「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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プロの女性は、やる事が違う! RNTT(15)

2014年10月09日 | 23時の「リアル・ニュータイプ理論」入門


午後11時です。お疲れ様です。

いつものように「夜11時の「リアル・ニュータイプ理論」入門」として、ちょびっとずつ書いて行きましょう。


まずは平易にやさしくをモットーにしていきたいと思いますね。

さて、今日も早速、始めて行きますか!


我らがリアル・ニュータイプ・バー「レイちゃん」のママ、レイコママが今日も相手してくれます。

もちろん、ママの右腕、アヤカちゃん(22)も笑顔でカクテルを作ってくれます。

そして、もちろん、僕の隣でくだをまくのが若い池澤くん(24)と早稲田卒の薄木カナコ(24)ちゃんです。

もちろん、その横にサラリーマンの島田タモツさん(38)とパート主婦の千駄木キョウコさん(38)もいます。


「ねえ、ゆるちょさん、昨日の続き、お願いしますよ。「女性は男性の外形に恋に落ちる」って話でしたよね?」

「でも、僕がアイドルの女性に聞いた限りでは「わたし、やさしくて面白い男性が好きです!」って言ってましたよ!」

と、池澤くんが言葉にしています。

「うーん、じゃあ、そっちの誤解をまず、解いておくか・・・あのね、女性にはお約束があって・・・女性の大事なお約束、アヤカちゃん、わかるよね?」

と、僕。

「はい。女性の基本的お約束は「女性の生きるテーマは「共存共栄」であること」です」

「だから、年上の女性の眉を潜めさせたりはしない・・・女性の気持ちをざわつかせるような物言いはしない・・・が日々の基本ですね」

と、アヤカちゃんがしれっとした表情で洗い物をしながら、言葉にしてくれる。

「つまり、アイドルの女の子も同じ女性だから、「どういう男性が好きですか?」って言われても、本音・・・最も大事で、女性皆が知ってる事は」

「絶対に口にしないのよ・・・だって、カナコちゃん、どういう男性が好きか、正直に答えてみて?」

と、レイコママ。

「それは・・・当然、かっこいい彼・・・わたしだったら、嵐の松潤かな」

と、カナコちゃん。

「ほらね・・・要は、アイドルの女性はファンあってのアイドルなんだから、ファンの男性が喜ぶ物言いをするのよ」

「だって、アイドルのファンやってる男子にカッコいい松潤みたいな子がいるわけないじゃない・・・だから、「やさしくて面白い人」って言えば」

「大多数の男性ファンがそれに当てはまるでしょ・・・それで人気取りをしているのに、過ぎないの・・・」

と、レイコママがしれっと言った・・・。

「そうだったんだ・・・ファンの僕らを喜ばせる為の物言い・・・本音じゃないんだ・・・」

と、池澤くんはがっくり肩を落としている。

「でも、池澤さん、その瞬間、うれしかったんでしょ?」

と、アヤカちゃん。

「うん。すごく嬉しかった。「カッコいい男性」は無理でも、「やさしくて面白い男性」なら俺でも出来るから・・・」

と、池澤くん。

「そういうファン心理をうまくコントロールして人気につなげるのがアイドルって職業なの」

と、レイコママが言い抜いた。

「そうだったんだ・・・」

と、池澤くんは、二度、肩を落とした。

「はい、池澤さんの好きなカルーアミルク。アルコール度数が高いから、気をつけて飲んでね・・・」

と、すかさず、アヤカちゃんは、池澤くんの好物を出した。

「ありがとう、アヤカちゃん、俺・・・、俺・・・」

と、池澤くんは、俯きながら言葉にしている。

「ほー、さすがアヤカちゃん、プロだわ・・・」

と、僕が言葉にすると、ニヤリとしながら、池澤くんに見えないようにVサインを出す、アヤカちゃんなのでした。


(つづく)


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本記事は土、日、休日も原則的にはアップします。

仕事でどうしても書く時間が取れない時は無理ですけど、可能な限りアップしていく所存です。だって言いたい事、たくさんあるから。

明るい笑顔で飲みの場を盛り上げる「知恵者」にしてムードメーカーなダンディーオトコ!「松永久秀さん!」

2014年10月09日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「戦国武将考察編」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・今回は戦国時代の梟雄として名高い「松永久秀さん」を見てみよう」

