「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

夏の終わり!

2015年08月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

8月の最後の週末ですね。

まあ、夏の終わりと言う事ですかねー。


さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)とユキちゃんのマンションで、夕方の街を眺めていました。

「今年の夏も終わりですね。もう、随分と過ごしやすくなっちゃって・・・」

「小学生達も寂しがっているでしょうね、8月の終わりって・・・」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんは、小学生の頃から、8月の30日までに夏休みの宿題は全部終わらせて」

「8月31日は、思う存分遊んだんですよね・・・なんか、そういう所、小学生の頃から、ゆるちょさんだったんですね」

と、辛辣姫。

「その頃は、とても寂しがり屋だったから・・・夏休みが終わっちゃうのが寂しかったんだよ」

「その気持ちって、今でもなんとなく、わかる・・・」

と、僕。

「でも、一人っ子で寂しがり屋のゆるちょさんなら・・・学校に行くようになれば、寂しくなくなるんじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「大抵、夏休みって、親戚の家に遊び行って、いとこ同志・・・皆、お兄ちゃんやお姉ちゃんだったから」

「その中で遊ぶのがすごく楽しくて・・・夏の終わりは、そういう記憶に浸っていた時期だから」

「やっぱ、お兄ちゃんやお姉ちゃんの方がやさしいから・・・ちょっと小学生の友達とは、比較にならなかったんだろうね」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんは一人っ子だった事が結果、ゆるちょさんを強くしたんだから・・・結果オーライって事なんじゃないですか?」

と、辛辣姫。

「まあ、そういう事になるんだろうね。あの頃、お姉ちゃんのいる友人とかが羨ましくてさ」

「中学の頃、大学生の女性のお姉さんのいるオトコと仲良くなって、よく彼の部屋で、英検の勉強を一緒にしてたりしたんだけど」

「そのお姉さんが細身の綺麗な女性でさ。「あら、ゆるちょくんと一緒に英検のお勉強しているの。じゃあ、ケーキ買ってきてあげる」」

「「ケイちゃん、あとで、お茶いれてあげるね」なんて言われてるわけよ・・・もう、羨ましくてしょうが無かったな・・・」

と、僕。

「中学生の男子が・・・大学生の綺麗なお姉さんを見たら・・・それは羨ましく感じるでしょうね」

「・・・でも、ゆるちょさん・・・ゆるちょさんの今の性格を考えると・・・そのケイちゃん、と一緒に勉強したのは」

「そのお姉さんに会いたかったから?」

と、ユキちゃん。

「さすがにその頃は、僕は糞真面目でね。学級委員とかやっていた頃だもの」

「さすがにそういう所はまだ、なかったよ。純粋にケイちゃんと一緒に英検の勉強をしたかっただけだったね・・・」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんってそういう女性に関する甘い経験があるからこそ、一人っ子で寂しくても、何苦楚って思えたんじゃないですか?」

と、辛辣姫。

「それはそうだったかもしれないね。でも、夏の終わりが寂しかったのは・・・そういう年上の女性に甘えたかったからかも」

「しれないな・・・」

と、僕。

「夏の終わりに・・・その年の夏に出会った、年上の女性を思い出す・・・とか、そんな感じがあったんですか?」

と、ユキちゃん。

「なんか、いろいろあってさ。その年の夏休みに必ずと言っていいくらい、年上の女性に出会ってた・・・」

「その頃は、僕はいい子でさ・・・だから、そういう年上の女性にやさしくされたり、笑顔を貰ったり、可愛がって貰って」

「・・・それが必ず、夏の終わりに思い出す、夏の思い出って感じになってたから・・・でも、それはひと夏の出来事で、何があるってわけじゃないし」

「・・・そういう夏の世界が消えていくのが、10代の頃の僕には・・・たまらなく寂しかったんだろうね・・・」

と、僕。

「「夏の終わり」っていろいろな事を思いますよね。でも、今年の夏と言えば・・・わたし、ゆるちょさんと何度」

「スイカを食べたか・・・たくさん食べましたよね、今年のスイカ・・・」

と、ユキちゃんは笑っている。

「そうだったね。美味しかったよ、今年のスイカ」

と、僕。

「だって、ゆるちょさんが梅雨の頃から、「今年の夏はスイカが食べたい。スイカ美味しいもんね。僕大好きなんだ」って」

「会う度に言われてたから・・・だから、ゆるちょさんがいつ来てもいいように・・・それはもう、冷蔵庫にスイカ常備してましたから・・・」

と、ユキちゃん。

「いや、僕、マジ、スイカ好きなんだよね。スイカを食べる雰囲気が好きなのかもしれない」

と、僕。

「どんな雰囲気だったんですか?スイカを食べる風景・・・」

と、辛辣姫。

「夏、実家に親戚が集まったりすると僕らの子供の頃って、すぐ「スイカ切ったよー」って話になって」

「スイカが甘くて美味しくて・・・大人も子供も超笑顔な時間が来て・・・しかも、スイカたくさん切ってあって、お代わり自由でさ」

「・・・それって、お彼岸の頃で、お線香の匂いがしてて」

「でも、親戚のおじさんやおばさんが皆、嬉しそうに笑っていて・・・僕も笑ってた・・・そういう夏の幸福の風景」

「それが、スイカの甘さに記憶されてる感じ・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんって、やっぱり子供の頃、本当に寂しがり屋だったんですね。夏の幸福の記憶は、常に誰かと一緒に笑っている風景だから」

