夕方のニュースを見ていたら。
『観賞用チョウセンアサガオの蕾をオクラと間違ってかき揚にした一家が中毒を起こし病院へ運ばれた』
というニュースが流れていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/92/02762b3cc1dd6e2b5d4f8fcc18881116.jpg)
ルッコラに蕾がつきました
なんでも、広く観賞用として愛されているこの植物で食中毒を起こしたのはこの家族が始めてではなく、その根がゴボウに、種子がゴマに、蕾がオクラに似ていることから、このような事故は数例起きているらしいが.....。
註:チョウセンアサガオ=アトロピンなどのアルカロイド系毒を含む。
1804年に華岡青洲がこの植物から麻酔薬を作り全身麻酔下で
乳ガンの摘出手術をしたことで有名。
多量に摂取すると、意識喪失、呼吸停止を起こし死亡することもある。
正直私には、ニュースの後にキャスターが、実際のチョウセンアサガオの蕾をオクラと共に並べているのを見せられても、その二つが似ているとは到底思えず、なぜその家の主婦がこれをオクラと間違えたのかがさっぱりわからなかった。
だいたい、南国に住んでいるならともかく、今の時期にオクラがその辺の露地でなるわけがないし、チョウセンアサガオとオクラでは、茎や葉だって似ても似つかないのだから。
(オクラは日本では、真夏にしか出来ない野菜なのだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/2d/b544498a01fa9dee23a998e963b60191.jpg)
次々と咲く水菜の花
しかし、その後、よく考えてみれば、私たちの食卓にはもはや四季がないに等しく、年間を通じて、あらゆる野菜が手に入るゆえに、どの野菜がその季節のものなのか、果たしてその野菜が元はどういう形で畑にあり、どのような花を咲かせるのかなど、普通は知らないものなのかなぁとも思う。
私たちの周辺にはもう畑どころか、土さえ僅かしかないのだし、魚が切り身のままで海を泳いでいると思っている子供のいる時代だ。
驚くような勘違いで危険なものを口にしてしまうことも充分ありえるのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/78/89c5b68bb4fc9435ce5fef56cb00aea0.jpg)
結球しなかった白菜についた蕾
だが.....
自分達が普段食べているものがどんな風に育てられているのか、本来はどんな姿でどの季節に実るものなのかを知らないという状況は、本当は考えてみればとても危険なのではないだろうか。
人々は今の状況.....
つまり、お店に行って金を出せばなんでも買え、誰かが自分達の食べ物を生産してくれる状況が永遠に続くと信じて疑わないが、それが明日、壊れることだって充分あり得るのだから。
もし。
明日世界で壊滅的な災害が起きて、流通がすべてストップしたら。
私たちはどれだけ身近なところから食べ物を探すことが出来るだろう。
いくつの食べられる植物を、現代人は知っている?
土と水と、道具しかない場合、どうすれば植物が育つのか、どうすれば収穫までたどり着けるのか、何人の人が?
電気が止まり、インターネットも出来ない状況で.....
人々はどうやって自分達が食べられるものを知り、どうやって生き抜くのだろう。
『文明』という言葉に、素っ裸にされた人々は。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/8f/5778a84981c7947845e4ed6a3fa25b16.jpg)
畑を始めて思うこと。
それは私たちがいかにモノを知らず、いかに驕り、いかに弱い存在かということだ。
そして、唯一自然の摂理からはずれている生き物であるということも。
畑を始めて、初めて見た野菜の花や立ち姿、あるがままの姿は、私を驚かせ、畏敬の念を抱かせる。
そして、本来の季節にその季節の野菜を食べ、本来ある仕組み、すなわち、虫が受粉を手伝い、増えすぎた虫を蛙が食べ、ミミズが土を作り、それをもぐらが狙う、ことを知ることで、自分達人間もその中に溶け込めるように努めなければならないと思う。
知ることは自分を守ることでもあり、周囲を、また環境を守ることでもあるのだから。
農薬を使わない野菜が。
どれだけ虫に食われるものか、知っている人はどれだけいるだろう。
毒のある植物を見分けるのも大切だが、自分が毎日食べているものにどれだけ毒が含まれているのか。
その毒がどれほどのものなのか.....。
もしかすると、それを知ることの方が先決なのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/73/747b70e27387b384ac7ac08417adfc75.jpg)
畑脇ではクロッカスが満開
チョウセンアサガオが食用でないのはほとんどの人が知っていても。
毎日食べている野菜に付着している農薬がどれほどのものなのか。
食品添加物がどれほどのものなのか.....
