「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

オフコースの「秋の気配」!(月曜日の歌詞論考!:日本人的美学からの論考)

2010年06月14日 | 日本人の秘密
おはようございます!

さて、今日は月曜日の歌詞論考!ということで、ちょっと楽しくやってみましょうか!

今日もVittelをぐびりと飲みながら、ゆるゆると論考を開始していきましょう!

で、取り上げる歌詞ですが、「由美ちゃん物語」で、ちょっと前に扱った、

小田さんの楽曲!ということで、

「オフコースの秋の気配」

という名曲を、今回、取り上げてみましょう!


あれは、あなたの好きな場所

港が見下ろせる、こだかい公園


えー、なつかしいですね。僕は高校生の頃、コピーバンドをやっていたんですが、

この曲やりましたね。まあ、この曲できたのは、僕が10歳とか、そんな頃だと思うので、

むちゃくちゃ、古い曲なんですけど、でも、いい曲ですよね。


で、まず、あなた、というのが、こういう港が見える丘公園を好き、というセンスの良い

女性だ、ということを、まず、言っているんですね。


あなたの声が小さくなる

僕は黙って外を見てる


別れの情景、ということなんでしょうね。


女性の声が、だんだん、小さくなっていく

そして、僕である、男は、何も話さない、黙って外を見ている情景です。


僕は、高校生の頃、こういう詩を書く、小田さんを見ていて、


「ああ、プライベートで、たくさん、モテたひとなんだろうなあ。いいなあ」


という、結構、普通にアホな考え方をしていました。



でも、今でも、それは、そうなんじゃないかなあ、と思いますね。


結局、ひとは、経験からしか、モノを言えないということを考えれば、


小田さんは、たくさんの恋愛、たくさん、愛された、という経験があったから、こそ、


こういうビビッとな恋愛の情景、そして、別れの情景を描くことが、できたんでしょうね。


ということは、いくつもの、別れ、というのも経験してきたんだろう、そう考えられますね。



目を閉じて、息を止めて

遡る、ほんのひととき


これは、思い出を確認している、という情景なんでしょうね。

出会った頃、楽しかった頃、いろいろな思い出が、別れるときには、走馬灯のように、ひろがるものです。

ま、僕もいろいろな別れを経験していますから、そこは、ね。

出会いがあれば、別れというのも、必然なんですよね。悲しいけど。


こんなことは、今までなかった

僕があなたから、離れていく

僕があなたから、離れていく


えー、ここサビです。これまで、別れの情景を、書いてきているわけですけど、

ここで、感情が、描かれる。

それも、事実を淡々と書いているんですね。

こんなことは、今まで、一度もなかった。

僕が、あなたから、離れていくんだ、と。


なかなか、せつない歌ですね。


女性の好きな場所で、別れのストーリーをつむぐことになる。


その場所を選んだのは、男なのか、女なのか。


男が、最後の場所として、選んだような気もします。


最後の、男のサービス。


そして、彼女の好きな場所が、別れの場所としての、思い出の場所になっていく。


そんなあたり、悲しくも、美しいものがあるような気がします。


印象として、非常に淡々としたものを感じますね。


情景をせつせつと歌い、サビも、客観的事実を歌っているに過ぎない。


これが、別れを迎える男性の気持ちであり、激しい感情を押さえるために、わざと客観的になっているのかもしれませんね。


たそがれは、風を止めて、

ちぎれた雲は、また、ひとつになる

あの歌だけは、他の誰にも歌わないでね

ただ、それだけ


ええ、風景の描写があり、

女性から言われた、ただひとつの願いを

書いていますね。


この、

「あの歌だけは、他の誰にも歌わないで」

という表現って、けっこう小田さんの楽曲に出てくる表現なんですね。

まあ、プライベートで、よく言われた言葉なんでしょうね。

これ、要は、

「私のこと、忘れないで」

という言葉の裏返し、ということで、女性が、

「好きなんだけど、心を残しているんだけど、別れていく」

というせつないストーリーを語っているんですよね。


まあ、女性というのは、わがままなものです。


こういうのって、よくあるんですよね。


「じゃ、なんで、別れるんだよ!」


と言いたくなりますが、まあ、もちろん、


「あのひとをなぜか、好きになってしまったから」


という答えが帰ってくる、というわけで、


男性は、そういう答えにも、やさしくうなずいてやる、


という状況が多いんだろうなあ、と勝手に思ってますけど(笑)。


ま、僕も、よく出会ったパターンです。ええ、よく、フラれたんでね(笑)。



大いなる河のように


時は流れ、戻る術もない



というわけで、小田さん、大いなる河になぞらえて、


心の痛みを忘れようとしています。いやいや、そこまで、大きくしなくても!って感じもありますけどね!


