日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



南アルプス、仙丈ヶ岳に行ってきました。
何んと、この夏山シーズンに1ヶ月ぶりの山行!
既に季節は秋に~。
しかし日本列島は真夏のような陽気が続き、
山も夏山最盛期のような天気が続いていたのでラッキーでした。

一月前、雪倉朝日を歩いた後、何だか気が抜けてしまって
どこに行きたいのか分からなくなっていました。
暑さに負けていたのと足指のしびれも残っていたので、
ちょっと山に行く気力が無かったのでした。
しびれは右足はほぼ正常に戻り、
左足親指はまだしびれ感が残っていますが、ずいぶん治ってきました。

今回、初めて南アルプスの仙丈ヶ岳に行ってきました。
じつはこれが私の南アルプスデビューです。
北アルプスが好きであちこち歩いてきましたが、
南アルプスは行きにくいとか、小屋があまり良くないとか、
山が暗いイメージで、これまであまり行きたいと思わなかったのです。
でも最近、小屋もずいぶん良くなっているらしいし、
夜行バスも数年前から出るようになって行きやすくなってきました。

中央線の小淵沢辺りから甲斐駒が立派に聳えているのを見るたび、
そのうち登ってみようかな~と思ってはいたのですが。
甲斐駒と仙丈と一度に登れればいいのですが、
一ヶ月ぶりということで無理をしないで今回は仙丈ヶ岳だけ登りました。
そしてぐずぐず迷っている間に、週末の夜行バスはどれも満員に。
夜行バスの場合は未明に到着後、ごろ寝をしなけりゃならないと思うと
ちょっと勇気がいるんですよね。
なので今回は広河原山荘と仙丈小屋に泊まり二泊三日で仙丈ヶ岳を往復するという
これまでにないちょっとゆとりの山行となりました。
仙丈ヶ岳は夜行日帰りの人もいっぱいいるのですが、
標高差千メートルの往復は私にはきついと思ったのです。
そして混雑を避けて土日月の日程で。
これが大正解!
仙丈小屋は前日(土)満員御礼の60人だったそうですが、日曜日は10人でした。

土曜日に広河原まで入り、広河原山荘に泊まります。
こちらも空いていました~。
ここは北岳の登山口に建っています。
北岳も登りたい山の一つ。キタダケソウが見てみたくて今年狙っていたのですが。


お天気はピーカン。
北岳がくっきり見えます。


広河原から村営バスで北沢峠まで行きます。
すでにバス待ちの人でいっぱいでしたが、小型のマイクロバスが3台出ました。
全員が座れたようです。

初めて来た北沢峠。
バス停のそばの長衛荘が立派でびっくりしました。


原生林の登山道をジグザグと登ります。
1合目2合目・・・と道標があり、目安になって励みになります。


お花の山といわれている仙丈ですが、この季節お花はほとんどありませんでした。
林の中で見つけた花。何でしょう?


5合目を過ぎ、森林限界を超えると一気に見晴らしが良くなります。
甲斐駒~。


気持よさそうな稜線ですがなだらかだったり急だったり。
何だか怪しげな雲がモクモクと湧きあがってきました。
そういえば広河原山荘で午後の確率40%だと言っていた・・・。


帰りはあちらの尾根から薮沢を下る予定です。
馬ノ背ヒュッテが見えます。


小仙丈ヶ岳に到着。
一番奥に仙丈ヶ岳の頭も見えてきました。

空は全体が白く覆われてきました。
早く登らねば!

ハイマツの中にライチョウ見っけ~。
じっとして動きません。
どうやらヒナがいたようで、後から登ってきた人はヒナも見たそうです。
守っていたのかも~。


イワツメクサがまだ咲き残っていました。


トウヤクリンドウ。
秋の花ですが、何だかどれも萎れているようでした。


山頂に到着しました~。
が、すっかり雲に覆われ眺望はなし。残念。


仙丈小屋が見えました~。
景色は諦めて小屋に向かいます。


ナナカマドの実が真っ赤。


20分ほどで小屋に着きました。

仙丈小屋のトイレは何と!水洗トイレでした。
北沢峠のトイレもそうだったのですが、
流す水は消毒済みの水を循環させて使っているとのこと。
そして仙丈小屋のトイレは外にあります。
しかしこんな山頂近くにある小屋のトイレが水洗だとはびっくりです。
とてもきれいでした。
ちなみに広河原山荘はもちろん水が豊富で、トイレも水洗です。

夕方もガスは晴れることなく、ほんの一時パラパラと雨がパラついたようでした。
いっそ夕立がザーッときて雲を取り去ってくれればいいのだけれど。
前日は星がすごくきれいだったそうです。
この日は星空は諦めていましたが、夜中トイレに起きた時見たら!
満天の星!
まるで宝石を散りばめたよう!
一つ一つがでかい!
写真を撮りたかったけれど、消灯7時(早っ!)でみんな寝静まっているのに
あまりガサゴソするわけにもいかず・・・。
明日の朝に期待!
でもほんとに素晴らしい星空でした~。

翌朝、4時半。山頂を目指します。
日の出5時10分に合わせて、小屋の食事は5時半から6時半ごろでいいといいます。

素晴らしい朝焼けでした~!
先ずはプロローグ~。



富士山  北岳           間ノ岳






甲斐駒ケ岳

そしてご来光~。




西側に中央アルプス。
影仙丈が!
左側の黒っぽい影が仙丈ヶ岳の影です。


北アルプス、槍穂高も見えます。


南アルプス南部の山々。


素晴らしい景色に感動です~。
お名残り惜しいけれど、小屋に戻って食事を食べなければなりません。


さて、下山はこのまま馬の背ヒュッテから薮沢を下るつもりでしたが、
昨日はガスって見えなかったしこんなにいいお天気!
これは見晴らしのいい小仙丈尾根を行くのが正解でしょ。


ということで、またまた山頂へ。

北岳と間ノ岳。富士山もまだ見えてます。
雲は秋の様相。


左の山は鳳凰三山。


南に、塩見岳、荒川岳、赤石岳など南部の山々が幾重にも連なります。


甲斐駒と鋸岳。奥に八ヶ岳も見えました。




北アルプス。槍穂高もくっきり見えてます。


中央アルプスと右側奥は御嶽山。


いつまでも眺めていたいけれどそろそろ下山です。
昨日は見えなかったけれど、今日こんなに素晴らしい眺めが見られてほんとに良かった。

山頂を振り返る。


北沢峠に着くころには、空はまた白く雲に覆われてしまっていました。
やはり山は朝のうちですね~。
仙丈小屋に泊まってよかった。

おまけ。
帰りの南アルプス林道で、ニホンカモシカ発見。
運転手さんがバスを止めて撮影タイムを作ってくれました。
防護壁の中腹からこちらをじっと見つめていました。




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