知っている人は少ないから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/fd/bacd8da4da413d61d2a3b5643bdf5590.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/62/4f3da2c4dff108f2495f705945180d28.jpg)
まだまだしつこく作ってます(笑)
『観賞用チョウセンアサガオの蕾をオクラと間違ってかき揚にした一家が中毒を起こし病院へ運ばれた』
というニュースが流れていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/92/02762b3cc1dd6e2b5d4f8fcc18881116.jpg)
ルッコラに蕾がつきました
なんでも、広く観賞用として愛されているこの植物で食中毒を起こしたのはこの家族が始めてではなく、その根がゴボウに、種子がゴマに、蕾がオクラに似ていることから、このような事故は数例起きているらしいが.....。
註:チョウセンアサガオ=アトロピンなどのアルカロイド系毒を含む。
1804年に華岡青洲がこの植物から麻酔薬を作り全身麻酔下で
乳ガンの摘出手術をしたことで有名。
多量に摂取すると、意識喪失、呼吸停止を起こし死亡することもある。
正直私には、ニュースの後にキャスターが、実際のチョウセンアサガオの蕾をオクラと共に並べているのを見せられても、その二つが似ているとは到底思えず、なぜその家の主婦がこれをオクラと間違えたのかがさっぱりわからなかった。
だいたい、南国に住んでいるならともかく、今の時期にオクラがその辺の露地でなるわけがないし、チョウセンアサガオとオクラでは、茎や葉だって似ても似つかないのだから。
(オクラは日本では、真夏にしか出来ない野菜なのだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/2d/b544498a01fa9dee23a998e963b60191.jpg)
次々と咲く水菜の花
しかし、その後、よく考えてみれば、私たちの食卓にはもはや四季がないに等しく、年間を通じて、あらゆる野菜が手に入るゆえに、どの野菜がその季節のものなのか、果たしてその野菜が元はどういう形で畑にあり、どのような花を咲かせるのかなど、普通は知らないものなのかなぁとも思う。
私たちの周辺にはもう畑どころか、土さえ僅かしかないのだし、魚が切り身のままで海を泳いでいると思っている子供のいる時代だ。
驚くような勘違いで危険なものを口にしてしまうことも充分ありえるのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/78/89c5b68bb4fc9435ce5fef56cb00aea0.jpg)
結球しなかった白菜についた蕾
だが.....
自分達が普段食べているものがどんな風に育てられているのか、本来はどんな姿でどの季節に実るものなのかを知らないという状況は、本当は考えてみればとても危険なのではないだろうか。
人々は今の状況.....
つまり、お店に行って金を出せばなんでも買え、誰かが自分達の食べ物を生産してくれる状況が永遠に続くと信じて疑わないが、それが明日、壊れることだって充分あり得るのだから。
もし。
明日世界で壊滅的な災害が起きて、流通がすべてストップしたら。
私たちはどれだけ身近なところから食べ物を探すことが出来るだろう。
いくつの食べられる植物を、現代人は知っている?
土と水と、道具しかない場合、どうすれば植物が育つのか、どうすれば収穫までたどり着けるのか、何人の人が?
電気が止まり、インターネットも出来ない状況で.....
人々はどうやって自分達が食べられるものを知り、どうやって生き抜くのだろう。
『文明』という言葉に、素っ裸にされた人々は。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/8f/5778a84981c7947845e4ed6a3fa25b16.jpg)
畑を始めて思うこと。
それは私たちがいかにモノを知らず、いかに驕り、いかに弱い存在かということだ。
そして、唯一自然の摂理からはずれている生き物であるということも。
畑を始めて、初めて見た野菜の花や立ち姿、あるがままの姿は、私を驚かせ、畏敬の念を抱かせる。
そして、本来の季節にその季節の野菜を食べ、本来ある仕組み、すなわち、虫が受粉を手伝い、増えすぎた虫を蛙が食べ、ミミズが土を作り、それをもぐらが狙う、ことを知ることで、自分達人間もその中に溶け込めるように努めなければならないと思う。
知ることは自分を守ることでもあり、周囲を、また環境を守ることでもあるのだから。
農薬を使わない野菜が。
どれだけ虫に食われるものか、知っている人はどれだけいるだろう。
毒のある植物を見分けるのも大切だが、自分が毎日食べているものにどれだけ毒が含まれているのか。
その毒がどれほどのものなのか.....。
もしかすると、それを知ることの方が先決なのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/73/747b70e27387b384ac7ac08417adfc75.jpg)
畑脇ではクロッカスが満開
チョウセンアサガオが食用でないのはほとんどの人が知っていても。
毎日食べている野菜に付着している農薬がどれほどのものなのか。
食品添加物がどれほどのものなのか.....
知っている人は少ないから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/fd/bacd8da4da413d61d2a3b5643bdf5590.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/62/4f3da2c4dff108f2495f705945180d28.jpg)
まだまだしつこく作ってます(笑)