と、タケルは話し始めます・・・。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「織田信長さんは、この松永久秀さんを徳川家康さんに紹介する時に」

「「この爺さん。なかなかセクシーな顔してるし、女性にモテそうな、やさしそうな顔してるけど、実はなかなかのオトコでさ」」

「「普通の人間の成し得ない事を3つもやってるんだ。ひとつ・・・主家を乗っ取り、二つ・・・将軍を殺し、三つ・・・奈良の大仏を焼いた・・・」」

「「これだけの事を豪胆にやりぬき、普段は、春のサクラでも見るような典雅な雰囲気を持てる、人間性の大きくて強いオトコはなかなかいるもんじゃない」」

「「そういう素敵なオトコなのが、この松永久秀と言うスンバラシイオトコよ・・・」

「・・・みたいな事を言ったらしいんだよね。僕もそれは同感で、要は非常な「知恵者」だ。それに対して「知識者バカ」の学者は」

「「こういう事を信長が言ったから松永久秀は気を悪くして後年謀反に及んだ」とか言ってるわけ・・・本当にバカ。「知識者バカ」って要は勉強しか出来ない」

「バカだから、人間間の事が理解出来ないのよ。そういうバカは「金輪際この世で一切口を聞くな!」って言いたくなるよ、まったく・・・」

と、タケルは言葉にする。

「でも、本当に「知識者バカ」っていますね・・・わたし、思うんですけど、学校で勉強しか出来ない人間って、気が弱くて、他人に声をかけられない」

「弱い人間ばかりですよね。サラリーマンで言えば、酒もやらず、タバコもやらず、普段は会社との行き帰りだけしかしない・・・人間の中身が空っぽのオトコ」

「・・・で、奥さんも中身からっぽのおばさんで・・・中身のない一生を送る・・・「仕事への逃げ込み者」「真面目と言う言い訳への逃げ込み者」と化すオトコ」

「・・・要はつまらないオトコの事ですよ・・・そういう学者に、人間の事がわかるわけが無いわ・・・「知識者バカ」は、ほんと、いらないわ、この日本に・・・」

と、レイカも言葉にする。

「まあ、いい、話を戻そう。松永久秀は、イケメンな右筆だったらしいんだ。三好長慶に最初仕えるんだけど、彼に従いながら、自分を鍛えていったところは」

「織田信長に仕えた木下藤吉郎が「知恵者」に仕える事で自らを「知恵者」に鍛えていったあり方と相似形と言ってもいいね」

と、タケル。

「三好長慶は、当時の管領、細川晴元と13代将軍、足利義輝を京から追放していますね。それくらいの実力者だったんですよね」

と、レイカ。

「この実力者として京を占領し、幕政にも関与すると言うあり方はその後の信長も自身の政策のモデルにしているくらいだから」

「・・・実力者としての政治のあり方を知っていた三好長慶と言う事が出来るだろうね」

と、タケル。

「その長慶の名代として、松永久秀は頭角を現していくんですね。他家との交渉役を久秀が務めていたと言う事は彼の実力が三好家筆頭だった」

「つまり、エースとして抜きん出ていたと言う事でしょうか」

と、レイカ。

「そういう事になるね。人間と言うのは・・・特に出世する人間と言うのはこの日本においては、まず、信頼出来て誰よりも状況を的確に分析でき」

「状況を常に良化する政策を打てる知恵の深い、経験の濃い人間が求められる。さらに言えば部下の能力を見極める能力があり、それこそ適材適所を」

「実現出来、自分の部下のエースが誰かを的確に判断出来る「人間通」の人間であることが重視されるんだね・・・」

と、タケル。

「なるほど・・・だから、日本人は経験を通して状況がどう動くかを毎秒観察しながら、自分だったら、どんな手を打つか想定しながら、日々勉強して」

「その能力を身につけていくんですね。その為には確かに他人の能力を見極めるチカラが必須となりますね・・・」

「そうか。それと逆のあり方が「知識者バカ」なんですよ、ゆるちょさん!・・・ああ、いや、タケルさん!」

