サピエンス全史 上・下 ー文明の構造と人類の幸福ー

2017-04-04 08:53:19 | 日記

ユヴァル・ノア・ハラリ著  河出書房新社刊

「ホモ・サピエンス」は、「ホモ(ヒト)」属の「サピエンス(賢い)」生きもの、という意味でる。
この一行で私は本書を読む気になった。なるほど……「賢い」ホモは道具を創り、火を自家薬籠中のものとした。そして…「言葉」を習得した。これを共有した「ホモ」は集団を、部族を、国家を創るに至った。さらに、共通概念としての宗教を創造し、文化をも創った。
但しだ、「賢い」ということにはもうひとつの側面がある。「悪賢い」「ズル賢い」「小賢しい」。これか武器・兵器を作り、集団、部族、国家間の憎悪を呼び、戦争を、世界大戦、さらにはジェノサイドをも惹起させてしまった。これが「ホモ・サピエンス」の功罪の、罪という側面である。
まだ、あと数章残っているが…。私はこのように理解して読み進めている。この現状を打開する方法が書かれているかどうかは分からない…。
著者はこれまでに分かっている個とについては実に簡潔に著述しており、読み易い。ぜひ、読んでみて欲しい。「賢い」「ホモ」の歴史を…。いずれ、続きを書くことになると思うが。

 

 


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