「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

Mond Grosso feat.Bird の 「LIFE」!(月曜日の歌詞論考!)

2010年09月06日 | 日本人の秘密
おはようございます!

というわけで、月曜日の歌詞論考!というわけですけど、

今日は、何しようかなあ、と考えていたんですけど、

先日、「この歌の歌詞は、LIFEです!」というコンピレーションアルバムを借りてきて、

聞いていたら、キマグレンのLIFEが、入っていたんですね。

まあ、この曲は、もう、歌詞論考しちゃったんですけど、その楽曲の出だしに、

非情に似た感じの楽曲があって・・・というか、その楽曲の方が、先に出ているんで、

キマグレンの方が、似ちゃった、ということなんでしょうけど。

というわけで、ちょっとなつかしい感じの、でも、なんとなく、さわやかな、この楽曲で

いってみましょうか。

Mondo Grosso feat.bird の 「LIFE」

いってみましょうか!


なんだか、懐かしいですね。

これ、化粧品か、何かのCMソング、だっけ?

なんか、そんなイメージがありますねー!


それじゃ、まあ、いってみましょう!

こういう歌詞ですね。



悲しい雨降り始めたら

ねえ少しだけ騙してください

そうみんなにはわからないままで

心はただ震えてるままで



話のはじまりは、雨なんですね。しかも、悲しい雨。

それが降り始めたら、少しだけ騙してくれ、と、誰かに頼んでいるわけです。

そして、みんなには、わからないように、そして、心は震えているままで、と言っていますね。


これ、女性なんでしょうね。だから、相手の男性に、頼みごとをしている。

「少しだけ、騙して」

と。そして、皆にはわからないように・・というのは、自分だけ特別なことをして、と甘えているということなのでしょう。

そして、それに期待する、自分がいる。こころが、震えるわけですから、まあ、これは、女性の好きな

ストーリーなわけです。

そして、ねえ、とか、そう、とか、入れることで、話し言葉にしているんですね。

だから、なんとなく、言葉がすんなり入ってくる。

歌い手の気持ちが、ダイレクトに伝わるようような効果をあげているんですね。

非情に、ストーリー性が高い。まるで、小説のような、詩です。



走る空、目で追う、風の日を

時々どこかに映してみる


これ、非情にセリフ的なんですよね。

まあ、実際は、風の強い日に、雲が速い速度で、移動しているのを見ている、ということなんでしょうけど、

そういう具体的な説明でなく、心情的な、行動をそのまま、言葉にしているわけです。


走る空、目で追う、風の日を


わかりやすい。ダイレクトに、言葉が、伝わる感じですし、リズム感もいい。


時々、どこかに、映して見る


これ、何ですか?

まあ、こころに覚えていた、そういう風景を、思い出してみる、ということですかね。

ものすごく、わからないんですけど、ニュアンスは伝わる感じで、

この楽曲は、文章で伝えるのではなく、ニュアンスで、伝えるから、気持ちとか、雰囲気が伝わる感じなんですね。



飛べない理由をずっと知っているのさ

ママゴトは、終りにして

甘い季節は、もう二人のくちづけ

たまらなくあてもなくて



もうね。よくわかりません。もう、意味性崩壊。もう、ニュアンスだけ、になってますね。

飛べない理由、というのは、現状を壊して、新しい自分をつくる、ということでしょうね。

それが、できない理由は、もう、以前から、ずっとわかっていた、という意味でしょうね。


そして、今やっていることは、ママゴトだ、と言い切って、現状を否定しているわけです。

まあ、新しい自分へジャンプしろ!ジャンプしたい!

と言っているわけですね。


そして、今は、甘い季節なんだ、としているんですね。

それは、二人のくちづけが、意味している、というわけです。二人のくちづけがあるから、今は甘い季節なんだ、というわけです。

でも、それは、たまらなく、あてもない、んですね。


二人で、甘いくちづけを交わしている今を、変えたい!そんなママゴトのような愛ではない、新しい何かが、欲しい、というわけですね。

うーん、翻訳するの大変だね、こりゃ!


激しい雨優しくなったら

ねえ少しずつ忘れてください


悲しい雨のときは、騙してくれと頼んだのですが、

激しい雨が、優しくなったら、

忘れてくれ、というわけです。


これは、具体的な意味などなく、言葉遊びなんですね。

忘れてくれ、というのは、女性の願望なのかもしれません。

ひとり、誰も知らない場所に、隠れてしまう。

そうすれば、日常のいやなことから、開放されるかもしれない。

そういう女性の好きそうなストーリーを、忘れてくれ、という言葉のニュアンスを伝えることで、

高度な表現にしている。素晴らしいね。



七色に染まる幻探して

羽ばたく懐かしい痛みへ最後の波音へ

響くかすかな君の歌がたよりだよ

初めて君を覚えた夜、今照らして



えー、さらに、詩的表現は、続きます。

もう、難解ですよぉー!


