「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

夏のスイカと「やちむん」!

2015年08月31日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

とうとう、8月も31日ですねー。

皆、いろいろな思いを持っているでしょうねー。


さて、その時は・・・今より少し前の時間・・・まだ、夏真っ盛りの頃でした。

夏の平日・・・僕は午前中から、辛辣姫ユキちゃん(28)のマンションにいました。

「しかし、まあ、夏真っ盛りのこの季節・・・御島さんの好意で、事務所に顔を出さなくてもいい日をたくさん設定してくれて」

「まあ、僕は基本、ユキちゃんと打ち合わせ出来れば、仕事が回るから・・・なにかと有り難いね」

と、僕。冷たいスイカを食べている。

「ゆるちょさんって、いろいろな記事を書くのが速いですよね」

「アイデアも常に豊富だし、取材力がものすごく高い・・・一線で働いている、30代、40代、50代、60代・・・」

「あるいは70代の男性にも気軽に話しかける事が出来て、すぐに打ち解けて・・・割りと深い所まで話を聞く事が出来る・・・」

「それはもうゆるちょさんの人徳って言うか・・・大人の男性の相手の気持ちをコロッと落として笑顔にしちゃう・・・」

「ちょっと私では真似出来ない芸当ですよ。ああいう一線で働く男性って、女性からすると、ちょっと気難しかったり」

「怖かったりしますからね・・・」

と、ユキちゃん。もちろん、スイカを食べている。

「まあ、その辺りは、サラリーマン時代に、随分と修行したからね。まあ、男性って人間性の大きい人間はすぐわかるもんだし」

「・・・これが人間性の小さい男性は、そういう一般の掟がまったくわからなかったりするんだけど」

「そういう日本文化のお約束を理解している男性程、出世しているし、他人から信頼されてる人達なんだよね」

「だから、相手の人間性の大きさを見ながら、ちょっと甘えながら行くと・・・割りと「信頼関係の壁」を抜く事が出来るんだよね」

と、僕。

「「信頼関係の壁」ですか?」

と、ユキちゃん。

「そ。「俺はこれを理解している人間じゃないと何も話さないよ」って言う壁が誰にでもあるんだ。そこを抜くことが出来れば・・・」

「まあ、相手は自分の事を理解してくれて、難しい人間であれば、あるほど、壁を抜けたら、高い信頼感を」

「得ることが出来る。まあ、そういうもんだから・・・オトコってね、わかっている人間は、人間性が大きくて、精神的に強い」

「人間に敬意を払うし、お互いを褒め合えるものさ・・・そうなれば、いろいろ質問すれば話してくれる・・・」

「そういう感情的なつながりを結ばないと、逆に話はしてくれない・・・・そういうものさ」

と、僕。

「取材って言っても、ただ質問すればいいってものじゃないですものね」

と、辛辣姫。

「大切なのは、人間としての信頼関係を築く事。それが出来なければ、本音なんて聞けないからね・・・」

と、僕。

「その能力って、サラリーマン時代の財産って事になります?」

と、ユキちゃん。

「ああ。そういう事だろうね。ま、たくさんの人間を見てきたからね。ダメな人間、優れた人間・・・いろいろな人間と」

「たくさんお酒を飲めて・・・いい勉強にもなったし、それはすべて実験、研究の機会だったよ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、毎日、実験ですもんね」