「・・・その頃は、誰かと笑うっていう経験がほんとに少ない少年だったんでしょうね、ゆるちょさんは」

と、ユキちゃん。

「だろうね。結構、不憫な少年だったよ。いっつもひとり・・・それは今も変わっていないな・・・」

と、僕。

「そんな哀しい事、言わないでくださいよ。わたしを始め、たくさんの人達がいつもゆるちょさんを待ってるじゃないですか」

「その声を聞くために、その笑顔を見るために、その文章を読むために・・・ゆるちょさんを毎日、毎秒皆が、待ってる」

「もう、ゆるちょさんは、たったひとりなんて事ありません。だって、みんなに慕われるゆるちょさんなんですから・・・」

と、ユキちゃん。

「そっか。・・・今、思い出しましたけど、ゆるちょさんは、お母様も亡くされていて・・・」

「それが一番、ゆるちょさんを寂しがり屋にしているんですね?」

と、辛辣姫。

「それもあるのかな・・・僕としては、その寂しさからは逃げたつもりだけど・・・本当は逃げられていないのかもしれないね」

と、僕。

「ゆるちょさん・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、大丈夫。今は寂しさを感じていた頃に比べれば随分と状況は変わった。今年の夏もたくさん仕事をしたし、出会いもたくさんあったし」

「ここで、ユキちゃんとたくさんスイカを食べた・・・辛い料理もたくさん作って、たくさん食べた・・・」

「何より、ユキちゃんのおかげで、いい仕事がたくさん出来た・・・それが一番大事かな、僕にとって」

と、僕。

「ゆるちょさん、わたしじゃあ、役不足かもしれませんけど・・・夏の女性的に甘えていいんですよ・・・」

と、ユキちゃんは、神妙な顔で言う。

「さ、お酒の支度しましょうか。往く夏を惜しんで。酒の肴は、どうしましょうか。ゆるちょさんも作ってくれます?」

と、ユキちゃんは機嫌を直して、パッパと動き出した。


夏の夕方。小野リサのボサノバが静かに流れている。僕とユキちゃんは、秋味の缶ビールを飲んでから、白ワインを飲む。

「でも、ゆるちょさんがあの時に作ったトマトベースのカレー。アクセントに入れたスライス・バナナがすっごく美味しかったですよね」

と、ユキちゃん。

「あれ、その日のカレーも美味しかったですけど、一日置いた次の日のカレーがすごく絶品で・・・バナナが溶けてて・・・後味が絶品で、カレー自体ものすごく美味しかったです」

