猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

親愛なる警部殿へ

2007年03月20日 23時54分15秒 | ハ~プニング!
親愛なる警部殿。

あの.....
無残な事件から、どれだけの月日が流れたでしょう。
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あれは確か、秋口の出来事でしたね。

静かな午後の.....
凪のように穏やかな時間に起きた、あの事件。

容疑者は確か.....
ちゃあこといいましたか。

私の手元に今も残る調書を見ると、犯人は逃走も虚しく警部殿の迅速な捜査で逮捕され、二度とこんな事件は起こさないと、私と警部殿の前で誓ったのでしたね。

あの時の警部殿の優しい問いかけ。
私は覚えております。

あのとき.....
容疑者は警部のその温かい人柄と問いかけに心打たれ、早々に罪を認めたのでした。

しかし、警部殿。
あの時.....

「決して再犯はしない」

と誓ったはずのあの容疑者が。

実は今度は現行犯で捕まったのです。


     
        ああ!またしてもこんな光景を目にする日がやってくるとは...


いえ。

いっそこんな回りくどい言い方はやめましょう。

容疑者を確保したのは他ならぬ警部で.....


     
           鮮やかな身のこなしで容疑者を確保する警部。
       かつては運動部などで剛の者として鳴らした体格のいい若手も
           警部のこの鮮やかな手際には勝てないと舌を巻く


私は、その後すぐに新たな事件を解決しに向かわれた警部の後を引き継ぎ、こうして記録を残しているに過ぎないのですから。


     
      「たとえ凶悪犯とて、護送中の容疑者に配慮を忘れてはいけない」
            警部の教え、決して忘れてはおりません。
         ホレ、こうして上着をすっぽり頭からかぶせて.....
        あっ、コラッ、写真はイカン、写真は!どこの記者だ!?


警部殿のいない現場検証は私にとって寂しく孤独なものでしたが、今まで警部殿のやり方を見てきたのはこの日のためと、警部殿の一挙手一投足を思い出しながら、頑張りました。


     
          証拠となるものならばたとえ一ミリでも見逃すまいと
             目を皿のようにして現場検証に当たる。
          大きさや形からもわかるように今回の被害者はアジ。


取り調べも.....
警部殿の諭すようなあの温かな声音を思い出しながら、じっくりと取り組みました。

私には、あの時の容疑者への警部殿の呼びかけが.....

「お前にも家族がいるだろう」

との、あの言葉が忘れられないのです。


     
               完全黙秘を続ける容疑者(写真上)
              erima「どうだ?カツ丼でも食わんか?」
        「あったかいもの食って一服して、それからよ~く考えるんだ」
       

いまだ調書は白紙でも。

私は警部殿のやりかたを受け継ぎ、これからも決してそれを曲げるつもりはありません。

警部殿のような温かさがあれば.....
今は頑なな容疑者の心も、いつかはこの、春の芽吹きの季節のように、暖かく和らぐことでしょう。

警部殿。
あれから.....

KEEP OUTのテープを作るのが大変でした.....。
床は今、赤い色鉛筆の粉だらけです。

警部殿.....


     
       再犯を犯したからといって、更正のチャンスがないわけではない。
          モザイクは容疑者の猫権に対する当然の配慮である。
コメント (13)
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