日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。
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大菩薩嶺
2005年の山
/
2005-12-19 14:01:38
大菩薩嶺は30年程前に一度行ったきりでした。
この季節に2,000m級の山に行ったことはありません。
大菩薩嶺ならそれほど危険なことはないだろう、雪がどの程度ついているのか判らなかったので、一応軽アイゼンを持ち、ホッカイロ、手袋、スカーフと防寒対策も万全に。
それに毛糸の帽子を余分に持ていったのが大正解でした。
始発電車はホントに寒かった。
裏フリースのベストを追加で着込みました。
睡眠不足とお腹が空いていたということもあったのかもしれません。
空いている中央線で温かい缶コーヒーとパンを食べ少し身体が温まりました。
山に行く時、電車の中で朝食を食べるのが楽しみです。
これからの行程に思いを馳せワクワクしながら旅の気分を味わいます。
登山口行きのバスの時刻に合わせていると、時間的に遅くなりそれに長く歩かなければなりません。
ちょっと出費がかさむけど、またタクシーを利用して登山口より更に上の『上日川峠』まで運んでもらいます。
そうすれば2時間強の登りを省略できるので大助かりです。特に日の短い冬場はあまり時間をかけられないので、上まで行ってもらえると有り難いのです。
タクシーの運転手さんは静かな物腰の方でしたが、『下りはここに出るんですよ』とか、『あそこが下山口ですよ』とか親切に教えてくれました。
『上日川峠』まで車が入れるのは翌日までで、それ以降は登山口の少し上で通行禁止になるそうです。
そんなこと知らなかったので、「今日来て良かったわ~」と喜びました。
登山口の標高が890m、上日川峠の標高1,590mでその差700mを稼ぎます。
町並みがとんどん下に行きずいぶん上がって来たのがわかりました。山には少し雪もついています。
上日川峠には公衆トイレも完備され、とても有り難い。
山のトイレは少し高くお金を取られてもいいから、どこの山へ行っても環境に配慮した『バイオトイレ』を是非設置して欲しいと思います。
トイレの無い山は本当に困るのです。
さていよいよ登ります。
やはり道は雪で覆われていました。ところどころ凍っている所もあり気をつけなければいけません。
峠の駐車場で車で来た二人組の男の人がいただけで、ほかには誰も歩いていません。
下りの時に知ったのですが、私が登って行ったのはなだらかな林道(車道)だったのです。登山道は別にあって入口に全く気が付かずこちらへ来てしまったのでした。
20分ほどで『福ちゃん荘』に着きました。どうやら車はここまで入れるらしい。
『姫の湯沢』の橋を渡り、いよいよ山道かと思ったのも束の間、だらだらと大した登りも無くあっという間に『介山荘』が見え
『大菩薩峠』に着いてしまいました。
途中で南側に開けた場所から富士山がくっきりと見えました。
天気は快晴、空は真っ青、最高です。
峠からは南西方面に南アルプス、東には奥多摩の山々が見えます。
今回、南アルプスの眺望を楽しみにしていたのですが、山頂付近に雲がかかり、残念ながらはっきりくっきりとはいきませんでした。
奥多摩の山々。左から 御前山、大岳山、三頭山。
峠に着けば誰かいるだろうと思っていたが、誰~もいませんでした。
お天気はよいのですが風が強く寒いです。
写真を撮ったりお腹が空いてきたので風の弱い場所を探しお湯を沸かしていたら、男の人が3人登ってきました。
ちょっとホッとしました。やはり誰もいないというのは寂しいものです。
いつだったか、箱根の明星ガ岳に行った時はとうとう誰も来ない所で食事をして、周りは草むらだったのでちょっと気味が悪かったことがありました。
熱いコーヒーを入れ、パンとチーカマを食べました。
以前はおにぎりなどを持ってきたのですが、この頃はパン食です。ご飯類は寒い季節には冷たくて食べられません。
夏でも味が薄くなったりしてあまり美味しくないので、もっぱらパンにしています。
峠から一時間ぐらいで頂上です。
吹きっさらしの稜線は風が強く帽子が吹き飛ばされてしまいました。
唇や耳も冷たくじんじんしてきます。毛糸の帽子を持ってきていたので変えましたが、毛糸は飛ばないけれどスース―と風が通ってやっぱり寒い。
いくら『頭寒足熱』と言ってもこれでは冷え過ぎ。
そこで二つ重ねて被りました。荷物になったけれど余分に持ってきて大正解でした。
少し登ると大菩薩ダムの向うに富士山がよく見えてきました。
↑
富士山の左側斜面手前の丸っこい山は10月に行った 三つ峠山
大したアップダウンではありません。賽の河原、雷岩と過ぎ、樹林帯に入って少し行くと『大菩薩嶺』に到着します。
樹林帯の中に丸い空間があり、そこが頂上です。木々に囲まれているので、眺望はありません。
ご夫婦連れと3人組がいました。ここに来るまでに5人とすれ違いました。やはりこの季節は登山者はそれほど多くはないようです。
景色の見えない頂上に長く居てもしょうがないので引き返すことにしました。
が、見晴しのよい場所に出ると風が強く寒いのでゆっくり眺めを楽しむというわけにもいきません。
風さえなければもっとのんびりするところですが、仕方なく下ることにしました。
唐松尾根を下り福ちゃん荘まで45分。
雪がついているところ、融けてぐちやぐちゃになっているところ、凍っている所といろいろです。
朝はタクシーで来てしまった上日川峠から登山口まで下りでも1時間半ぐらいかかる道のりでした。
『熊出没注意』の看板があり、他に誰もいないのでカウベルを出しガランガランと鳴らして歩きます。
雪もまだついていて凍ったところが落ち葉で隠れていたりするので、うっかりすると滑ってしまうことがあります。
尻餅をつくほどではありませんでしたが3回ほど滑ってしまいました。
しかしアイゼンを出すほどではありませんでした。
帰りのバスの便が悪く、1時間半も待たなくてはなりません。
もっと上にいられればよかったけれど寒かったので中途半端な時間に下りて来てしまったのです。
バス停のそばのお茶屋さんで「中でお待ち下さい」とご親切に言っていただき、有り難くお言葉に甘えさせていただき本当に助かりました。
頂上で会った二人組も一時間後に到着。
その他の人は車なのでしょう。
ようやく一律100円のバスが来て帰途に着いたのでした。
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