時は流れ、戻る術もない、ってそこまで、大きなこと、言われたら、


まあ、痛んだこころなんて、仕方ない、と思えますからね(笑)。



こんなことは、今までなかった


僕があなたから離れていく


僕があなたから、離れていく



さらに客観的に自分たちの状況を話しています。


まあ、別れのときって、案外、客観的になれるもんです。


僕も幾多の別れを経験しましたが、出会いの状況より、よく覚えていますね。


まあ、悲しいけれど、笑っちゃうところもあります。


相手の考えていることが、手にとるように、わかるんでね。


ああ、嘘でもいいから


ほほえむ、ふりをして


これ、男性からのせつない願いなんですよね。


最後に、ほほえんだ、きれいな女性の笑顔を、思い出として、残したい。


別れるのなら、なおのこと、最後に、女性の美しい笑顔を、こころに残したい。


そういう、せつない願いを、この歌は、主張していますね。



僕のせいいっぱいのやさしさを


あなたは、受け止めるはずもない



これねー。女性というのは、基本自分を守るので精一杯のところがありますから、


結局、他人のことなど、眼中にない、ということが、多いわけですよ。


特に若い時は、ね。


だから、男性のやさしさ、なんて、わからない、ということが、多いわけですね。


もうね、こういうところは、まどろっこしい、というか、わかんねーのか、おめーよ!


という感じなんですよね。


だからこそ、普段から、いろいろな形で、つながっていることが、大切になるんですよね。


メールでもいい。電話で話してもいい。いろいろな形で、お互いつながっていれば、


女性は、安心する。


まめな男がモテるというのは、これは、女性が安心するからなんですよね。


女性は、いろいろな形で、好きな男性と、常時つながっていたいんですよね。


それが、安心につながる。


そういう意味では、女性を安心させることのできる男、が、モテるわけですね。



こんなことは、今までなかった


僕があなたから、離れていく




今までなかったことが、今行われている。


別れのシーンというは、そういう状況です。


これ、「言葉にできない」の、

「終わるはずのない、愛が途絶えた」

という歌詞につながっていることがわかります。


愛、というのは、終わるはずがないのだ、


という断定ですね。


今までなかったことが、行われる


というのも、終わるはずがない、愛、ということを言っていますからね。


そう見ると、小田さんの中では、


「愛というのは、終わってはいけないんだ。ずっと、つづくべきものなんだ」


という考えが、あることがだだわかりになります。


そうですね。愛とは、そうあるべきものでしょうね。


だから、皆、別れにはショックを受けるわけです。


こういう別れの歌が名曲になるのは、やはり、皆、悲しい別れと言うものを経験しているからでしょうね。


その状況を的確に歌にしている。


そして、その歌を聞いたり、歌ったりして、自分の別れの記憶を思い出している。


やはり、そういう共感を生んでいる、ということなんでしょうね。


名曲とは、共感のうちに、出来上がるものなんですね。


なるほど、やはり名曲には、名曲たる所以があるんですね。

別れという情景への共感!

これが、この曲を名曲にしている、ということがわかりました。

なるほどねえ。

まあ、こころが痛む状況ですが、

なんだか、なつかしく感じたりして。

あの子、今、どうしているのかなあ、

なんて、思い出したりして。


やはり、人間は、経験によってのみ、進化するのです。

別れもまた、進化のための、経験なんですね。

そういう経験を積むことで、相手の気持ちや、自分の気持ちをより深く知ることになる。

そんなことを思わせてくれる、名曲が、この曲だった、というわけです。

いやあ、また、勉強になっちゃったな!


なんだか、今日もたくさん、書いてしまいました。


ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました!


また、次回、「翔ぶが如くシリーズ」で、お会いしましょう!


ではでは。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ロン)
2013-10-24 14:04:53
なんだか的外れ。
男性は別れを決意していたんではないんです。
むしろ、前向きにやっていくつもりだった。
なのに。
自分の心が彼女から離れていってることに気づく

今までのすれ違いとは違うことをはっきり感じる。
別れたいと言う決意はなかった、でも、別れることになることがわからる。
たから切ない歌なのです。
返信する
3年前の記事ですね。 (ゆるちょ)
2013-10-27 07:58:40
ロンさん、コメントありがとうございます。

これ3年前の記事になりますね。

まだまだ、慣れていない頃の記事です。

おしゃべりがちょっとまどろっこしい感じです。

ところで、前向きにやっていくつもり・・・ここはどこから

推測しているんでしょう?

なんとなく、そこがわからなかったですね。

僕的には、恋というのは、本能からのモノだと思っているので、

気持ちが離れちゃったら、もう、それは恋の状態ではない、

と今は思いますね。

つまり、決意とか、前向きにやっていくとか、

そういうのって、理性の世界の話じゃないですか。

恋って本能の世界の話ですよね。

だから、心が離れた瞬間にもう恋の状態ではない、

今の僕はそう思っていますね。

ロンさん、コメントありがとうございました。
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