日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



ずっと長いこと飯豊や朝日連峰は私には絶対に無理な山、と端から諦めていた。
でもあの嫋やかに連なる峰々とたくさんの花々、赤く燃える紅葉。
年々憧れの峰に寄せる想いは大きく膨らむばかり。
この年になってどうしても登りたい想いが強くなり、家で行きたいよう~と騒いでいるばかりでは埒があかないので、7月のセールでとにかくシュラフとマットを購入~。
南アルプス撤退後、機会を窺っていたがこの夏はお天気が長続きせず。
秋は絶対朝日連峰~!と強く願ってとうとうこのたび決行の運びと相成りました。

朝日連峰は車で登山口に乗り付けピストンで登る人が多いらしい。
私は車は使わないし、同じ登山口に下りる必要はないし、遠くはるばる登りに行くのに縦走しなればもったいない。
けれど縦走するとなると今度は食糧を多く持たなければならないし、その分重くなれば体力的に無理がくる。
考えに考えて縦走計画を立てました。

さて、どこから入るか?今の時期、登山口に入るにはどちらから登るにしても公共乗り物はありません。
1食分減らせるということで初日は古寺鉱泉に宿泊することにしました。
新幹線で山形へ。山形から高速バスで月山口へ。
タクシーを予約し、月山口から古寺鉱泉に行ってもらいました。
ちなみにタクシー代は貸し切り料金ということで9900円でした。

タクシーの運転手さんは『今の時期、登山者なんているの~?』と懐疑的。
紅葉の時期だからたくさんいると思いますよ~と言っても信用せず、古寺鉱泉の駐車場に15、6台停まっていたのでびっくりしていました。

コース  古寺鉱泉(泊)~小朝日岳~大朝日岳~西朝日岳~竜門小屋(泊)~
     寒江山~伊東岳~オツボ峰~大鳥小屋(泊)~泡滝

古寺鉱泉の宿泊者は渓流釣りのおじさん二人と素泊まりの登山グループ4人と私。山菜中心の夕食は美味しかったです。
宿のご主人は、私が単独ということを心配してか?いろいろなアドバイスをくれました。
迷いやすい道の様子、水場の位置など宿泊者には毎度言っていることだろうと思うけれど、私が縦走すると言うと明日は竜門小屋まで行って次の日は大鳥小屋まで行けば最終日が楽になると言います。
確かにそうではあるけれど・・・。
最初の予定では、大朝日小屋と狐穴小屋に泊まるつもりでいました。
竜門小屋まで行くかどうかは大朝日小屋に到着した時間によって考えることにしました。

古寺鉱泉からの登りは一番登りやすい道だそうです。
確かに、私でも何とかなりました。
緩やかな道と急登を繰り返しながら登って行きます。
きれいなブナ林。


朝日連峰は水場が豊富で助かります。
最初の一服清水はちょろちょろ出ていましたが、次の三沢清水は出ていませんでした。









日暮れ沢分岐に到着。
あれっ?コースタイムよりずいぶん早く着きました~。
あら~、私って案外行けるんじゃない~?
と思ったのが間違いの元。
このあとプラスマイナスゼロになりました。

少しずつ色づいてきています。




だいぶ見晴らしがよくなってきて、月山が見えてきました。


オヤマリンドウ?         エゾリンドウ?


古寺山を過ぎ、小朝日岳、大朝日岳が見えてきました~。


小朝日岳。
頂上下で急な崖があって危険と聞き、ザックも重いし蒔き道があるので今回は巻道を行くことにする。


大朝日岳。肩に大朝日避難小屋も見えます。


小朝日岳の裏側?がきれいに紅葉していました。


小朝日岳の斜面。


下りの人が口々に『上はきれいですよ~』『今がピークですよ!』と教えてくれます。
山の斜面の紅葉が鮮やかになってきました。








銀玉水に到着しました。美味しいお水がじゃかじゃか出ていました。
ペットボトル2本分入れたらずっしりとザックが重くなりました。


大朝日小屋。予定より30分早目に着きました。
取りあえず、お昼を食べたり山頂往復です。


大朝日岳山頂。360度の眺望。
お天気も良く最高です。


祝瓶山の向こうに憧れの飯豊連峰。
山並みが美しい・・・。


遠くに福島の吾妻連峰。


蔵王連峰。


月山。


そしてこちらがこれから縦走する山々。一番向こうには以東岳。


食事をして、山頂を往復して、1時間半ぐらい経ってしまいました。
お天気がいいし、ここでまったりした方がいいんじゃないか?とか、これから次の小屋まで2時間40分。
重いザックを背負って果たして辿り着けるのか?とか迷って迷って・・・。
でもこの小屋はやっぱり混むのです。だから古寺鉱泉のご主人は竜門小屋に行った方がいいって言ったのかな?
お天気も安定しているし、行ってみようか~。
何だかはっきり行くんだ!という強い意志もないまま出発してしまいました。
途中でバテたりしないだろうか・・・。不安がありました。
少しずつ小屋が遠のきます。





中岳から。西朝日岳。


紅葉が鮮やかです。




とうとうこんなに遠くに来てしまいました。
もう行くっきゃないでしょう!
でもこちらから見る大朝日岳はとんがっているのですね~。




ようやく西朝日岳に到着しました~。
この登りは辛かった。
でもここまで来れば何とかなりそう~、とここでのんびりしたのがまずかった?


紅葉を楽しみながらのんびりと小屋を目指します。
右手の小高い竜門山を下ったところに竜門小屋が見えています。


歩いても歩いてもさっきと大して景色が変わらない・・・。


小さいけれどアップダウンが何度もあってうんざりします。


振り返る。


それにしても紅葉が見事です。


素晴らしい~!


西日が当たり鮮やか。


ようやく竜門小屋に到着しました~。
さすがに疲れました。

竜門小屋はとてもきれいな小屋でした。おトイレも水洗!
二階の宿泊は11人でゆったりでした。

私は避難小屋の宿泊は初めて。
自炊は一回だけ会津駒ケ岳で経験していますが、慣れない避難小屋で勝手がわからずまごまごしてしまいました。
まず、寝床の支度をしなければなりません。
そして日が暮れる前に、真っ暗になる前に夕食の支度をしなければ~。
夕食と言っても簡単です。初めてアルファ米を食べてみましたが、なかなか美味しかったです。
インスタントのみそ汁の中に乾燥のホウレンソウやお麩を追加したり、ブロッコリーも茹でてみました~。
中にはお肉を持ってきて炒めている人もいました。
ご飯の支度にまごまごしていて夕焼けを見そびれてしまいました。
誰かが『夕日がきれい~!』と言ったのを聞きつけ、ご飯の途中であわてて外に出て沈みかけた夕陽を撮りました。


食事が終わったら、小屋も真っ暗になるしあとは寝るだけです。
フリースを着て寝たのですが、朝方ちょっと寒くなったかな~。でも我慢できる程度の寒さで追加で着込むことはしませんでした。

続く・・・。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )