ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

「精霊さん」に励まされて

2011-04-25 01:30:17 | 日記
ゆうやが転倒したと学校から電話があった時、私は非常に動揺しました。
心臓の音がとても大きくなったような気がしました。

さらに病院に駆けつけて実際に口元が血まみれのゆうやを見て、体が震えました。
そして手足に力が入らなくなったことに不安でいっぱいでした。

でも、翌日入院が決まってからは気持ちを切り替えることができました。
「命ある限りは前向きに精一杯がんばろう。」と思いました。
そして、毎日毎日、介護とリハビリに励んでいます。

ゆうやのコルセットを見て「どうしたの?」と皆さん、おっしゃいます。
皆さん、私が明るく過ごしていることが不思議に思われるそうです。
「なぜ、そんなに笑って過ごせるの?」と。

私が笑顔で過ごせる理由のひとつを挙げると、私を満面の笑みで支えてくれる存在がいるからです。
その存在は、今年の節分を過ぎた頃から登場し始めました。

私は、一日の最後に入浴するのですが、ある晩、洗面所で鏡を見ながらドライヤーで髪を乾かしていたときの事です。
鏡に映った浴室のドアに、にっこり笑ったこどもの顔のような絵が浮かび上がっているのが見えました。
気のせいかなと思い、その日はそのまま寝ました。

翌日もその翌日もその笑顔が浮かび上がり、1週間目に入ったとき、流石に少し気になってきました。
それで、浴室のドアをスポンジで洗いました。
「これでまた浮かび上がったらビックリだわ。」と思いました。
その夜、洗ったはずなのですが、やはり同じように笑顔が浮かび上がってきました。

私は、今度はシャワーをかけながら、ブラシでゴシゴシ擦りました。
「これでまた浮かび上がったら本当にビックリだわ。」と思いました。
すると、なんと今度は、顔だけではなく、髪の毛や足先までくっきり全身の姿が浮かび上がりました。
これには私もビックリ仰天しました。

次の日も、次の日も、おかっぱ頭のこどもはにっこり笑っています。
鏡に映ったその姿に手を合わせるヘルパーさんもいました。
「いつも御世話になります。」と挨拶されたヘルパーさんもいます。

私は、そのうちその笑顔に励まされるようになりました。
髪がちょっと跳ねていて、いつも変わらずパワーに満ちた笑顔です。

私たちは、その存在を「精霊さん」と呼ぶようになりました。
足首までの長い服を来た精霊さんは、なぜか椅子のようなものに座っています。

目には見えなくても、「精霊」さんのような存在がいることを確信した次第です。

私は、この精霊さんの笑顔にどれほど励まされたことでしょう。
浴室のドアは、感謝の気持ちで清掃しています。

この精霊さんは座っているので、ゆうやと重なります。
私はドアを拭き掃除しながら「生かして頂いて ありがとう御座位ます」と、心から思いました。


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足を鍛える

2011-04-24 00:09:50 | 日記
先日、修理に出していたパンプスを受けとりに靴屋さんへ行きました。

パンプスはもう何年も履いていません。
ゆうやの介護をするときに、かかとの高い靴を履いていると大変危険だからです。

最近はずっとかかとの低いウォーキングができるような靴ばかり履いていました。
かといって、ウォーキングをしていた訳でもありません。

昨年癌の摘出手術を受けてしばらくの間は、ほとんど歩くことがありませんでした。
その後も買い物に出かける際は、自転車を利用していました。

最近は電車に乗って少し歩く機会があると、足がだるく感じていました。

靴箱を整理していて、パンプスを見つけた私は、再び履いてみたくなりました。
でも靴がとても小さく感じて足が入らないので、修理に出していたのです。

靴屋さんで店員さんから衝撃的なことを聞きました。
「足の形が変わってしまっています。横アーチがなくなっています。」
「え~!」

どうりでパンプスが入らないはずです。
足の幅がぐんと広がってしまっていました。
それは、歩かなくなったために、筋肉が落ちたからだそうです。

早速、横アーチを復活させるべく、私はできる限り歩くことにしました。

肉体は、ちょっと油断すると退化してしまうことを知りました。

ゆうやの足は自力で立ったり歩いたりしていないので、足の形が細長いです。
もっとしっかり踏ん張ることができれば、足も力強い形に変形していくかもしれません。

ゆうやに関しては、足漕ぎ車椅子と立位の練習で足を鍛えようと思います。
私は、ウォーキングと室内履きの工夫で足を鍛えるつもりです。

自分の足とゆうやの足と両方、筋肉が落ちないように日常的な運動が必要である事を実感しました。


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家庭訪問

2011-04-23 00:48:12 | 日記
ここ数日は特別支援学校の家庭訪問期間です。
ゆうやの担任の先生は昨日午後から来て下さいました。

ゆうやの現状について学校でまとめられた書類に目を通し、昨年と変化がある部分のチェックをしました。
通院の回数と障害福祉サービスの利用の内容が変化しています。

その書類には、ゆうやの身体機能について細かく書かれているだけでなく、ゆうやの知能、学習能力に加えて思考の癖、趣味、生活習慣なども書かれていました。
ゆうやのことを全く知らない人でも、それを読むと、ゆうやのことをかなり理解して頂けるような内容になっています。