と、辛辣姫。

「そうだよ。それは死ぬまで続くんだ」

と、僕は笑顔で言った。


「しかし、最近は、スイカもカットされたカタチで売ってるんだね。3切れ入って、380円ってのは、高いのかなあ」

「糖度13・・・特に甘いって書いてあるけど・・・確かに甘くて美味しいね」

と、僕。冷たいスイカ汁がまた、美味しい。

「多分、核家族や、お一人様が増えたから・・・あと、冷蔵庫に入るサイズって事で、こういうカットスイカが流行っているんだと」

「思いますよ・・・」

と、スイカを頬張るユキちゃんは、可愛い。

「しかし、暑い夏にスイカは美味しいなあ。なんか、気持ち的にほっこりするよ。なんか無心に食べちゃうもんね、スイカ」

「こう、いつの間にか、表情が無邪気になっちゃって・・・スイカ頬張っている人間に悪い奴はいない・・・って気持ちになるよ」

と、僕。

「ふふふ。そうですね。ほんと、スイカって美味しいから、次から次へと食べちゃうし・・・だから、いつもスイカ6切れは」

「冷蔵庫に常備しているんです。わたしもゆるちょさんも事スイカに関しては、果てしないから・・・」

と、辛辣姫。

「有り難いね。ほんと、ユキちゃん、世話かけるね」

と、僕。

「いいんです。ゆるちょさんは謝ったりしなくても・・・わたしが、好きでやってる事ですから・・・」

と、ユキちゃんは、少し赤くなりながら、言葉にした。

「でもさ・・・このスイカのお皿・・・素敵な絵皿だね。なんか、こう、色目も模様も、原始美術的と言うか、南洋風と言うか」

「こういう器を見ていると、おおらかな気持ちになって・・・夏のスイカにすっげー合ってる」

と、僕。

「それ、「やちむん」って言うんですって。銀座の食器の店で6月くらいに見つけて・・・好きな器を少しずつ買い足し」

「してる感じなんです。・・・「やちむん」って沖縄の食器で・・・横でシーサー焼いたりしている所で、作られてるみたいですよ」

と、ユキちゃん。

「へー、すげえなあ。僕、そういう知識、からきし無いからなー」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんは美しいものには目がないし、その美しさをビビットに理解してくれるじゃないですか」

と、ユキちゃん。

「いや、そうだけど・・・この絵皿は特に素晴らしい」

と、僕。

「わたし、料理するのが好きだから・・・食器にも凝りたいんですよね・・・ゆるちょさんはそういう美しさをちゃんと理解してくれる人だから、なおさらなんですけど・・・」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんが良く言うじゃないですか。「人生はプレゼンの毎日だ。男性は女性達に思いの丈をプレゼンするからこそ」」

「「分かって貰える。だから、毎日の女性とのコミュニケーションが大事なんだ。こころのやりあいが大事なんだ」って」

と、ユキちゃん。

「それはそうだね。場を常に盛り上げて置くこと。温めて置くことは表現者として、とても重要だからね」

「だからこそ、僕は毎日の場を常に温めて置こうと思っているし、特に女性の気持ちを温めて置くことは男性として必須だと」

「思っているからね・・・」

と、僕。

「わたしも、ゆるちょさんのその気持ちって、わかるんです。ゆるちょさんっていつも女性にやさしいし、信頼出来るって言うか」

「いつも「どんな質問をぶつけても笑顔で返してくれるから、大丈夫」って思えるから、いつも素直に率直に話しかけられるから・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、わたしも・・・料理の世界では、雄弁になろうと思って・・・もちろん、料理もがんばるけど」

「同じように、食器でも雄弁になろうと思って・・・それで、この「やちむん」なんです。このおおらかさが気に入って・・・」

と、辛辣姫。

「この「やちむん」・・・夏のスイカにすっげー合ってる。・・・うーん、スイカも「やちむん」も、言いたい事が同じだから、映えるのかな」

「これも、もしかしたら「類友」って事?」

と、僕。

「あー。そうかもしれませんね。これ、冬っぽい・・・寂しげな食器だったら、スイカの良さを消しちゃいますもんね」

と、ユキちゃん。

「それって人間も同じなのかもしれない。っていうか・・・大らかな人間って、いろいろ苦労もして、人間性が大きいから」

「ゆったりと大らかな気持ちになれて・・・今のゆるちょさんみたいに、毎日笑顔でいられるって、そういう事じゃないですか?」

と、辛辣姫。

「ちょっと待って下さい。つまり、経験の少ない男性は人間性が小さいから、いつも怒ってる感じですよね」

「そして、そういう男性って物事を深く考えた事が無いから、自分の言葉も無い。知恵も無い。だから、知識ばかり」

「披露して、「自分はエライ」と思いたがる・・・「俺エライ病」って人間的にも小さいし、経験も少ないから、頭も悪いし」

「だから、「自分はエライ」と思いたがる・・・嫌われ者って事ですか?」

と、ユキちゃん。

「ま、そういう事なんだろうね。相変わらず、ユキちゃんの頭の回転は素晴らしい」

と、僕。

「・・・となると、もう一方のふしあわせスパイラルな人間・・・「逃げ込み者」は・・・経験をある程度積んだからこそ」

「日本社会が嫌になり、関係性を切って、どこかに逃げ込んでしまう人間・・・それはネットでも、週末の趣味でも、会社でも」

「家庭でも・・・とにかく、社会とのコミュニケーションが下手な人・・・ううん、違う」

と、辛辣姫。

「じゃあ、どういう事?」

と、僕。

「人生での修行が途中で嫌になって、挫折した人達です。そういう男女は」

と、ユキちゃんは言い抜いた。

「だからこそ、他人の中身をシビアに見抜く、出来る日本人から、その行為を否定され・・・それが嫌な「修行未完成」な男女が」

「世の中と言う針のむしろから、別の場所に逃げ込んでいる・・・そういう人達なんだ・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、自分を見られるのが怖い人達なんですよ。いつ何時、自分の中身を見抜かれて、「修行未完成組」と看破されたら」

