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あまり見たくない姿(悲)
昨年の某月某日に当社最古のお客様のDr.T様より「知り合いのDrがJr.Zを個人売買
で買い込んだのだけどレストアしてくれないか?」なる依頼を受けました。
聞けばその個体は売り主がずいぶん昔にイギリスより輸入してナンバーも付けずに
何年も眠っていた個体らしい。
コンディションの粗方を聞いたが見ないので何とも言えない?!
正直なところレストア作業は嫌いでは無いが商売上あまり受けたくないと言う
のも本音である。
なんと言ってもレストアの難易度はボディの状態で決まってしまう。
一見さんならともかくDr.T氏の依頼であるなら断るわけにいかないし人が受けない
作業をするのはある意味ファイトが湧くとも言える。
Jr.Zのオーナー様は初めてアルファに乗るそうである。
それは初めてで有ろうがベテランであろうが関係ないことで初めての人なら
この程度で辛抱してくれなんてことはない。
それはむしろレストアの予算で決まってしまうといっても過言ではない。
やはり予算枠も当然指定されたのである。
現車を引き取って驚いた!?
思ったよりボディの状態はよろしくないのであった(^^;
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フューエルタンクはアルファの鬼門 タンク自体も内部は錆が蔓延している(悲)
Drが商品として仕入れるならこれは買わない(買えない)個体である。
しかし買った物は仕方ないし不可能とまでも言えないのも事実である。
言いにくかったがクライアント様には少なくともボディだけで100万は必要で
しょうと言った。
となると他の箇所も多々あるし明らかに予算オーバーになってしまう。
ここでDrの頭脳のコンピューターが算盤を弾いた?!
ちなみにDrは計算が大嫌いである(苦笑)。
結論は「何とかしましょう!」「但し少々はオーバーするかもしれませんよ」
であった(TT)。
そこで一番の難物であるボディは全面剥離はしないことにした。
全て剥離するととんでもないことになるのが目に見えてるからダス。
しかし今日日このようなボディの腐食を修復してくれる職人は殆どいないか
あってもすごく高価な作業になってしまう。
そこでDrは某鉄工所のオッサン?に白羽の矢を立てた?!
この鉄工所のオジサンは気難しいがフツ~の板金工が不可能な作業をしてくれる。
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なんとドアーパネルを新製してしまった! 普通は切り接ぎで終わらすが・・
旧車のレストアとはまさに錆との戦いである!
職人にとったら非常に手間のかかる見えない箇所の錆の修復より見える箇所の凹んだドアーを叩いたほうがよほど楽で儲かる仕事である。
レストアしたから言って一生錆が出ないわけはもちろん無い。
新車が錆びるようにレストア車も錆びて当然である。
だから元来レストアなんてしないが良いに決まってる?!
しかしそう言っていては身も蓋もないし夢がないのであ~る。
やはりDrは夢を売る商売をしたいと思う。
10年先のことを考えても仕方ない。
今が良ければ良いじゃないかと・・
後編に続く
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戦意喪失の腐食もオジサンは見事に新製してくれた