書類を見ながらゆうやの今後についても話し合いました。

今年は三年生です。
卒業後の進路を決めなければなりません。
前半の半年で事業所の見学や体験学習、実習などをこなしていく予定です。

具体的にどのような事業所を訪れるか、打ち合わせしました。
私達としては、多少の身体機能向上の機会があるところを希望しています。

なんらかの作業があっても、ノルマがないところ。
また、知識を増やすこともできればいいなあと思っています。

ただ、もしいい所が見つかっても、通所方法が問題になることが多いです。
ゆうやのような自力で動けない障害者は、送迎システムがないと通うことができません。

ようやく送迎して頂けるところが見つかり、通いたいと希望を出しても、希望者が集中すれば難しくなります。

卒業後の進路について話し合ったあとは、災害時の避難について話し合いました。
現状の学校の所在地では、津波があればまず助からないので、先生方も覚悟をされているとのことでした。

それでも、学校全体で1人でも多くの命を救うために、日々真剣に話し合っておられるそうです。
学校の先生方が一生懸命取り組んでくださっても、市が動かなければ実現が難しいことが多々あります。

体の不自由なこどもたちの命を守るために、市も再度考え直して頂きたいと思いました。


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リハビリグッズ 5 (木製玩具 指のリハビリに)

2011-04-22 00:05:16 | リハビリ関連・リハビリグッズ

先日、百貨店のおもちゃ売り場へ行きました。

予想していたよりもはるかに沢山の種類のおもちゃが並んでいました。
ゆうやの指のトレーニングに良さそうなおもちゃがないか、私は1つ1つ見て回りました。

もう高校生になるので、いかにも幼児向けのキャラクターが描かれたおもちゃはパスしました。
できれば、優しさやぬくもりを感じる木製のものがいいなあと思いました。

売り場の一角に木製のおもちゃが並んでいました。
見本も置いてあったので、実際に手にとって重さや感触を確かめてみました。

百貨店に行く前は、3センチ角の立方体をいくつか買い、それらを上に積んでいく方法を考えていました。
しかし、売り場に行って3センチ角の積み木を手にとってみると非常に重いと感じました。

積み上げていくときに落としたり、崩れたりしたときに大きな音が響くことも想像できます。
これではゆうやがびっくりしてしまい、指のトレーニングどころではなくなってしまいそうです。

そこで、立方体はやめることにしました。

ふと見ると、木製のリングを見つけました。
5色のリングが5本の棒に10個ずつさしてあります。
ひもやサイコロもついています。

これはかなりいろんな種類のトレーニングができると思いました。
リングを1つ、つまんでみると、とても軽くて力のないゆうやの指でもつまめそうな感じです。
そして、棒にさすと、木と木が触れ合う「カチャッ。」と心地よい音がしました。

私はとてもいいものを見つけたと思い、早速買い求めました。

帰宅してゆうやと一緒にリングをつまんでみました。
もちろん1人ではつまむことができないのですが、ゆうやの指に私の指を添えて一緒につまむことを繰り返しました。

これから毎日、夕食の前にこの指トレーニングをしようと思います。
私が夕食の準備をしている間に、私の妹がゆうやの介助をしてくれることになりました。

「ゆうちゃん、今日はどの色にしますか?」
「青にします。」

カチャッ。カチャッ。カチャッー。
テーブルの上で木が重なる音がしています。

木製リングを使用した指のリハビリ、スタートです。



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折れた前歯の治療

2011-04-21 00:04:09 | 日記
昨日、ゆうやは歯科へ行きました。

2月に転倒して折ってしまった前歯の治療のためです。
転倒した際、前歯の根元が上の方へ食い込み、歯肉も切れました。

歯肉の切れたところからは、傷を修復しようと新しい薄ピンクの歯肉が盛り上がってきていました。
そして、前歯の折れた空間の方にノビノビと成長していました。

診察台に上がったゆうやの口の中を診られたドクターが、「今日は盛り上がった歯肉を切除しますね。」とおっしゃいました。
切除?
メスを入れたらまた血まみれになるのでしょうか?

ヘルパーさんと私と二人でゆうやの手足を押さえました。
まず、麻酔を打ちました。
麻酔を打った部分の歯茎はみるみるうちに真っ白になりました。

さて、いよいよ切除です。
電気メスで切除されたので、全くといっていいほど出血しませんでした。

そして、折れた部分を修復するために樹脂で簡易的に歯を継ぎ足しました。
あっという間に歯のできあがりです。

とりあえず歯の長さが揃ったので、食べるときに折れた歯にスプーンがひっかかることもなくなりそうです。
1週間程、食後の歯磨きの後に消毒をすることになりました。

これで様子を見てぽろっと折れたら、差し歯にする予定です。

歯の治療が済んで、小さな手鏡を助手の方が持ってきてくださいました。
「どう?ゆうやくん。かっこ良くなったでしょ~。」
「はい、かっこ良くなりました~。」

ゆうやはにこにこ笑顔で、ヘルパーさんに診察台から車椅子に移乗させて頂きました。

新しい前歯はどれぐらい長持ちするでしょうか。
次回の診察は来月の予定です。


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