と、レイカ。

「まあ、呼び名はどちらでも、いい。僕は他にリアルライフネームもあるからね・・・まあ、それはいい」

「で、「知識者バカ」は何故出来るの?レイカちゃん」

と、タケル。

「日本人は、社会に出たら、他人の能力を見極めるチカラをまず身につける修行をします。それが日本人にとって最も重要なチカラ、コミニュケーション能力に」

「なるからですけど、学者・・・特に大学に行ってそのまま、博士課程に残り、大学教授になった・・・言わばアカデミズム・バカは、そういう他人の能力を見極める」

「勉強を一切していないんですよ。単に自分の専門分野の研究のみをしてきた人生だから、日本人の集団の中で生きた経験が無いに等しい」

と、レイカ。

「なるほど・・・確かにそれは言えるねー」

と、タケル。

「だから、他人の中身を見極める訓練をしていないんです。だから、そういう人間の中にあるのは、ただの「知識」のみ」

「・・・そういう人間は思考が浅く極端に走る傾向にあるから」

「「自分は知識をたくさん持っている=自分は偉いのだ=松永久秀は信長にこう言われたから激怒し、謀反をしたに違いない」・・・と、知識を組み合わせただけの」

「思考しか出来ない「知識者バカ」=「知識者」の「俺偉い病」が出来上がるんですよ・・・」

と、レイカ。

「「知識」を組み合わせただけの思考しか出来ない・・・「知識者バカ」か・・・よく覚えておこう。ちなみに、松永久秀は、信長が松永久秀を珍重して」

「面白がっている事をちゃんと見抜いていたよ・・・それくらいの「知恵者」でなければ、三好家の交渉人代表にはなれないさ・・・」

と、タケル。

「ゆるちょさんも、三菱電機時代、部長さんにその「知恵者ぶり」を愛され、東大女子の教育担当をやらされたり、商売の本場、大阪の営業所に部のエースとして」

「送り込まれ、その営業部の部長すら、籠絡し、「もし、お前が本気で営業をやる気なら、俺が一から鍛えてやるぞ、どうだ?大阪で一緒に営業やらないか」とまで」

「大阪の営業部長に言わせた経験があるんですよね?もちろん、その時、たった3ヶ月で、3000万円の商談を取って」

「それは部から全国に派遣されたシステムエンジニアの中で唯一と言う価値ある手柄だった・・・そのおかげで、ゆるちょさんは、本社から高額のボーナスを貰い」

「・・・それがゆるちょさんの部長さんの本社栄転につながった・・・確かにそれだけの営業の才能があったら、大阪の営業部長さんも誘いたくなりますよね・・・」

と、レイカ。

「あの時、うちの部長が「ゆるちょって使えるだろー」と誇らしげに大阪の営業部長に言っていてさ・・・大阪の営業部長も「こいつは大した珠だよ」って」

「言ってたのを目撃したけど・・・当時は、何を言ってるのか、さっぱり、わかってなかったからなー。ぼんくらだったし、僕・・・」

と、タケル。

「結局、プロの目は誤魔化せないって事ですよね・・・才能のある人間は見ぬくし、育てたくなる・・・この日本では・・・」

「もちろん、逆もまたしかりで・・・才能の無い人間もまた、見ぬくし、そういう人間に声は絶対にかけない・・・そこはシビアになるんですよね・・・」

と、レイカ。

「要は松永久秀もまた、三好家のエースだったんだよ。だから、三好長慶も随分いい目を見たと思うよ」

「上司と部下の関係と言うのは、そういうもんさ。完全に鎌倉時代の武家の論理である「御恩と奉公」そのもの」

「日本文化は現代にも、色濃く残っているって、そういうことさ・・・」

と、タケル。

「そして、そういうエースを張れる「知恵者」はもちろん、ある時点を過ぎれば「独立者」に成長するって言うことですよね」

「実際、ゆるちょさんが三菱電機から「独立」して、プロの物書きになったように・・・」

と、レイカは言葉にする。

「実際、物書きは「知恵者」じゃなきゃ、務まらないからね・・・」

と、タケル。

