国境なき助産師が行く  -難民救助の活動から見えてきたこと-

2018-11-11 08:58:17 | 日記

小島毬奈著  ちくまプリマー新書

「国境なき医師団」に助産師として参加した女性の手記。難しいことは書かれていない。むしろ、同医師団の仕事がどれほど大変なことかが嫌やというほど分かる。
ところで、同医師団=MSFの面接を受ける時には「私は中絶のために業務を遂行します」という同意書にサインすることが義務付けれているそうだ(初めて知った!)。医療者でなくとも海外スタッフは、全職種しているそうである。助産師である彼女にとっても、いや、宗教上納得できないスタッフもいるはずだと思うのだが、それが途上国・難民救助においては女性の立場・命を守るために絶対必要なのである。
何故か?  中東やアフリカ、東南アジアの民族紛争や宗教戦争、テロ行為の報道をみれば、敢えて例を挙げなくとも分かるだろう。詳しくは本文を読まれたい。遣り切れない!
しかし……こうした情況に耐えて、著者を含めてたくさんの人々が薄給にも拘らず頑張っている。せめて彼女のブログを経由して少しばかりの募金に応じたいと思っている。


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