Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シマノ STI レバーを組立てる DURA-ACE ST-7800

2014-12-29 20:19:24 | 自転車整備 その他 
前回まで 2度に亘り分解の様子をご案内したシマノの STI レバー
DURA-ACE ST-7800 今回はこれの組立てを行いましょう





シマノの取り扱い説明書のメンテナンスを参考にし その方法を実戦しています 
ここを分解して何になる? とも思いますが この時代のシフターであれば
修理等でレバー本体の取替えが必要な物も有りそうです そんな時の役に
立てば良いですね




一番重要なシフトのラチェット部分はパーツが
壊れても一つの部品も供給されていません 壊れると
レバー部分をアッセンブリ―で交換の必要が有ります 
経済的にも辛い STI レバーですね さて組立てです
ウエスで汚れを拭き取ります






このレバーは分解する前に 全てを洗浄しオイルアップ
まで済ませていました でも洗浄するならこの様に分解
してからすれば良かったですね 写真の丸い部分は
レバーとブラケットの接触部 結構摩耗しています
油脂を切らせてはいけない部分です






今回は汚れを呼び難い Super Lube のグリスを使います
フッ素系です




ここはリターンスプリングを収める部分 分解時に
感じましたが多目のグリスが良いでしょう




これがリターンスプリング 装着時には方向に
注意が必要です






レバー本体のこの穴にスプリングの片方を差し込みます






この様な状態です グリスは多目






これは組立時に必要な専用工具 品番 TL-ST02
シマノコード Y-130 03100 形状は細いパイプです




何時か分解するだろうと数年前に用意していました






この工具はスプリングの片方に差し込んでおきます






センサーです これに対応したシマノのサイコンを
使うと 前後の使用ギアを表示してくれるらしいです
それ以外には必要の無い物ですね






そのセンサーをブラケットの内部から外に向けて
差し込みます






センサーがギリギリ通る穴です ピンセットで掴み
そっと外に引き出してやります 今回は便宜上こちらを
レバーの内側と呼びます




レバー本体をブラケットへ収めて行きます






レバー軸と呼ぶ ピンを用意します これにも
グリスが必要です






レバー本体をブラケットに入れて行きます 先程の
スプリング用の工具がブラケットに当り少し抵抗が
有ります






ブラケットとレバーの軸装着穴を揃え ここへピンを
差込みます






ピンを差し込みます ピンには方向が有ります
グリスを一旦拭き取ったので良くご覧下さい
ピンには溝が二つ刻まれています 幅が狭く深い
溝がレバーの内側になる様に差し込んで下さい






ピンの頭を軽く叩いて押し込みます




ポンチを使い微調整 2.5mm のアーレンキーを
使っても良いですよ






レバー軸 ピンの頭が内外ほぼ同じ出具合に
合せれば O.K です






最初に装着した専用工具がまだ残っています
これはバネの頭、先端が正しい場所に収まる様に
する為の工具です






工具の役目が終わったのでプライヤーやラジオ
ペンチで引き抜きます






レバー軸、抜け止めネジを取り付けます 工具は 2mm の
アーレンキー このネジを締め込む際 ブラケットに正しく
ねじ込むのが少し難しいです 真っ直ぐに入れないと
柔らかい樹脂製のブラケットのメスネジを舐めてしまいます
充分注意が必要です 






ここに締め付けトルク等の指定は有りません
ネジの頭がブラケットと揃う辺りでオーケイです
ネジで軸を押えている訳ではなく 軸の溝に入って
いれば良いと言う事ですね 軸は溝の巾でルーズに
なっていると言う事です




レバー軸、抜け止めネジの装着が終了です




センサーを処理します






ピンセットなどを使いブラケットに用意された
センサー用のくぼみに収めます センサーケーブルが
結構邪魔をしてくれます 収まりました






センサーキャップをブラケットに取り付けます






これの取付けは小さなネジ二本 プラスドライバーを
使います 指定トルクは 1N.m 軽く締めておけば良いですね






これでレバー本体とブラケットが取り付きました
組立て完了です






外していたハンドルクランプ用のワッシャ―と
ナットを入れておきます




はみ出したグリスやオイルを綺麗に拭き取ります






ブラケットカバーを付けます ハンドル側から
入れた方が易しいです 出来上がり・・




今回はシマノの取説通り作業を進めました
ここのメンテナンスはシリーズに依り その
方法が異なり この写真の様な専用工具が
用意されていました ST-7400~7700 時代の
物だったと思います






これで分解組立ての一連の作業が完了です 今回はこの作業前に一連の清掃~オイルアップを
していたので  分解前後の違いが解りませんが、長くメンテナンスをしていないレバーなら 
分解と洗浄をし、手入れをしてやればその違いが解るかもわかりませんね

前回の作業 【 シマノ STI レバーを分解する Part 2 】 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする