ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

スプーンに挑戦! その1

2011-04-05 01:17:29 | リハビリ関連・リハビリグッズ
ゆうやは先月、スプーンを持つ機会がありませんでした。
指にも力が入りませんし、たとえスプーンを手にしてもすぐに落としてしまっていたことでしょう。

3月末にドクターから「これからはコルセットを装着しながら、リハビリを頑張ってください。」と指示を受けたので、手も動かしていこうと思いました。
頸椎損傷するまでは通常ゆうやが手を動かすのは、食事の時とパソコンをするときだけでした。

転倒してからは、歯の治療がまだなので、自分でスプーンを持つことを控えていました。
歯にスプーンをひっかけてしまうからです。
パソコンもクリックができないので、取り組もうとしませんでした。

転倒以来、唯一手指を動かすのは、頭や顔を掻くときだけでした。
幸か不幸か、ゆうやは少々アレルギー体質なので顔や頭が痒くなり、自分の指で顔をポリポリ掻いていました。
これが、リハビリになりました。
ただ、頭には手が届きませんでした。

慣れないコルセットも、装着し始めの頃は外したくてたまらなくなり、コルセットと首の間に指を入れようと試みていました。
これも、いいリハビリになったと思います。
人差し指を一本だけ真っすぐにするなんて、その時のゆうやには至難の業でしたから。

4月に入り、ゆうやの自立心を高めるためにも、これ以上、私がゆうやの口に食事を運ぶことはやめなければならないと思いました。
シリコンのスプーンは滑って失敗しましたが、いつもゆうやが使用していたステンレス製のスプーンなら使えるかもしれないと、ほのかな期待を持ちました。
内心、歯に当たるのではないかと危惧していましたが、そうも言っていられません。

ある朝、ゆうやの前にスプーンを置きました。
「自分で食べるの?」
「そうよ。今日から自分で食べようね。」

ゆうやはスプーンを手に取りましたが、うまく握ることができません。
しばらくすると、ポロッとスプーンを落としてしまいました。

ここであきらめず、こんどは違う形状のスプーンを出しました。
ゆうやは少し困惑した表情でしたが、今度は私がゆうやの手にスプーンをしっかり入れ込みました。

気を取り直してもう一度、お茶碗にスプーンを入れました。
「なかなかすくえない。」
「できるよ。もう一度やってごらん。」

「うまくできない。」
「練習したらできるようになるよ。」

ゆうやを励ましながら、スプーンに挑戦を始めたのでした。


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