貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

LED装着時に行ったこと

2017-04-13 08:08:08 | Dトラッカー

Dトラも15年選手になってリフレクターやレンズの白内障がかなり進行していたのでLED装着に先だって治療を行った。



治療といってもパーツクリーナと柔らかい布でレンズとリフレクターに焼き付いた埃をぬぐい取るだけだが、下手に力任せにこすり上げるとリフレクターのメッキが剥がれるので、根気よくさすってあげないとダメだ。



右半分だけ拭き上げたときの差はこんな感じになる。画像で見た以上にはっきり違いがあり、リフレクターの反射がはっきり分かるようになってくる。



全て拭き終えるとお目々ぱっちりになった。体感光量150%アップだwww

次はローの立ち消え、ハイ不点灯対策だ。
これはバッ直リレーが一番臭くハイ、ロー用のリレーを入れ替えたら、モトイージ起動不良のハイ点灯が起き始めたのでロー側のリレー不調があっさり確定だと思った。ロー側リレーを手持ち新品に変えたら起動不良が収まったので一件落着のつもりだった。立ち消えもこれで説明がつく。

ただ、ハイロー切り替え時の不点灯は残っていてハイ側のリレーも新品に交換したが解消に至らず。
SWの操作が早いと起きやすくゆっくり変えると起きない傾向があり、押し下げながらゆっくり切り替えるとハイ、ロー同時点灯するポイントが有ってローに切り替わる。素早く操作するとハイ、ロー共に瞬断して自己保持出来ない様だ。

よって次はSWとモトイージ回路関連が怪しい。
モトイージの回路はバイパス出来るように配線したのを思い出しバイパスしてみた。するとどんな操作でもハイロー切り替えで消えることなく完璧である。元々使っていたリレーに戻しても全く問題無いので、バッ直リレーは無罪だった。

モトイージ用のリレーは手持ちが無く交換出来ないのでハンダ割れが無いかをチェックしたが問題無し。

ハンドルSWは裏蓋を開け、中のSW基板の取り付けねじを緩めてから、パーツクリーナを大量投入して埃と接点グリスの混成物を洗い流した。本来はバラして部品を清掃してから導電性グリスを薄く塗って組み上げるのだがバネが飛んでったりと面倒なのだ。
乾燥したらSWを操作しながら接点復活材を接点めがけてスプレーしSWの手応えが戻ればOK。飛び散った接点復活材を拭き取って終わり。で、問題は解決した。

要はSWの中間付近にゴミでも溜まって抵抗が多い部分が出来たのが原因だった。早く軽く操作したときに瞬断して自己保持しなかったという事らしい。立ち消えは原因不明だが、LEDは電圧変動に強そうなので大丈夫だと思う。
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DトラにLEDバルブ装着

2017-04-10 08:12:00 | Dトラッカー
四輪用中華LEDヘッドライトバルブを楽天で購入した。
HIDのグレアに悩まされたことも有り車検対応のキーワードから色んな商品を調べてみたが、価格も構造も玉石混淆で山の様にヒットしてくる。
5000円以下で安かったのは三角形に3ヶ大きなLEDチップを配置してローが先端2ヶ、ハイは後ろの1ヶを加えて3点点灯すると思われるものである。このタイプを装着したブログを読んだりしたが、配光がいまいちで却下。



ハイパワーを謳うモノでバルブ先端に放熱FANを付けて有るモノもあった。
冬期のヘッドライト着雪対策だと思うがそんな走行条件が想定外だし、レンズケース内に放熱するのはいかがなモノか?と思うのでこれも却下。



ハロゲン球のフィラメント位置相当に小さなLEDチップを連続配置し、ロー用はハロゲン球と同じような遮光板を付けているモノも結構有った。PHILIPSやIPFなどの車検対応品がこのタイプで、PHILIPS製チップ採用を謳っているモノが多い。
車検に通るかどうかは別にして理屈は通っているし、ネットでも評判が良いようだ。



