大貫妙子著 新潮社刊
いいな。この文章。気取らず、高ぶらず、淡々としているけれど、要点を外さない文章が。多分、この人の作詞や歌唱もこんな感じではないのかな。多分、彼女の歌声は聞いているはずなのだが、当方仕事に忙しくて落ち着いて聞いた記憶がない(ただ、山下達郎のバンドのボーカルだった人、という印象しか残っていない。ごめんなさい)。
本書は『考える人』で連載されていたので、後ろ三分の一位は読んでいたのだが、最初の頃は読んでいなかった。要所要所にメリハリが利いていて、共感できるところが多かった。特に,…「人の命は地球より重い」…そんな大層なものだろうか。すべての命が地球を地球たらしめているというのに…というフレーズに、思わず「うん!」と頷いてしまった。
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