震災

１０年前に散々見た風景がＴＶに刻々と映し出されていた。
地震の大きさの割に亡くなられた方や倒壊家屋の数が少ないのは豪雪地帯だからだろうか。
地震による火災も余り報道されておらず、晩飯時ということを考えれば倒壊せずに持ち応えた家屋が多かったことが不幸中の幸いかも知れない。
あの朝、単車で出勤したときの見た市内のあちらこちらから黒煙が立ち上る眺望、そして倒れかかった店舗兼住居ビルの前でお年寄りが路上で震えていた景色は忘れることが出来ない。

私が再度被災した場合、車を一次避難所替りに使うつもりだ。
暖房と危険な室内からの退避という利用が第一義だが、ＴＶやラジオといった情報を即入手出来ることも大切だ。
ガス代というコストや近隣への騒音や排ガスといったデメリットが大きいのは承知しているが、あの時に痛感したことだ。

ところが、車内に避難中の２ヶ月の乳児が地震のショックで無くなったとの悲報には驚いた。
単にショック？　ＳＩＤＳ？　揺さぶられッ子症候群？　真相はまだ伝えられていない。　
チャイルドシートにしっかり固定したと報道に有ったが、固定のベルトが悪さをしたのかも知れない。

さらに今回の震災ではお年寄りが車内避難中に力尽きるように亡くなられた報道が相次いでいる。
記憶に留めておきたいと思う。

月並みだが被災された方々が一日でも早く立ち直られること、亡くなられた方のご冥福を祈りたい。