PHILIPSタイプ、ファンレス、放熱用ヒートシンクが小さめを選んでポチッとしてみた。お値段は送料、税込み4900円だった。
ファンは必ず壊れるモノだしDトラはライト裏のスペースが無いのでヒートシンクが大きい奴は装着できない。



数日して届いたLEDバルブはなかなか小洒落た化粧ケースに入っていた。
説明書も誤字脱字やテニオハの間違いも無く日本語として読めるしフォントに違和感がなく、今までのネット通販中華製品とは一線を画している。
保証を謳う割に製造場所やメーカー名、客先窓口など重要事項が書かれていないという落ちもあるが、説明書は日本で作成・印刷したと思われる。



ハロゲンバルブと比較してみたが、確かにうたい文句通りLEDチップが配置され、ローの遮光板も効果が有りそうだ。これならグレア問題からおさらば出来そうで期待出来る。
1点気になったのは基板の厚みで、正面両側面から発光するので基板の厚み分だけ真正面の配光が弱いんじゃないかと思った。



で、早速DトラにLEDバルブを装着してみた。
心配だったヒートシンクの干渉も無くバルブ交換自体は簡単なものだ。他にも色々手を加えたが、まずはLEDバルブ点灯状況はこちら。

LEDロービーム


LEDハイビーム


HIDグレア対策直後の画像はこちらで、LED、HID共にF4.0、ISO400固定のF値優先プログラムAEでSS 1secである。

HIDロービーム


HIDハイビーム


画像でも分かるように結論はHID>LED>ハロゲンだ。
LEDはぱっと見で白くワイドに照らすので明るく感じるが、実際試乗してみると光軸が下過ぎるのと相まってやや光量が足りない。HIDはグレアが多くて問題だらけだったが、それでも照らしているところの明るさは上だ。LEDの真ん中先端がやや暗いのは予想通りだった。

照射範囲はハロゲンに近くなりロービームのカットラインも明確になった。

ロービーム


ハイビーム


以下の画像はハロゲンバルブのカットライン。撮影条件は同じだが、ハロゲンはSS 1/4、LEDはSS1/40と圧倒的な差があるので、ハロゲンが明るく写っている。

高効率ハロゲンバルブ



LEDの右側が散乱気味なのが問題で本来は左右逆であるべきだが、LEDバルブを取り付ける際台座を固定した後バルブ本体を締め込む方向にねじって取り付けるのだが、その締め込みが甘くバルブが若干斜めっていたのが原因だった。ただ右のグレアが多い傾向は変わらず車検は無理だろう。多分外れなのだと思うが、車検は無いのでこれで構わない。
高価なPHILLIPSやIPFの本物を買えば外れを引くことは無いと思う。
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2017初乗り

2017-04-01 08:00:00 | Dトラッカー
これも少し前の備忘録。

しばらく単車に乗ってない事に気づいたら、急に乗りたくなって今シーズンの初乗りと相なった。
ただ、状況が状況なので定番の箱根や宮ヶ瀬ダム周辺にへ行く訳にも行かず、少しでも花粉が少ないと思われる鎌倉江ノ島界隈の海沿いをチョロっと流す。

当日の朝は冷え込んでいたものの出発する頃には春らしい日差しが差し始め、さぁ乗るぞという気になってくる。
3ヶ月間エンジンをかけていなかったが、最初にキャブのフロートから古いガソリンを捨て、コックをPRIの位置に変えタンクキャップを1回開け、チョークを引いてスロットルオフで長めのクランキング3回で無事に再始動した。
掛かったらスロットルを微妙に開けアイドリングが上がってきたらチョークとコックを戻し2000rpm位でアイドリングを維持して頃合いを見てスロットルから手を離す。いつもと変わらない始動の儀式で調子は変わってない。
ネットでは始動性が悪いと言われるキャブ仕様だが、単にこういった手順を踏まない人が多いだけなのだと思う。

