貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

大鍋越峠そして初転倒

2023-03-01 08:08:08 | ER-6f
大鍋越峠へ向かう県道115は那賀川沿いの集落をつなぐ道路ですぐに1車線+αの生活道路だ。清流で所々にある河津桜が綺麗だった。



池代川に名前を変え、集落の限界を超えると道の荒れは酷くなり交通量の少なさを物語っていた。沢という沢にはわさび田が作られ、わさびと杉のための道である。



アスファルト舗装が途絶えコンクリート舗装の落石を交わしながらひたすら登っていくと、突然開けて大鍋越峠に出た。



工事中の池代林道と、崩落した林道の4方向に分かれていて、ここから河津への下りがダートになっている。



地図上は下りの方が距離が短く真新しいタイヤ痕も有って通り抜け出来そうだ。



上の方はヌタっている部分はあるモノの割と走りやすかったが、すぐにガレ場が続くなかなかハードな林道に姿を変えた。



対向車どころか人の気配も無かったが、途中でアメリカンとスクータの2台とすれ違う。挨拶がてら情報交換すると短いながら途中かなりハードなガレ場があるとのこと。
程なくコンクリート舗装に変わり、ようやく終わりとホッと気が抜けたところで再びダートに突入。これは思ったよりキツいと思った瞬間、ER-6fでの初転倒・・・
かれこれ20年ぶりくらいだろうか。



中央が水の通り道で浮き石ゴロゴロを避けるべく、左側の高い部分を狙ったらリヤが滑って引き起こそうとしたが叶わずに力尽きた感じだ。
足場が高く腰が入らないまま強引に持ち上げようとしたら1度目のトライで早くも腰が悲鳴を上げた。ギックリ癖がついているので急がないと動けなくなってしまう。



続けてざまのトライでは腰を庇いすぎて腕力の限界、何度やってもリヤが滑って力が抜けるし、腰を庇った膝立ちでは起こしきれない。
メットやジャケットを脱ぎ捨てて荷物も外し、息を整えながらそばにあった大きな石をリヤタイヤに当てて支えにしたら、ハンドルで強引に引き起こすことが出来た。
一息つく間もなくクルマが下ってきて、手伝って貰えた?という思いと決定的な瞬間は見られずに良かったという思いが交錯しながら、通り抜けできる場所へ移動して休憩した。



そっと寝かせた立ち転けで車体のダメージは殆ど無さそうなのが救いだったが、起こすのに四苦八苦した心のダメージは大きい。自分で取り回せない単車には乗らないと決めているが、これがGPz1100だったら一人では無理だったと思われ、筋力が衰えるがままの今の有り様ではGPz1100に乗る資格はもう無いのか?とまで考えてしまった。

ガレ場はまだ続いたがなんとかアスファルト舗装にたどり着き、後は安全安心な選択で家に帰るだけにした。
渋滞のR414、伊豆縦貫をすり抜けながら先を急いだが、北の進路前方はやたら分厚い雲に被われて暗く、西側の明るい夕焼けと対照的な夕景だった。東伊豆方面は稜線は見えるが、箱根は雲に被われて見えない。案の定、広域情報で箱根降雪、冬用タイヤの案内が出ている。



雨雲レーダーでは富士山東側から箱根に掛けて雨雲。裾野、箱根、御殿場辺りは本降り、熱函は微妙で宇佐見まで戻れば問題無さそうだ。降雪でもシャーベットだろうし通り抜ける自信はあったが、その自信で転倒したばかりである。ならば漢は黙ってノーカッパ!で、雨に打たれながら東名経由で家に戻ってきた。
凍結防止剤の散布渋滞が想定外で、冬装備は基本防水だし防水が切れているブーツの足先以外は電熱装備にものを言わせることができた。



幸いなことにぎっくり腰にはならず、翌日は上腕と腰の筋肉痛に耐えながら洗車とダメージ点検を行った。
アンダーカウルは凍結防止剤でコーティングされていて、車体全体も水と中性洗剤で洗い流す。



転倒ダメージは左アンダーカウルとジェネレータカバーに何度か引き起こしに失敗した線疵が残る程度。



リヤのインナーフェンダーも割れたが、これは転倒ではなく走行中に何か巻き込んだのだろう。
強引に取り付けたが汚れ防止に役立っていたので、何か考えなければならない。・



更にアンダーカウルのステーが内側に曲がり再組み付けが出来なかった。



上から除くと1cm位押されて曲がっていて下から覗いても同じである。カウルが割れなかったのが不幸中の幸い。



エンジンハンガーと一体化した分厚いステーだったが、プライヤーで簡単に曲げ直して修理完了。



もう若くないのだから、悪路は引き返す勇気を持とうという2023初ツーリングだった。
今夏は大弛峠のダートを下って長野県側に出る計画を立てていたが、もうダートはお腹一杯である。
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