「話を戻しますね・・・松永久秀は三好長慶に任命されて三好家の家宰になっています。これは家長の代わりに家の宰領を任されるわけですから」

「三好家の重臣筆頭とも言える立場になります。その後、1556年ともいいますから、久秀46歳・・・脂の乗り切った頃ですね・・・奉行にも任命され」

「その頃から、弾正忠・・・唐名で言う「霜台」を称したようです」

と、レイカ。

「松永久秀は梟雄と言われるけど、三好長慶には、ちゃんと仕えているんだよね」

と、タケル。

「ええ。その証拠に、三好長慶は、その娘を久秀に嫁がせています。ある意味、三好長慶の嫡男、三好義興を守る為の高等政策でもあったでしょう」

と、レイカ。

「その後、久秀は武将としても畿内を転戦して結果を残していくんですが、面白いのは1559年頃と言われますから久秀49歳の頃、主君長慶と「相住」の関係」

「だったと言う事で、長慶は「使える」久秀を肌身離さず使っていたんですね。彼は、多くの女性を侍らせてエッチをしたとも言われていますから」

「余程の「知恵者」で多くの女性にも愛されていた・・・って、ある意味、ゆるちょさん、そっくりですね」

と、レイカ。

「そっか・・・それで僕は松永久秀が好きなんだ。この松永久秀には、織田信長と同じ匂いがするからね・・・」

と、タケル。

「そっか・・・だから、松永久秀は、自爆死したんですね。わたし、ずーーーっとこの自爆死の意味を考えていたんですけど」

「彼は自分をこの日本最高の「知恵者」だとずーーっと考えてたに違いないんです。でも、信長はスケール的にも、目指す目標的にも、上を行っている事に気づき」

「どうしても越せない壁だと自覚したからこそ「この「平蜘蛛の茶釜」はお前にだけは絶対にやらん。お前にも手に入らないモノがあるんだ」」

「「平蜘蛛の茶釜は俺が地獄へ持っていくんだ!」と信長への当て付けとして、平蜘蛛の茶釜を破壊する意味と自分の遺体を信長に見せない為に・・・」

「彼の美学がそれを許さなかった・・・それだけ久秀は、信長を愛していたんです、一方では・・・」

と、レイカ。

「だって、久秀も、また、信長の中に自分と同じ匂いを濃厚に感じていましたからね・・・自分を強烈に愛している松永久秀が同じ匂いの織田信長を愛さないはず」

「ないじゃないですか・・・だから、あの爆死は、信長への強烈な愛情の吐露なんですよ・・・それが今、ハッキリわかりました」

と、レイカ。

「なるほど・・・松永久秀もまた、織田信長と同じように「知恵者」の「愛され者」だったんだねー」

と、タケル。

「彼は1560年、50歳の時に従四位下、弾正少弼の位に登っています。そして、翌年、将軍足利義輝から、桐の紋と塗輿の使用を許されています」

「これは長慶父子と同等の待遇なので、幕府及び将軍などから、久秀は、主人と同格の人物と評価されていたんでしょうね・・・」

と、レイカ。

「このあたりは、まさに久秀のコミュニケーション能力を含めた「人間力」が半端ないって言う証左だろうね」

「結局、日本人って、その「人間力」が優秀であればあるほど、その人物の地位や財産を作るもんだし、その「人間力」が「求心力」を生んで」

「多くの男女に慕われる結果を生むからね・・・」

と、タケル。

「だって、慕ってくれる部下の男女こそ、立派な第一等の「財産」ですもんね。ゆるちょさんも、それはたくさん持っているはずですよね?」

と、レイカ。

「有り難い事にね・・・」

と、タケル。

「久秀は、この頃、将軍義輝の御供衆にも就任しています。つまり、幕臣として、将軍義輝を補佐する仕事もしているんですね」

「三好義興の家にて将軍義輝を歓待する宴が催された時は三好家の執事として、義輝歓待の食事の宰領もしながら」

「将軍御供衆として、義輝に酒を注ぐ仕事もし、とにかく「出来る人間に仕事が集中する」の日本のお約束を実現している「知恵者」としての」

「久秀がここに見られるんですね・・・」

と、レイカ。