横須賀線沿いの鎌倉街道はいつも通りの渋滞風景だったが、通勤とおぼしき二種原付の後ろですり抜けていったら意外とスルスルっと鶴岡八幡宮まで到達出来た。こういうのは走り慣れている奴の後ろについて行くのが良いのだ。
七里が浜から江ノ島までも渋滞が続くが、ここはツーリングライダーと観光客ばかりなので控えめにすり抜けを交えながら流す。ここまで来れば江ノ島までわずか10分足らずだが、今回はチョイと流すのが目的なのでちょうどよい頃合いだった。

江島神社は何回かお参りしたが、その先に行ったことが無かったので島の反対側まで歩くことにした。島の歩道は急勾配の階段を上ったり降りたりの繰り返しが続き、距離の割にそれなりの運動量になるので、頂上の江島神社まではエスカーなるエスカレータが設置されていたりする。
たまたま小学低学年の団体さんに追いついてしまい、ピーチクパーチク大騒ぎしながら歩く様が微笑ましくしばらくペースを落としてついて行ったが、さすがに遅すぎるので抜いて先に進んでいったらウインタージャケットの胸元から背中にかけてがっつり汗をかいてしまった。
程なくたどり着いた島の反対側は素晴らしく、富士山こそ隠れているモノの伊豆半島から藤沢までの相模湾沿岸が一望できた。波も穏やかで春の日差しでキラキラするのを眺めながらつかの間ボーッとしてから戻ってきた。

さて、Dトラの様子だが、HIDの立ち消えがけっこう深刻で気づいたら消灯していることが何度もあった。
HIDユニットは昨秋に全交換したので残る犯人はモトイージーもどきの自作リレーかもしれない。
リレー接点が荒れ振動で瞬断を起こし立ち消えしている可能性がある。昔使ったCIBIEのリレーも何年か経ったら壊れてたから、耐久性という面では難があるかも知れない。
ただ、ハイビーム不点灯も再発したし、元々グレアなどで照射範囲に問題が有るのでこのHIDを使い続ける気が無くなってきた。
密林で調べたら遮光用金具でカットラインを出し車検対応を謳うLEDバルブが4~5000円くらいで出ているので換装してみようと思う。四輪用は2個セットなので良かったらGPzにも導入出来る。
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IRC RX-01 SpecR

2016-10-07 08:08:08 | Dトラッカー
Dトラのタイヤを交換した。
前回交換は2013年のGW明けで、7,000kmの走行でフロント3分山、リヤは1分山も無い程まで減ってしまっていた。



BT39を2回連続で使ってきたが、美味しいのは2年目ほどのようだ。フロントはまだ行けそうだが、リヤはスリップサインが出かかっていて、このまま冬を越えるのは無理そうだったのだ。



今回はIRC RX-01 SpecRにしたが、これはモタードで定番タイヤで、一度使って見たかったのだ。
キャブ後期型やFI現行はラジアルがはけるリム幅なのでラジアルが主流だと思うが、前期型はバイアスしか選択肢が無く店頭在庫を見たことが無いBT39SSを除くとRX-01 SpecRかTT900GPの2択になる。TT900GPはグリップ最高だが劇減りタイヤ、RX01Rは滑り出しが穏やかで扱いやすく、持ちもそこそこという評価のようだ。



リヤのサイズは130/70-17から140/70-17に上げてみた。これは純正GPz1100のリヤと同じサイズになる。
軽量ローパワーのDトラに太いタイヤは無駄だろうと130/70-17のままBT39を使ってきたが、RX01Rはラウンドが丸っこくて幅狭なので、ワンサイズアップでもさほど変わらないだろうと思った次第だ。



費用は横浜NAPSへ車体毎持ち込んで\29,000程になった。リヤチューブが130と140では異なり、リヤのみ新品チューブの費用が追加されている。
狙い通りチェーンクリアランスはBT39と変わらず、フロントは丸っこいせいか小さくなったような気がするほど。足つきは両足つま先まで悪化したが、これは想定通りで軽いので全く問題無い。



