考える人 2013年秋号

2013-10-13 16:03:15 | 日記

新潮社刊

今回の特集は「人を動かすスピーチ」である。茂木健一郎、リチャード・S・ワーマン、サイモン・シネック、ロナルド・レーガン、ウィンストン・チャーチル、三島由紀夫、盛田昭夫、ヒットラー、マーチン・ルーサー、マンデラ、丸谷才一、泉鏡花、菊池寛、川端康成、小林秀雄その他多くの人が取り上挙げられている。そう、あのケネディも。通読して思ったことは、スピーカーには知性と聴衆の心を掴む直感力が絶対条件だということだった(当たり前だけれど)。そして、饒舌は最悪の欠陥であって「言葉を尽くした、丁寧なスピーチ」などという評価は、「何を言っているのか分からない」と同義語だということ。
この中で最近の日本の首相は安倍晋三、小泉純一郎、野田佳彦等が取り挙げられているが、中で野田のスピーチを褒めているのが印象的だった(注釈付きだが、私も同感)。
同時に、アジテーションと「人を動かすスピーチ」は全く別物だということ。聴衆に受ければいいならばコメディアンに任せておくことだ。少なくても、害はない。ヒットラーを例に挙げるまでもない。しかし、それを真似るアホが最近多くなっている。誰とは言わない。インターネットに投稿する者達も含めて。


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