ここ数年、
北アルプスは、割とアプローチのしやすい後立山とか穂高辺りに行くことが多かったが、
ほんとにしばらくぶりに北アの奥に入りたくなり、
まだ未踏の雲の平から水晶岳、裏銀座を繋げて歩くことにしました。
入山はどこにするか?
ブナ立尾根は北アルプス三大急登と言われ、登るのに6時間もかかる。
私なら8時間以上かかるだろうし途中で疲れて登れなくなってしまう可能性も・・・。
やはり、富山県側の折立から登るのが私には無難。
本当はお花の最盛期はもう1週間早く行きたかったのだけれど、
なかなかお天気が安定せず、ようやく晴れが続くらしいという予報を信じ(!)
3日の夜行バスで出発しました。
北アルプス最奥の雲の平、水晶岳に行くには2日は掛ります。出るのにも2日。
私の足で4泊5日の長期山行となりました。
いろいろとハプニングの多い山歩きでした。
(写真が多いのでまた分けてアップします。)
コース
一日目 折立~太郎平小屋(泊)
二日目 太郎平小屋~薬師沢~雲の平山荘(泊)
三日目 雲の平山荘~祖父岳~水晶小屋(泊)
四日目 水晶小屋~水晶岳(往復)~野口五郎岳~野口五郎小屋(泊)
五日目 野口五郎小屋~三ッ岳~烏帽子小屋~ブナ立尾根~高瀬ダム
室堂行きの夜行バスで途中の有峰口で降りるとタクシーが一台待っていました。
バスはまだ小一時間来ません。
『四人で一人2800円でどうぞ』と運転手さん。
ちょうど降りたのが4人で、お互いどうする?という感じで顔を見合す。
結局乗ることにしたのだが、有峰林道のゲートが開くのが6時から、ということで
タクシーに乗ってもゲートで45分待つことになった。
乗った人の中には、それならバスが良かったという人もいたようだけれど
山の中腹を走るのは、私は大型のバスよりタクシーの方が気持ち安心感があります。
折立で軽く食事をし、出発の準備をしていると続々とバスや自家用車で到着する登山者。
駐車場には車もいっぱいでたくさんの人が山に入っているのが分かります。
おそろし・・・。
山はやはりガス・・・。
初日の天気はあまり期待していなかったから、ま、いっか~。
ものすごく蒸し暑く湿度100%、樹林の急登です。
アカモノ?
モウセンゴケ
1時間で辛い樹林の登りが終わります。
キンコウカが咲き揃い、花は夏から秋へ移りつつあります。
ママコナ
樹林帯を抜けると太郎平までだらだら登りが続きます。
イワイチョウの咲き残り。
ニッコウキスゲ
タテヤマリンドウ
ミヤマリンドウ
ようやく太郎平小屋が見えてきました。
1日目は太郎平小屋に泊りです。
太郎山に登る中腹から。
太郎平のこの何とも伸びやかな景色が好きです。
チングルマはほとんど綿毛になっていました~。
オトギリソウ
この日の太郎小屋の宿泊は、お布団2枚に3人でした~。
最初お布団1枚に二人と言われたのです。
こんなに混むのは久々です。
二日目。
いいお天気になりました。
右手奥の山は黒部五郎岳。
薬師岳の方もくっきりです。
薬師沢に向け出発です。
雲の平に行くには、一旦薬師沢まで下ってまた登らなくてはなりません。
まだチングルマが咲き残っていました。
最盛期ならそこらじゅう真っ白な花で埋まるのに・・・。
モミジカラマツ
エゾシオガマ
ハクサンフウロ
クチバシシオガマ
クマザサのカベッケヶ原。ここも気持のよい歩き。
薬師沢に到着。
こちら側は上の廊下。
橋を渡っていよいよ雲の平に登ります。
ミヤマダイモンジソウ
雲の平への登りは厳しいと聞いていたけど・・・。
ゴロゴロ岩々の湿った樹林帯の登り。
足は合わないわ、滑りやすいわ、急だわ、景色は見えないわ、花も無いわの五重苦の登りです。
2時間半以上かかって、ようやく辛い登りが終り、木道の末端に着きました~。
この後は極楽の木道歩きが待っています。
アラスカ庭園。
初めての雲の平。
広大な溶岩台地です。
アラスカ庭園とか日本庭園とか名前が付けられていますが、区別がイマイチよく分からない。
いわゆるロックガーデン風ですね~。
でもチングルマはもう全部綿毛になってしまって、他には花も少なく寂しい。
雲の平山荘が見えてきましたがまだまだ先です。
山荘に行く前に、右手にある祖母岳に登ってみます。
祖母岳の斜面はまだチングルマやアオノツガザクラが咲き、きれいでした。
アオノツガザクラ
山頂。今回初めてのピークです。
山頂はアルプス庭園といわれ、広く平らになっています。
が、あっと言う間にガスに包まれてきてしまいました。
二日目の宿は雲の平山荘。
雲の平山荘は去年新しく建て替えられたばかりでとてもきれいです。
この日もお布団1枚に二人と言われましたが、我々女性部屋はそれほど混まずに済みました。
ここで最初のハプニング。
やはり単独で来ていた若い女性に
『去年、朝日岳に行きませんでしたか?』と聞かれ、?・・・。
何と!去年白馬山荘で同室になり、やはり朝日岳を目指した人だと分かりました。
私は全然顔など覚えていなかったのですが、その人はどこかで見た顔だと思ったとか・・・。
ほんとにびっくり~!
こんな奇遇なことってあるのですね。
今回はお隣同士で寝ました~。
さて、三日目。
朝からガスで何も見えず・・・。
時折パラパラと降る音。
少し様子を見ていると雨もやんだ様子。出発です。
この日は鷲羽岳や黒部の源流をぐるっと巡って水晶小屋に行くつもりでしたが・・・。
濃いガスに包まれ、何も見えず。
しかし、祖父岳は通り道なので登ります。
まだお花が咲き残っていました。
ハクサンイチゲ
ミヤマダイコンソウ
だだっ広い祖父岳山頂。
晴れていれば素晴らしい展望の山頂ですが、全く見えず。
途中から雨が降ったり止んだりして、これでは鷲羽岳に登っても何も見えないのなら
登らずさっさと小屋に急ごう。
鷲羽岳、ワリモ岳は以前登ったことあるし、こういうお天気の時はパスです。
水晶小屋も5年ほど前に建て替えられたまだ新しい小屋。
やはり新しいときれいで気持ちがいいです。
30人定員の小さな小屋なので、早い時間に着くともっと先の小屋に行くように言われるそうですが、果して・・・。
予約も無しに行きましたが、何も言われず泊めてもらえました。
こんなお天気だしおばさんだし・・・。
10時半に小屋に入り、間もなくすると本降りになってきました。
更にゴロゴロピカピカとすごい雷~!
早めの小屋入りが大正解でした。
しかし、今度こそお布団1枚に二人となりました~。
(つづく)
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山は雄大で、しかも高山植物は可憐で良いですね。
かつては夏山は4~5回行ってましたが、最近は里山ばかり、
こんなに暑くては低山は禁物ですね。
ところで、来週19日頃(未だ確定してませんが)ブロ友と御嶽山のレンゲショウマを見に行きます。
よろしかつたらご一緒にどうぞ!
夏はやはり高い山が涼しくていいですね。
お花もたくさん咲いていますし。
北アルプスはやっぱりいいです~。
もうレンゲショウマの季節なんですね~。
お誘いありがとうございます。
お天気をみながら都合の付く時に行きたいと思いますので。
koyukoさん、お友達と楽しんでらしてくださいね~。