小雨が降ったり止んだりの中、半ウェットの路面で自宅へ乗って帰ったが、シャープ感が無くなりフロントがねっとり遅れて付いてくる感覚で切れ込みも少なくなった。リヤの外形が大きくなっているのに何か変だぞ・・・と最初の交差点から感じ続けたが、ウェットでもグリップ感は強くこの点は安心だった。履きたての新品タイヤより、すり減ったタイヤの方が滑るというだけだが、ウェットグリップは良さそうだ。

慣らしツーリングをどのルートにするか思案中だが、まずは朝駆けで慣れ親しんだルートにする予定だ。
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Dトラのあんこ盛り 暫定結果

2016-07-25 08:08:08 | Dトラッカー
シートの感触を確かめるために奥多摩へ行ってきた。



ケツの持ち具合を試すには200km以上が必要なので、5時台に出るつもりが猫達の世話で6:30出発、宮ヶ瀬のいつものコンビニで朝飯を食ったら7:30を回っていた。前後のサスも合わせて固くしたので、よりシャープに動くので相当乗り味が変わったが、恥骨に突き上げが直撃するので自転車に乗っているような感じだ。要はあまり改善されていないので、小1時間走っただけでケツ痛対策の期待が薄れてきた。




道坂峠狙いで道志道に入ったが、時間が遅く既にクルマが隊列状態で青野から秋山街道へ回避した。マイペースだとケツ痛は気にならないが、今度はサスの変更が気になる。フロントサスが浮いたまま向きが変わるので、つかみ所が無い。
都留から大月に抜ける隊列走行区間では早くもケツを後ろにずらしてポジション変更するようになった。車の後ろでダラッと走ると恥骨の痛みが段々強くなるので、ケツをずらして恥骨への当たりを変えるが、座面をフラットに近づけた結果、ポジションが何通りか取れるようになった。あんこ盛り以前は前へずれてくるのでタンデムシートに乗る気分でズラしていたが、バンクさせたときの感覚が大きく変わるが半ケツ後ろくらいならさほど変わらないし、ケツの位置も自由に出来るので、あんこ盛りの狙いの一つは達成したと思う。
ただ、シート皮に皺が出来る様になったので、立体裁断して縫製するなど工夫しないと駄目なのかも知れない。



深城ダムは貯水量が少なめで、やはり雨不足を伺わせた。



一休憩して松姫峠に向かったが、松姫峠への道が通行止めで代わりに真新しい長大なトンネルで小菅村まで抜けるようになっていた。某ツーリングお約束のイテマエトンネル化されていたのだが、老眼+Dトラでは淡々と走るしか無く、涼しいだけで楽しくも何ともない。道坂峠に続いて面白い峠をパスするという予期せぬ事態になってしまった。



奥多摩周遊の入口で上野原へ抜けるか、R411柳沢峠を越えるか悩んだ。どちらも面白い道だが、奥多摩周遊経由はDトラで走破済みに対し、R411柳沢峠はDトラで未経験だし奥多摩から越えるのは初めてだ。
結局、痛さ具合を確認することも有り、R411柳沢峠越えを選んだ。交通量も結構多く暫くは車列の後ろで淡々と走ったが、段々苦になってきて丹波山村近辺からマイペース走行に切り替えた。やることが無いとケツ痛が気になるのだ。この道をGPzで走ったときは下りで路面にも神経を使ったが、パワーが無いDトラは失速しないことだけに気を使えば良い。リヤを固くしたせいか登りは調子が良く、気分よく走っていたらあっさり柳沢峠を上り詰めてしまった。
天気は良かったものの富士山は見えず、ツーリングライダー達を撮ってみた。前回来たときは他の単車は見かけなかったが、さすがに日曜は違うようだ。



