ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

寄席で笑い

2008-06-05 08:44:39 | 落語
新宿末廣亭にまた、行った。今回は夜の部が「小さんまつり一門勢揃い」企画をしていて、総入れ替えになっていたので、昼の部だけ見た。お仲入りまでは食後の睡魔が襲ってきて、うとうとしながら聞いていた。それでも近藤志げるの漫謡は聴かせた。詩人、野口雨情と西条八十のそれぞれの身内からきいた本人のエピソードや歌が生まれた背景などを、自身のアコーディオン演奏、歌とともに語りかけられ、引きつけられた。野口雨情の「しゃぼん玉」の歌の意味を説明して、歌が始まる。そして「赤い靴」に続く説明。極寒の北海道に行かざるを得なくなった親が、咳き込んでいる子どもを連れて行けない。そこで。アメリカ人牧師に子どもを預けて旅立つことを説明して、アコーディオンを弾きながら、客席のみんなが口ずさむ。見事な演出である。子どもは青い目になるはずはないが、子どもの目線に立って、このような詩が生まれたという。
ホームランの漫才も面白いし、歌司の落語も笑わせた。古今亭志ん矯の「転宅」が昼の部のトリである。もともとは桂文楽になっていたが、変更になったのであろう。「転宅」もなかなかおもしろかった。泥棒と入った家の愛人とのやりとりの話である。やはり話がうまくて、ついつい笑いが出る。食べ方も本当に美味しそうに食べるし、芸もうまい。