するモノがある。思うに、Passionのバンドリハーサルを始めた際誰かが"似たアレンジを知っている"と同曲を演奏し始めたのではないか。他のメンバーもソレに加わりそのノリのママLIVEに雪崩れ込んだ、という寸法だ。前に"バンドの皆は80年代の曲ですぐジャムれるのに私だけが知らなくて"と零していた光もPlaceboならまだ新しいし知ってたんじゃないかな。

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オリジナリティ溢れる音楽性はジャンル分けに馴染まないが、時代的人脈的には80年代初期迄のUKパンク~ニューウェイヴ&ゴシックの流れを汲んでいる。と云っても、日本人にはどうにも破壊的なパンクとオサレなニューウェイヴと暗いゴシックが同じ流れにあるという事がピンと来ない。PlaceboもUKのバンドだが、この曲はパンクの疾走感とニューウェイヴの洗練とゴシックの陰鬱各々の側面を持っている。ムリに種々の要素を合成したというより、自然と出た音楽性が多面的な性質を擁していたという印象だ。光は、この曲にコクトーズと同様の"出自の正しいUKオリジナルな音楽性"を見いだしたのではないか。(またつづく)

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今回のLIVEで演奏されたカバー曲。実況時は曲名もバンド名も失念していたが、早速米欄で教えて貰って聴いてみれば成る程、会場ではこの曲を特徴付ける左チャンネルのキーボードラインが聞こえていなかった(私は右側で聴いていた)為何のこっちゃワカランかったみたい。2003年の曲だから光の選曲だとは思うが、キーも低くボーカルラインの頼りないこのオルタナティヴソングを選んだ理由は不透明だ。ファンが主に期待するのはもっと歌唱力を活かせるメロディアスな楽曲だろう。ムリヤリ考えると、この流れを把握するにはLIVE前のBGMがCocteauTwinsだった事を踏まえる必要があるのではないか。(つづく)

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まず、選曲がEMI/UMG半々なのは大丈夫なのか。名義がUtadaなだけにUMGから出る筈だが。Livenationからのリリースの場合、日本盤が出ない可能性もなくはない、かも。ワンショットディールならEMIJからのリリースなんてコトは…流石にナイか。何れにせよ輸入盤を買うなら要注意。日本語MCはイイとして、メインの英語MCに字幕がないのは結構辛い。バックステージでは常に英語だろうし。一方最近じゃスペイン語圏でも人気とか。アーティストとしての体質を考えどの国でも多言語字幕表示可能な統一仕様でリリースして欲しい。が、リージョンコードの問題もあるなぁ。色々難しい。ホンマに出るんか。今は祈るしかないね。

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収益の柱を徐々にライブ活動とその関連(グッズやDVD)に求めつつある。楽曲がモノから情報に変態していく過程にあるからだが、果たしてヒカルは今後どんなモデルを選択するか。サッパリ予想がつかん。デビュー当時は8cmシングルと12cmシングルが混在していた。アルバムはアナログでも発売されたし、映像作品もVHSがあった。トラベではDVDシングルが大ヒット、ビマラではPVDVD付きシングルに紙ジャケ、配信もスタート。キプトラはリスモのスタートで無料配布された。コレだけあってもカセットテープやMD,LD等はなかったり。次はBluRayか。後続に与える影響は大きいだけに今後のヒカルの出方はファン以外からも注目されるだろうね。

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LIVEでビックリしたのは光が太鼓を叩いた場面。特に凝った事をした訳ではないが、何が凄かったってリズムの恐るべき正確さ。仮にイヤモニでクリックトラックを聴いてたとしても仲々アソコ迄は叩けない。カリウタやブラックウェルでないと満足出来ない筈だわ。確かに、ナマ歌で音程や歌詞をハズす事はあってもリズムを崩した場面は記憶にない。光の耳と運動神経の卓抜を垣間見た気がした。更に又叩いてる時に見える背中のラインの美しい事。無駄なくシェイプされた背筋は継続的な鍛錬の賜物だろう。ヴォーカルパフォーマンスにも好影響があるだろうし今後は気分転換にでもドラムをプレイしてみてはどうだろう。