ここからの下りは最悪だった。
少し下ると道路改修がほとんど終わっていて広い道幅の高速コーナーを一気に下っていくが、3桁速度は不快なのでエンブレで2桁速度をキープするとフロントがあまり沈まないまま曲がっていくことになる。当然、車体が安定せずに不安定だが、ブレーキで沈めると減速しすぎるのでどうも上手く走れなかった。がっつりブレーキをかけるような下りコーナーは違和感が無いので、フロントを固くしすぎたのだと思う。
続く広域農道フルーツラインもDトラならコーナーという感覚も無く淡々と走り抜けるだけ。R20に入った頃にはケツも限界を訴え、頻繁にポジションを変えないとやってられなくなった。その後、都留から秋山街道を抜け、宮ヶ瀬から伊勢原へ抜ける定番コースで帰宅し、320kmほどのツーリングになった。



あんこ盛りの暫定結論として、大きく純正と代わる訳では無いが、少しずつポジションを変更出来る様になっただけマシだと思うことにした。ただ、仕上が気に入らないので、もう一回やってみる。
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Dトラのあんこ盛り修正編

2016-07-20 08:08:08 | Dトラッカー
あんこ盛り後、知人に披露する機会が有ったが、”やっぱりプロはちゃうなぁ”・・・だった。GPz1100の加工済みシートを見せて貰い、早々に手直しすべくGoogle先生に色々相談してみた。



凸凹を隠すには、1) 梱包用発泡ウレタンシートを巻く、2) 高反発ウレタンや低反発ウレタンを被せる、3) 発泡ウレタンスプレーで覆ってから表面を成形しなおすというのが、そのお答えだった。

1)案は失敗。
2)案は材料が近所のホムセンに見当たらなかったので無理。
3)案にそそられたが、ベースが柔いので折れるのではないかとの懸念があった。
発泡ウレタンを使うならベースから成形し直した方が良いと思うが、これでは完全に後戻りが出来ないし、発泡ウレタンスプレーは1回勝負で失敗するリスクが高い。長期間乗れなくなるのは本意ではないので最後の手段に取っておく。

ともあれ、凸凹のあんこをどうにかしないと始まらない。
チップウレタンは加工困難だったし、プロは下地にしか使わないようだが、中にはグラインダーなどを駆使して半円形のシングルシートカウルに成形した記事も有ったので、前回作業はあまりにガサツ過ぎという結論だ。



再び皮を剥いで、成形する方法を模索した。
結果、いくつかコツを掴めばグラインダーで上手く成形できることが分かった。加工後は十分綺麗で仕上の必要性は感じなかったが、プロは更に手で仕上げていくようだし、荒削りはベルトサンダーなどを使うことがあるようだ。
グラインダーの切削材は手元にあったマジックテープ取り付けの60番木工用ペーパを使った。

コツは、ウレタンが面でしっかり接着されていることで、更に撫でるように少しずつ削れば、引っかかって大きく毟れることなく表面だけ削っていける。また、押しつける方向の切削面を使うのとその角度を一定に保つことが重要で、これも毟れ防止になる。もう一つはキックバックを押さえるために、グラインダーを最低速に調速することと、グラインダボディではなくサイドハンドルの根本で支持することだった。
ただ、端部は3mm程度の段差にするのが限界で、色んなスポンジを均一に薄くすることは無理なようだ。段差を感じないほど薄く削れるのは高反発ウレタンだけだ。

元の20mm厚チップウレタンは雑すぎて成形しようがなかったので、新たに大船コーナンで調達した10mm厚の切り売りチップウレタン(m単価647円)で盛り直すことにした。



最初に段ボールで型紙を作りチップウレタンを切り出す。
切り出しはパン切り包丁とハサミだが、どちらも刃にシリコンスプレーをかけ、パン切り包丁で浅く切れ目を入れてからハサミで切れば切断面を荒らさず済む。これもGoogle先生の受け売りだが、刃とウレタンの摩擦を極力減らし切断面の変形を押さえるのがコツだそうだ。
形状は絞らずにタンクのラインに直結し、最狭部は左右15mm近く広くなるようにした。同じものをもう一枚切り出して接着し、3枚目は幅をやや大きめに切断して接着した後、現物あわせで幅をハサミで切り取った。高さは30mmアップで、幅はベースに沿って折れ曲がった厚み分が広がる目論見だ。

