少し風が冷たかったのですが、昨日、近くの公園へ桜を見に出かけました。
ゆうやは足漕ぎ車椅子に乗っていつものように家を出ました。
「今日は少し遠くまで行くよ。足漕ぎ車椅子の練習頑張ろうね。」
ヘルパーさんに介助して頂きながら、ゆうやは足漕ぎ車椅子のペダルを回転させています。
今日は、右手の親指を重点的にケアしました。
転倒してから親指がうまく機能しないので、どうしてもハンドルをしっかり握ることができません。
ヘルパーさんにお願いして、ゆうやの親指の上からヘルパーさんの手で覆って頂くことにしました。
それでも親指が外れてしまうので、途中何度か止まって、ハンドルの握り直しをして頂きました。
「どこまで行くの？」
「もう少し先ですよ。」
少しスピードが落ちて来ました。
「ゆうや、公園へ行ってお団子を食べようね。」
「お団子？」
ゆうやは嬉しそうに再びスピードを上げました。
公園に到着すると、７分咲きの桜が私達を迎えてくれました。
青空にピンク色の桜の花びらが映えています。
桜の枝の下をゆうやは足漕ぎ車椅子で進みました。
とりわけきれいに咲いている木の前で止まり、皆でお団子を食べることにしました。
ゆうやは、いつもの３倍ほどの距離を足漕ぎ車椅子で進んだからでしょうか。
お団子を美味しそうにパクパク食べていました。
足漕ぎ車椅子に乗って春を満喫することがでました♪
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