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1ヶ月前の今頃i_はホノルルの濃厚な青空の下パイプラインカフェの軒先で暢気に並んでいた。その後ほぼ同じ曲目を9回唄った光にとっては"遠い過去の出来事"なのだろうが、アレが1回キリの身には…ウーン、記憶に距離を感じない。浮ついた何かが何もない。"観た/居た"という事実が、自分の中で直ぐ様消化されてしまったのか。LIVEの出来については実況更新で十分だろう。アレ以上"Fleshy"なことばもない。1晩の事は1晩の事。ソレ以上でもソレ以下でもない。仮令今後DVDが出たとしても全く別の何かでありそう。一期一会。LIVEの醍醐味は、その経験が丸毎血肉になってしまう事なのね。

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NYロンドン共にDVD用撮影があった事は確定か。既にYoutube等で映像音声出回っているが、発売になった暁にはプロによるミキシングが生む音質の威力を知るよい機会となる。一方、ミキサーにとってこの状況はキツイ試練。"聴衆録音の方が音は悪いが臨場感は上"等と評されかねないからだ。コレはネットの普及と無関係に海賊盤では昔からある事で、作り込み過ぎには注意せねばならん。何しろ、後から修正を加えようものならたちどころにバレてしまうからな。然し今回の光の出来なら誇らしく"No Overdubbing"とクレジット出来る筈。スタジオでの歌い直しは一切ナシでいってみてイイと思うよ。

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まずは皆勤お疲れさまと云いたい。尤も、ホノルルで観た時点でリタイヤは有り得ないと思っていたが。SAKURAドロップス評の際触れた様に、その時のツアーの地域回数期間キャパシティによって選曲のみならず1曲の中でのアプローチまで変わる。UU06の時には"一晩完全燃焼"の気概で挑んでいた光が、今回は漸く"ツアー全体で1ッの作品"という俯瞰な視点を持てた事は大きな成長だ。コレから年を経るにつれ"一生が1ッの作品"となってゆき、ソレは即ち老いるという事なのかもしれないが、どのアプローチもその時々にしかとれないもの。今回は見事に"InTheFlesh"なウタダヒカルを演じきった。おめでとう。

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光はTiTOでスタゲ&トリッキーにはサポートに徹する様念押しした。その甲斐あってメロディと歌唱への力の集約は見事LIVEで結実し、光の判断の妥当さが証明された。ソレでもやはりi_は"光に音を創って欲しい"と、コチラもLIVEを通じて強く思ってしまった。Exodusの3曲に顕著だったが、光の創った音を演奏する時メンバーの気持ちの入り方が大きく違うのが見てとれたのだ。恐らく意識的なものではなく、曲中での重要性から自然とそうなるのだろう。光の歌自体の力をとるか出音全体での迫力をとるか。次の曲作りでのアプローチにLIVEでの経験が光に与えた影響を早く知りたいものだ。

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ライブが無事行われていれば終わっている頃かな。NYではカメラが複数目撃されていてLIVEDVD/BluRay或いはPV撮影があった事は確実と思われるのだが、音源も映像も1発勝負なのだろうか。UU06はさいたま2日間撮影で万全を期した。NYならアイランドもUMGもあるだろうし客層の濃さも保証されていて撮影に適しているとの判断だったか。さてDVDが販売されるのなら"購入者にはiTunes等からLIVE音源をDLできるキーを配る"という(最近ではややアリガチな)サービスをちょっと希望したい。LIVECDがリリースor同梱出来れば一番なのだが、契約も売上も勘案するとソッチの方がベターかなと。