「怖いから、逃げこむ・・・そういう人達だから、当然、人間性も小さいし、精神的にも弱い・・・だから、「怖がり組」なんです」

「こういう人達は・・・」

と、ユキちゃん。

「「俺エライ病」の人間は、「偉がり組」。「逃げ込み者」の人間は「怖がり組」か。いずれにしても、相手にしては」

「いけない人達だね。周囲の人間を不幸に巻き込む人達だから・・・」

と、僕。

「あれ、話、飛んじゃいましたね。「やちむん」の話をしていたのに・・・」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんは、毎日の料理の食器でさえ、プレゼンをしたい、コミュニケーションをしたいと言う話だったね」

と、僕。

「真の大人って・・・異性にとって、心地の良い外見と、話していて楽しい内面を達成している男女だと思うんですよ」

「お互い目を見つめ合って、話していて、なお楽しい人達・・・そういう事だと思うんです」

と、ユキちゃん。

「それは皆、「類友」で・・・だったら、素敵だなと思う食器も・・・わかりあえると思うんです」

「だから、こそ、食器こそ、雄弁にモノを語ってもらいたい。それは、そこに添えられた料理と共に・・・」

「わたしには、そういう思いがあるんです」

と、ユキちゃん。

「さっきゆるちょさんも言ってくれたけど・・・例えば、この「やちむん」は夏の料理には合うと思うんです」

「でも、秋にはまた、秋に合う食器が必要・・・それは秋には秋向けの料理が用意されるわけだから、その季節に合った食器が必要だとわたしは思うんですよね」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・それは確かに道理だね・・・」

と、僕。

「季節には、季節に合う料理があって・・・季節に合う果物がある・・・ゆるちょさん、夏のスイカの次は・・・秋には、どんな果物がいいですか?」

「わたし、それに合わせて食器も用意したいですから。それがしあわせのヒントになるみたい・・・」

と、ユキちゃん。

「え?秋の果物・・・って言ったら、初秋は、ジューシーな「梨」だろうね。そして、晩秋は「柿」・・・でも秋を通して栗も美味そうだから」

「今年もいろいろなモンブランを食べまくろう」

と、僕。

「ほんと、ゆるちょさんって、頭がくるくる回って、ドンドン言葉が出てきますよね。ちょっと笑っちゃいます」

と、ユキちゃん。

「また、そんな秋の果物や、料理に合う・・・渋目の食器、探しちゃいます。ゆるちょさん、秋の料理と言ったら?」

と、ユキちゃん。

「「秋茄子は嫁に食わすな」・・・茄子の生姜焼きとか、今から美味そう。秋刀魚もいいしね。秋鯖も美味しいし、秋は収穫の季節だから、新米も美味しそうだし・・・」

と、僕。

「やっぱり・・・止まりませんね」

と、ユキちゃんは笑っている。

「とにかく、料理は器も入れて・・・わたしの作品にしたいと思います。この秋もゆるちょさんにたくさん料理を食べて貰いますからね」

と、ユキちゃん。

「はい。よろしくお願いします」

と、僕はスイカを食べながら、頭を下げる。

「とにかく、料理に合う皿をたくさん、探そう・・・そうすれば、料理にかける私の思いもわかって貰えるだろうし・・・なにより、さっきのゆるちょさんみたいに」

「テンション、アガるでしょう?人生って、それが大切な気がするんです。わたし」

と、ユキちゃん。

「そうだね。そういう意味で言えば・・・人生なんて、毎日、異性のテンションをアゲアゲにする大会でもあるもんね?」

と、僕。

「そっか。だから、ユキちゃんは毎日、冷蔵庫にスイカを用意してくれていたんだ!」

と、僕。

「ま、そういう事です。ゆるちょさんのテンションがマックスになってくれれば、わたしはそれでしあわせになれるから」

と、ユキちゃん。

「いいね。完全に、「和を以て貴しとなす」そのものだ。僕のテンションも素直にアゲアゲになれるよ」

と、僕。

「「日本では、相手のテンションをマックスにするからこそ、自分にもしあわせがやってくる」・・・いつもゆるちょさんが」

「わたしに言ってくれてる事を、実現した迄ですよ」

と、ユキちゃん。

「いい夏だなあ。いろいろな「知恵」をたくさん作って貰えるし・・・この「やちむん」も気に入ったよ」

「今度、食器を一緒に見に行こう。僕も勉強したくなったよ」

と、僕。

「ええ。季節に合う食器を見に行きましょう。夏向けの食器もまだまだ買いたいし、次の秋の食器もそろそろ見ておきたいし・・・」

「ほんと、まだまだ、勉強のしがいはありそうですから・・・勉強って面白いですね。ゆるちょさんを笑顔に出来る勉強だから、面白いのかなあ・・・」

と、ユキちゃんは笑顔。

「人生尽くしがいのある、尽くせる相手がいると、さらにしあわせになれる・・・そんな所かもしれないね」

と、僕は言うと、笑顔でスイカを食べ終わった。


(おしまい)


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