西洋の書物工房 -ロゼツタ・ストーンからモロッコ革の本まで-

2014-03-22 15:30:01 | 日記

貴田 庄著  朝日新聞出版刊

もし、あなたが西洋に生まれて紙の製法が伝わっていない時代に、本を作ろうとしたらどうやって作りますか? もちろん本ですからある程度ページ数があるものとして。パピルス、皮革、粘土板、石版、蝋板お望みのまま。表紙、閉じるものは紐として材質は? 表紙は付けます?
こう考えて読むととても面白いです。出版社に勤めている方には、ちょっと目の毒。愛書家の方は、今の本は芸がないな、と思うかもしれませんが。時代だったのでしょうね。私はここに紹介されている製本の幾種類かは、自分で指示して作ったことがあります。これは自慢ですね。カラーページも多いので、もしかすると、あっ古本屋で見たことがあると思い当たるかも知れません。古書で好みの本があったのならば、一冊くらいは手に入れておいた方がいいかも。

 


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