七色に染まる幻

とは、何か素晴らしい目標、美しい宝物かもしれませんね。

そして、そこに羽ばたくと、懐かしい痛みを思い出す。

海、浜辺を飛んでいるのか、最後の波音へ、向かおうとするんだけど、

それは、かすかに聞こえる、そして、響いてくる君の歌がたよりだ、と言っているんですね。

君を初めて覚えた夜、その場所や、時間を、今照らしてくれ、と言っているわけで、

すべて、ニュアンスで、伝えているわけで、具体的な意味は、まったくないんですね。

語感から、伝わるストーリーを、効果的に並べているだけなんです。


初めて君を覚えた夜って、これ、エッチしたってことを、そうともとれるような、表現に変えているわけですよね。


それを照らすってことは、思い出すっていうことであって、そんな時間や記憶を思い出して、

ということなんでしょうね。懐かしい痛みというのも、これ、初めてのエッチを象徴しているように思えますね。

今は痛くなくなったけど、以前は、痛かったこと、というのは、まあ、そこらへんを表現しているように、思えますからね。


つまり、具体的ストーリーを一度分解して、意味性を薄くして、それが、わかるような、わからないような、難解な表現をニュアンスで再構築している。

それが、この詩なんですね。いやあ、難しいことを、やっているんだねー。


溢れ出す想い出は、戻れない海に溶けて

帰れない涙から夢は後戻りをする

繰り返す星達の淡いくちづけを受けて

いとおしい君の影、浅い眠りを誘ってる、そっと



えー、思い出は、海に溶けて、涙が、夢を遠ざける、

という意味を、分解し、形容詞を付けることで、別な意味性をもたせたり、別のストーリーを想像させたりしているわけです。

戻れない海、とすることで、海から僕らはきたんだ、という意味も付加しているんですね。

帰れない涙、とすることで、涙を出したら、もう、戻らないということを言っているわけです。

だから、夢は後戻りしてしまうと、いうわけなんですね。


星たちのくちづけを受ける君は、浅い眠りを誘っているわけです。


浅い眠りを誘う、というのは、誘惑を意味しているんですね。星たちから、祝福されている、いとおしい君は、

僕を、誘惑している。つまり、美しい女性が、僕を誘う、そういうストーリーを分解して、別の表現で、歌っているわけです。

そして、最後に、そっと、とつけることで、強調しているんですね。静かに、彼女は、僕を誘惑している、ということですね。



眩しい風流れてきたら

ねえ少しだけ騙してください


また、騙してくれ表現ですね。女性は、騙されたいんですね。

そして、こころをくすぐってほしいわけです。


飛べない瞬間じっと待ってるのさ

まやかしは薄れていく

汚れた笑顔は二人の真実

とめどなく訪れてく



現状を変えられないから、じっと待っているんですね。

そしたら、まやかしが、薄れていくわけです。

夢でなく、それは、まやかしだ、と言っているわけですね。

急に現実的になったわけです。それまで、夢を見ていたのに、現実に引き戻されている。

そして、汚れた笑顔というのが、本当の二人、というわけです。

それが、実は毎日のことなんだ、と言ってるわけですね。


つまり、現実は、厳しかったりするんだよね、ということを、こういう言葉で、そのものずばりを言うのではなく、

どうにでも、とれるような、ある意味、スタイリッシュな言葉を並べることで、ニュアンスとして、伝えているわけです。


聞き覚えある口笛がなるよ

ねえ少しずつ忘れてください


この忘れて、というのも、騙して、というのと同じように、女性が好きなシチュエーションなんですね。

聞き覚えある口笛が、なる、ということは、知っているひと、ということですから、

だから、忘れて、と言っているんですね。というか、現実逃避、ということも、言えると思えますね。


答えはいつでも静けさの中に

感じて張り裂ける思いをうつむいた面影を

はずむかすかな君の歌がたよりだよ

初めて君を覚えた夜今奏でて


君の歌がたよりだ、としているわけです。だから、それを、はじめて君を覚えた夜、のように、今奏でて

と言っているわけです。そして、それは、静けさの中にある、答えを見つけるためであって、

そして、その答えを感じたら、張り裂ける思いを感じてしまうし、うつむいてしまう!

と言っているわけです。


非情に、難解な、詩の世界ですね。

でも、すべてニュアンスなんですよね。君を覚えた夜、なんて言われると、やっぱり、イメージが膨らみますよね。

すべて、イメージを膨らませるための言葉の、羅列に近いようなイメージです。

意味性があるわけでなく、言葉からくる直感や、イメージを、組み合わせることで、思いを、伝えている、という感じですかね。


いやあ、いわゆる詩の世界なんですよね。


でも、面白いですね。ニュアンスで伝えることで、具体性を無くすことで、イメージが無限に広がる。


そういうことを目的として、この楽曲が、作られているんですね。


いやあ、それも、女性向けの歌ですからね。まあ、日常の非日常性ですから、村上春樹さんの本を読んでいるような、

そんな印象を持ちましたね。いやあ、おもしろかったです。


いやあ、普段、なにげなく、聞いていた、歌でしたが、こんな高度なことをやっていたんですね。

いやはや、すごい歌です。これ。

もう、難解すぎて、途中で、挫折しそうになりましたからね。


ま、最後まで、論考できて、よかったです。

ニュアンスで伝えると、イメージが無限に広がる。

そうか、そういう手法もあるんですね。

いい勉強になりました。



そんなあたりが結論ですかね。


今日も長くなりました。

ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。


最新の画像もっと見る