最初に少しおろし金を使ったが、やはり荒すぎるので、ひたすらグラインダーで成形した。
一番前側の段差除去に取りかかったが、スプレーノリでは接着強度が足らなかったようで、いきなり毟れ現象で大きくへこんでしまった。G17でウレタンを接着し直して成形したが、やはり端面は余り薄くせず、高反発ウレタンを継ぎ足すしかない。



サイドの面取りは簡単だったが、座面の面出しは一番手間が掛かった。着座面はなるべく平面に保ちたいが、オリジナルの傾斜にうまく繋げないと不細工になる。マジックで側面に目安を書いて、少しずつ削って確認しながら面を出した。




次第に慣れて上手く削れるようにはなったが、少しでも気を抜くと毟れたりキックバックであらぬ所を削ってしまう。暑いわ、すさまじく粉が舞い散るわ、腕が疲れるわだったが、休憩も取らず一心不乱に削りまくった。前後の段差は高反発ウレタンを継ぎ足して補ってある。



装着してみると、やはり気になるのはサイドにあんこ無しの部分が出来たことだ。最初から分かっていて、前後端と同じように高反発ウレタンで埋めるつもりだったが、いい加減疲れたしシートを張れば分からないと思い対策はしていない。 
この詰めの甘さがどう出るかだが、ダメならやり直せば済む。
失敗作より10mm薄いので前下がりの解消は甘く、シート平坦部はわずかになり幅の拡大も控えめだが、代わりに全体のラインは自然なので修正成功だと思う。



梱包用シートは再利用で、その上から防水用のビニールシートで覆ってシート皮を張った。
防水のビニールは有った方が皮の滑りが良くて張りやすいとの教えが有って追加したものだ。破れないこととチップウレタンの粗を隠すべく良く伸びる園芸用のビニールシートを使ったのが不味く、中で捩れて筋になって現れた。ここはサラッとした薄手のゴミ袋か塗装用の養生シートが良い。
更に梱包用シートも均一な厚さではなく、微妙にボコボコ面が残った。下地が高反発ウレタンや純正スポンジなら綺麗に面が出るので、チップウレタン特有の不均一さが影響しているようだ。




一応、見た目は納得出来るあんこ盛りになったが、やはりプロの仕上げとは差を感じる。
今のベースで2)案の5mm厚くらいのウレタンスポンジで全面を覆い、エッジを上手くすればもっと綺麗だろう。次の手直しはこの辺りが目標だ。



跨がった感じは、足つきが良くなったというのが最初で、次は座面が固くなったのと少し細くなってケツの当たりが変わった。
手直し前とは幅、高さ共に10mm前後のマイナスだと思うが、以外と敏感なものだ。


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Dトラのシートにあんこを盛ってみる その2

2016-07-11 08:08:08 | Dトラッカー
まず、シートの表皮を剥がしてあんこを盛る目安を決めた。大体、40mm程盛れば良いようだ。



この段階で高反発ウレタンクッションが柔らかすぎる事が判明し、使用素材から脱落した。チップウレタンでもまだ柔らかい。



後から思えばこれが失敗の原因だったのだが、最初にチップウレタンを大雑把に切り出して、成形することにした。
チップウレタンは様々なウレタンチップを成形した素材なので、加工性が最悪だ。カッターは歯が引っかかって上手く切れず、パン切り包丁なら押しつけながらゆっくり引き切ることでなんとか切れる。



形状を整えるのはサンドペーパーややすりではダメで、おろし金が良かった。ただ、表面はどうしても凹凸が残り、厚みも5mm程度にするのが限界なので元のシートとの継ぎ目に段差が出来た。完全に張り付けてからパン切り包丁で削ぎ切った方がまだマシなようだ。グラインダーを試したが、回転に巻き込まれて千切れるので無理、サンダーでは削れなかった。



20mm厚を重ねて盛って、おろし金成型を繰り返して水平面を出したところ。
この状態では前側の角度がきつくてシート皮が張れなかったので、前側に余ったチップウレタンを盛ってなだらかにしてあんこ盛りは終了とした。



