乱交の文化史

2012-10-31 14:56:39 | 日記

バーゴ・パートリッジ著   作品社刊

本書を買った動機? 何しろ「乱交」と「文化史」という単語の並立に違和感を憶えたこと、もうひとつは出版社のコピーに乱交を「博愛的行為」と書かれていたことからだった。前者はともかく、私の記憶では「乱交」は歴史的に言えば多分に強制された弱者が多数動員されていた筈で、とても「博愛」という言葉でひと括りには出来ないのではないか、という疑問があったからだ(それにしても乱交を博愛的行為とは迷コピーだ)。まだ全8章の3章しか読んでしないので、結論は出せないが。
ところで、この出版社はこうしたジャンルが得手らしく巻末の広告を見ると、『おなら大全』 『アナル全書』 『でぶ大全強姦の歴史』 『マスターベーションの歴史』などが並ぶ中に『ビデの文化史』 『お尻とその穴の文化史』 『ヴァージン 処女の文化史ヴァギナの文化史』 『ペニスの文化史』 『体位の文化史』と、6冊も文化史シリーズがある。このうち文化史という切り口に合うのは「ビデ」くらいで、後は本書と同様に違和感を憶える。
因みに本書の原題は「A History of Orgies」である。つまり「乱交の歴史」である。ともあれ、後の章を読んでみることにする。もしかしたら、「文化史」に飛躍した訳が分かるかもしれない。