と、辛辣姫。

「そうだったんだ。僕も作って作りっぱなしだったからね、あのカレー。次の日のカレーの味に興味はあったんだけど、仕事だったから・・・」

と、僕。

「また、いろいろ作っていきましょうよ。ゆるちょさんと料理していると、本当に楽しいから・・・また、何か別の料理で楽しみましょう」

と、ユキちゃん。

「うん。そうだな。次は秋の料理かなあ・・・」

と、僕はボイルしたソーセージを口に入れる。


「でも・・・わたし、考えていたんですけど、ゆるちょさんって、普段、女性に上手く甘えるじゃないですか?」

「よく女性に何かを笑顔で頼むって言うか・・・ゆるちょさんに笑顔で「よろしくデス!」って頼まれると、女性としては、ちょっとキュンってしちゃうんですよね」

「それって・・・さっき話してくれた・・・ケイちゃん症候群って言うか・・・長く一人だったゆるちょさんが原因なのかなって・・・」

と、辛辣姫。

「ああ。それね・・・実は、ある年上の女性に・・・っていうか、ユキちゃんも知ってる美田園社長に、ある時、言われたんだよ」

「「ゆるちょくんはちょっと真面目過ぎる所があるわ。女性はね。気に入った男性にモノを頼まれたい人間なの。そういう男性に甘えられて初めて笑顔になれる・・・」」

「「そういう人間でもあるんだから・・・ゆるちょくんは何にも考えずに、女性に甘えながら、モノを頼みなさい・・・女性達はもっともっとあなたに気を許して」」

「「さらに素敵な笑顔をくれるようになるんだから・・・それも大人のオトコの嗜みよ・・・」ってね」

と、僕。

「彼女は本当の大人の女性だから・・・僕は、そのアドバイスに忠実に従っているわけ。もちろん、すべてはいい方向に推移しているし」

「・・・本物の大人の女性のアドバイスは本当に有効だよ・・・」

と、僕。

「そんな事があったんですか・・・でも、それって大人の女性だから出来る、女性を笑顔にする的確なアドバイスですね」

「・・・ほんと、そういう所は、美田園さんはすごいなって、思います。御島さんも尊敬する大社長ですもんね・・・」

と、ユキちゃん。

「彼女には、いろいろ教えられるよ・・・素敵な大人の女性こそ、人生をしあわせにする具体的な方法をいろいろ知ってるもんだって、美田園さんと話しているとよく思うもの」

と、僕。

「それにさ・・・女性にモノを頼むって・・・その女性の器を測る事にもなるからね」

「だって、器の大きい女性は笑顔で頼みを聞いてくれるけど、器の小さい女性は、そんな事してくれないからね・・・」

「そういうあたりもシビアに見れるから・・・そういうコミュニケーションは大事だね」

と、僕。

「ゆるちょさんは常に周囲の男女の人間性の大きさと、精神的な強さに敏感ですもんね?」

と、ユキちゃん。

「ま、そこは押さえておかないとね・・・コミュニケーションを図る上で、ごく基本中の基本だから」

と、僕。

「他にも、美田園さんに教えられた・・・女性を笑顔にする方法みたいな話って、あるんですか?」

と、辛辣姫。

「あと、言われたのは、「女性とはスキンシップを密にしろ」って言う事かな。でも、僕の場合・・・ユキちゃんもそうだけど」

「女性の方から、スキンシップをしてきてくれるんで・・・左程気にしなくても、いいみたい」

と、僕。

「だって・・・ゆるちょさんって、自分では気づいていないかもしれないですけど・・・女性の気持ちをキュン!ってさせる事が普段から多いんですよ」

「だから、自然、こちらも、感情的に、スキンシップしたくなっちゃうんです。それって女性からすれば・・・自然な出来事なんです!」

と、ユキちゃん。

「まあ、そういう事なら、有り難く受け取らなきゃね・・・でも、スキンシップって、手を握る事ひとつ取っても大事だなって、僕は思っているよ」

と、僕。

「男女の間って、時に現実的には、お互いの気持ちがこんがらがったりするけど・・・手をお互い握るだけで、本当の気持ちが伝わったりするんだよね」

「「なーんだ、相手はこういう気持ちだったんだ。いい感情なんじゃん」みたいな事が伝わるっていうか・・・」

と、僕。

「それって、女性として、わたしに言わせて貰えば・・・スキンシップに関する女性の反応って二つしかないんです」

と、ユキちゃん。

「ほう。それはどういう事?」

と、僕。

「好きな男性に手を握られたら、女性は、こころからすっごく嬉しくなるし、最高の笑顔の表情になれるけど」

「そうでない男性に手を触れられたら、悪寒が走り、不快な表情になる・・・これだけです」

と、ユキちゃん。

「だから、女性とスキンシップ出来るのは、唯一、その女性が好きな男性だけ・・・そういう話になるんです」

と、辛辣姫。

「とにかく、女性はすべてが、感情に現れますから・・・そこの法則さえわかっていれば・・・女性は案外わかりやすいと思いますけどね」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・この辺りってすごく大事だと思うな・・・女性に対するすっごい知恵」

と、僕。

「以前、ゆるちょさんが言っていたじゃないですか。女性に愛される男性には、最高の知恵が集まるのに対して」

「それ以外の男性には、何の知恵も行かない・・・それって当たり前だなって、今、思いました」

と、ユキちゃん。

「だって、女性は気に入った男性しか応援しませんもん・・・まあ、ゆるちょさんは、既婚の女性も含めて、多くの女性に応援されていますからね」

「それは素敵な知恵が集まりますよ。それは美田園さんのあり方ひとつ取っても、わかる話です」

と、辛辣姫。

「ま、それは嬉しい事だね。男性としても、ね・・・」

と、僕。

「だから、女性に応援される男性は、年齢を重ねると、ドンドン素敵になって行くんですよ」

「そして、そういう男性は、応援してくれる女性達にたくさんの知恵を貰って・・・どんどん成長していく。女性に甘えてキュンキュンさせちゃうような男性にまで」

「成長しちゃいますからね。そして、多くの大人の女性を魅了する男性にまで成長する・・・この流れを体現出来るオトコこそ、真の大人のオトコって言えると、わたしは思いますね」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんは、もうそこまで、辿り着いていますよ。結局、オトコの価値って、どれだけの女性を毎日笑顔にしているかって、事になりません?」

「わたしは、少なくとも、ゆるちょさんに甘えられて、笑顔になれていますから・・・しあわせな事だと思います」

と、辛辣姫。

「どうです?今年の夏の終わりは・・・いつもの夏と違って、寂しくないんじゃないですか?」

と、ユキちゃんが言ってくれる。

「ああ。今年はどうもそのようだ。嬉しい事でもあるよ。ほんと・・・」

と、僕は言葉にしながら、ユキちゃんの笑顔に向けて、ワイングラスを掲げた。


(おしまい)



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