エッジや側面が凸凹でこの段階で失敗は確定的だった。
最初に大雑把に成形してから盛ったのが敗因で、もっと大きめに型どりして張り付けてから、全体に合わせて成形した方が良い結果が出たはず。 加えて20mm厚と10mm厚を上手く使い分ければ良かったはずだ。
発泡ウレタンのシートを被せて段差隠しと雨対策を兼ねたが、ベースが悪すぎて効果は無かった。



シート皮はオリジナルをかたどって切り出した。シート皮には伸びる方向が決まっていて、左右に伸びる方向で切り出す。
最初に前後をタッカーで仮止めし、後端からシートをタッカーで固定していくが、左右方向も片側を仮に決め、反対側を引っ張って固定した後に、もう一度反対側の仮決めを外して張り直す段取りでやっていくと良い感じで張れた。
何度も針を外しながら根気よく張っていくが、猛暑日だったので、シート皮が柔らかくそれほど力をかけずに伸びたのが助かる。



張り上がりは予想通りあんこを盛った部分が凸凹で、ラインも出ていないので素人細工丸出しの仕上がりだった。やり直し決定の瞬間である。



あんこを盛っていない部分は綺麗に張れたので、仕上がりはスポンジ表面の成形次第だ。チップスポンジだけでは無理があり、最表面は加工性が良い材料を張って完全に成形しないと駄目なようだ。



形状的にはほぼイメージ通りで、概ね水平、左右を絞らず直線的に幅広になる座面になった。
座ってみるとケツの接触面積も増えたが、固さははなく元のベースが柔らかいので結構沈み込むのがケツ痛問題にどう響くだろうか?
足つきは、両足つま先で勾配が気になる程悪化したが、車体が軽いのでどうとでもなる感じだ。



試乗がてら大船コーナンへ修正資材の調達に行ったが、高重心になったお陰でヒラヒラ感がアップして中々Goodだった。シート面の沈み込みが大きいものの、前後方向にケツを動かせるのではまり込む感じはない。
これで300kmに耐えられたら合格だろう。
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Dトラのシートにあんこを盛ってみる

2016-07-05 08:08:08 | Dトラッカー
ぶどう峠ツーリングでGPz1100のシート表皮が裂けた。



純正の皮は経年劣化が大きい様で、既に数年前には型押しのライン部分が裂け、今回は座面の何でも無い部位が破れたのでもう限界だ。GPz750、ターボといつも型押しのライン部分が破れたので、修理に純正シート皮を使うのは止めておいた方が良さそうだ。レイニーレプリカの様にタンデムシート部をシングルシート形状にするのが定番の改造だが、もっこりするのがあまり好みではなく、手を付けかねていた部分だ。



実のところ、シートに関して切実なのはDトラで、ツーリングで2~3時間しかケツが持たないのが悩みのタネだ。



座面が前下がりで柔らかく、更に細く絞られた部分にケツがはまりこんで膝の曲がりが大きいのが問題で、定番のコージーシートは形状がフラットのハイシートで座面は固め、広めになるようだ。ぶどう峠ツーリングでは、ハイパーモタードに跨がらせて貰ったが、極端なハイシートで座面もサスも固く足つき最悪ながら、膝の曲がりが楽で実に操りやすそうだった。
まずはDトラのシート改善からやってみようと思う。



シート皮の張り替えは何回か作業に立ち会って段取りは掴んでいるし、幸いなことにGoogle先生という強い味方がある。
教えに従って調達したのは、ホムセン切り売りのイス張り替え用合皮 約1,000円と高反発ウレタンクッション380円、チップウレタン440円、タッカーの針MAX No.3-1M 6mm長 120円、100均でパン切り包丁とおろし金、サンドペーパ、セメダインG17。 総額で2,000円を越えた程度だ。


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復習

2016-06-27 08:08:08 | Dトラッカー
牧場峠をDトラで走りたくて再訪した。
いつものように厚木からK60、64を使って宮ヶ瀬ダムを超え、コンビニで朝食を取る。