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光が主題歌を唄っている為EVAは作品として幾度も取り上げているが、ハルヒも又重要度の非常に高い作品だ。然しUHFアニメな上今回の初銀幕も全国24館上映というマイナーさ。映画の内容もTV版の延長上にあり敢えて映画館で観る程ではない。が、やはり京アニブランドによる異常な質の高さは凄まじかった。繊細なディテールの積み重ねで編まれた画面の数々。その密度の濃さをくどく感じさせないゆったりと洗練された時間の流れを形作った構築美。150分という呆れる長尺ぶりの必然性を疑うのは誰にとっても全く以て至難の業としか思えない。日本映画で歴史上国際的に知名度があるのは"動"の黒澤と"静"の小津だろうが、前者の路線がヱヴァと喩えるならハルヒは後者か。流石は"ポストEVA"という火中の栗を敢えて拾うだけの事はあると唸らされる出来映えであった。この2ッの映画の関係は、オリジナルとオマージュというより父子に近い。放蕩だがどこか放っておけない親父と、几帳面な性格なのに血は争えない息子。親父の方は今世紀に入って漸く己が才能に自覚が出てきたのか映画という世界に相応しく放蕩さをスケールの大きさに変換して大輪の花を咲かせつつあるが、息子の方は未々やっと同じ土俵に立てたに過ぎない。知名度としては前頭と幕下位の差はあるかもしれないが既に取り組みとして成立するだけの実力は身に付けつつあるとみるべきだ。後は資金力の差位か。EVAが次作で更に飛躍するであろう事は皆の予想・期待する所だが、ラノベを原作とする(そういえば読んだ事がない)ハルヒに今後何処までの爆発力が期待出来るか。今回の劇場版もTV2シーズン分を観ていない人にはちんぷんかんぷんな箇所が幾つもある一見さんお断りな内容だったが、今後もソレは変わらない筈だ。アニメオリジナルが作れる隙も小さいかもしれない(原作を知らないのでよくわからない)。いつまでもローカルヒーローで居て許されるクォリティでは(初アニメ化の時点から)最早ないだけに、今後の展開が気になる。確かに、今回の"消失"もハルヒを知らない人が観てもある程度は楽しめるだろう事は想像できるのだが、メジャーになるとはその様な層を主だって相手にするという事なのだ。EVAだって破でその境地の端緒に辿り着く迄十数年を要している。京アニの場合、ハルヒに拘る事無く他の素材も自在に扱えるだろう(例えばナウシカを引き継がなかったスタジオジブリの様に)が、父たるEVAが壮年にして最盛期を迎えている事を考えるとどうやって10年単位でアニメの進化と成長を蓄積するかが課題となろう。宮崎駿や庵野秀明みたいなカリズマなしでどこまで行けるか。"消失"のハイクオリティはそんな妄想的期待と心配を抱かせるに十分だった。しかしながら、今の所音楽の出来だけはいただけない。あの主題歌のミックスは全く劇場向けではない。EVAが序破で音楽面に著しい成長を見せていたから余計に気になった。勿論相手が宇多田ヒカルでは分が悪いに決まっているわけで、その辺りは経験が解決してくれるだろうから不安視はしていないけど。原作の進行次第だが、更に向こう10年楽しませてくれるアニメシリーズに発展してくれる事を願っている。最後に1ッ。"消失"のTV第3期でのリメイクに期待する。以上。

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NYのMCの動画を見たがやや寝不足気味のご様子。地元の旧友達との再会で興奮して眠れなかったとかなら微笑ましいが、あと2公演疲労をどう押し退けるか。光も2日連続の経験は豊富だから逆に好影響かもしれないけど。ライブを撮るならロンドンと云ってきたのは最も高い完成度が期待出来るからだがホノルルでは歌は好調な反面ステージでは余り動かず(狭かったし)観客との交歓も控えめで視覚的には地味だった。ただナマ歌が聴ける以上のエンターテインメントショウとしてどれだけ磨きが掛かったか。シューティングの成否はソコに掛かる。勿論、歌の出来を犠牲にして迄動く必要はないけどね。

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果たしてクマボールの絵柄や如何に。グッズ販売のないこのツアー、凄い変化球で攻めてきたものだが、こうやってカタチとして残れば思い出も味わいが増す。然し率直にいってカタチにするならLIVEDVDで直球勝負してほしい。UBlogのツイートに撮影に関する呟きがあったとか。まさか釣り糸でもあるまい。この際定点カメラモノラルでもイイ。そして我らの熱望を伝える最も効果的手段は逆説的だがYoutubeを再生し捲る事だ。驚異的な再生回数を叩き出せば算盤を弾く音も聞こえてこよう。勿論額面上はアーティスト権利侵害加担なのだが、こうなると誰の為の権利保護なのか解らなくなってくるな。

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