定番の鳥居原ふれあいは立ち入り時間や喫煙場所が制限されて居心地が悪化したのに対し、周辺のコンビニは単車や自転車乗り向けの休憩設備が充実しているので、コンビニで休憩する様になった。R413道志道からすぐにK518に入ると牧場峠はすぐソコだ。



頂上に幅2mの車両制限があって、軽トラくらいしか通らないのがGoodで、さらに勾配がきついせいか自転車も居なかった。



危険なのは対抗の単車と野生動物で、話題のツキノワグマは居なかったが、ニホンザルは堂々と歩いてた。峠付近でも廃屋に混ざって生活感のある家屋があって、どうやって生活を続けているのか不思議に思うほど山奥に感じる道だ。



下りきった集落には立派な門構えの農家があり思わず撮影しようかと思ったが、生活感たっぷりだったので遠慮した。土着武士上がりの由緒ある庄屋さんだったのだろう。



K517、K76とつないでK35秋山街道へ出る。次もA氏に教えてもらった林道の探索だ。林道に入るとすぐにキャンプ場になっていて、露天風呂の横を通り過ぎて登っていくと今年初のダートが現れる。



距離は無いが久しぶりのダートを上り詰めると舗装林道に突き当たり、眺めがよくなった。反対側の山にも林道がある様で、こちらも探ってみたい。



舗装林道はトンネルで通行止めになっていて突破できずに引き返した。下っている最中に林道監視の軽トラが勢いよく登ってきたので、監視されているのかも知れない。



秋山街道に戻るともう一つ林道の入り口があったが、時間切れで次回のお楽しみにした。



秋山街道を引き返しK76からR413、K64とつないで伊勢原経由で帰宅したが、ヤビツ越で帰るのが朝駆けトレーニングコースとしてベストかも知れない。
もう少し探索しようと思う。
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フェンダーレス 破断

2016-06-06 08:08:08 | Dトラッカー
違和感に気づいたのは帰宅してガレージでタバコを吸っていたときだった。ナンバーの角度がおかしい。



良く見るとフェンダーレスのステーが破断していた。
ギャップでカタカタ鳴るので不思議に思っていたが、ツーリングネットのお陰で脱落せずに済んだようだ。ヒヤリ3件という朝駆けだったが、故障警報だと思えば良い。

2003年以前モデル用のフェンダーレスキットはネットでは売られておらず、有っても2004年以降で結構な御値段がする。
構造自体は単純なので修理できるかも?と思って、次の週末にばらしてみた。



破断場所はグロメットを入れる大穴の部分だったが、この肉厚の鉄板がわずが6年13,000kmしか持たないとはシングルの振動恐るべしだ。



溶接すれば治ると思うが、何か工夫しないと再発必至だ。ただ、安易にステーに穴を開けるとそこが破断の原因になる。
取りあえず、乗れないのは何かと不便なのでノーマルに戻した。



夕方、フェンダーレスキットを物色しにナップスとラフロを偵察したら、なんとラフロに2003年以前モデル用のキットが税込みで4,000円を切るお手頃価格で売られていた。さすがはオフに強いラフロ様だ。
開梱して取り付けをチェックしたが、2004以降の純正フェンダーならボルトオンで良い。ナンバーステー兼テールライトの取り付け台座がアルミのため、疲労強度は下がるが、軽くなったのがどう影響するか?

仮組みしてみたところ、中々良さそうだったが・・・



フェンダーの穴位置が微妙に合わないので、キット付属のステーではなく前のステーを使うことにした。現物合わせで加工してあるので間違いがない。





再び仮組みして確認したところ、今度はナンバーが競っている。旧ステーよりテールレンズの台座の部分が大きいので、ナンバーが下にとりつくためだ。



あまり深刻ではないので、そのまま組み上げて復旧させた。配線を間違えてヒューズを2本飛ばしたのが余計な出費だった。



次に破断したら自作するんだろうなという出来事だった。
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