「皆に愛されているから、久秀が場を仕切る必要があったんだよ。もちろん、久秀もそういう仕事が大好きだったはずだ」

「ある意味、場のムードメーカーだったんだろう、久秀は・・・」

と、タケル。

「あの・・・ますますゆるちょさんにそっくりに見えてきましたけど・・・もしかして、ゆるちょさんって、久秀の生まれ変わりじゃありません?」

と、レイカ。

「確かに飲み会の席じゃ、八面六臂の活躍をする僕だからね・・・他人事には思えなくなってきたね・・・」

と、タケル。

「この義輝御供衆就任以来、久秀は義輝とも入魂になり、お互いお気に入りな関係になっていたようですね・・・」

と、レイカ。

「なるほど・・・それで理解出来るのは、将軍義輝を襲撃し、殺したのは久秀の子久通であって、久秀ではない説だね」

と、タケル。

「当時、久秀は、大和にいましたし、実行犯は三好三人衆と久通、三好義継ですからね・・・ま、久通にしろ、義輝暗殺の件は久秀に通していたろうと」

「思いますが・・・その先の政治は息子に任せたんでしょうね・・・「将軍様も運命じゃ、仕方なかろう」くらいの事を述べた程度だったのではないでしょうか」

と、レイカ。

「久秀は義輝暗殺直後、1565年にキリシタンを追放しているんだよね・・・これは非常に早い処置で、秀吉のそれ(1587年)より、22年も早い処置で」

「やはり、久秀が「知恵者」であることの証左になるね・・・」

と、タケル。

「久秀はこの後、畿内の覇権を巡って、三好三人衆と敵対し・・・孤立したり、窮地に陥ったりするんですが、1567年、三好義継が三好三人衆から出奔し」

「久秀を頼ると勢力を盛り返しています。この時、東大寺に布陣する三好三人衆に奇襲をかけた久秀は勝ちを納め、畿内の主導権を握っています」

「ちなみにこの東大寺大仏殿の戦いの時、大仏殿が炎上しますが、これは三好方に参加していた、久秀の敵、キリシタンが火をつけ、大仏を焼き払ったようですから」

「久秀は、大仏を焼いていないんです・・・」

と、レイカ。

「主家を結果的に凌いだのは、久秀に実力があったから。将軍義輝は彼が暗殺の首謀者ではなく消極的に同意したに過ぎなかった」

「そして、大仏を焼いたのも・・・キリシタンが大仏を敵視していたから・・・すべては運命・・・久秀はそういう結論に達していたかもしれないね」

と、タケル。

「久秀は梟雄と言うより、皆に愛された「知恵者」にして、サービス精神旺盛な人間性のデカくて強い「愛され者」だったんですね・・・」

「それが彼が多くの女性に愛され・・・エッチしているところをサービスで部下に見せようとする人間性の大きなオトコ・・・そういう表現につながっていたんですね」

と、レイカ。

「彼はこれ以後、三好長慶の嫡男、三好義継の忠実な部下として、振舞っているね・・・」

「彼は梟雄と言うより、ちゃんと筋を通し生きたオトコだったんだよ・・・」

と、タケル。

「そして、最後には、自分と同じ匂いのする信長を愛した「知恵者」は平蜘蛛の茶釜を手土産に地獄に旅立ったんですね」

「彼は死に顔を絶対に信長には見せたくなかった・・・それが彼の美学だし、爆死の理由だったんですね・・・」

と、レイカ。

「彼はずーっと自分を愛してきたんだよ。そして、皆も彼を愛してきた。だから、久秀は笑顔の多い一生だったんだよ」

「ただ、最後の瞬間に自分よりも魅力的なオトコに出会い、それを愛してしまった。その自分を戒めるためにも、爆死したのかもしれないね・・・」

と、タケル。

「いずれにしても、「へへ。信長。これでお前は俺の事を忘れる事が出来なくなるだろう。俺は知ってる。お前もまた、俺を愛していたことを」」

「「だが、わりいな。先に地獄へ行って、お前の来る前に話を盛り上げて置くぜ。あーばよ!のぶながー!」ってからからと笑って死んで入ったに違いない。久秀は」

と、タケル。

「なんだか、今日の話で松永久秀に対する見方が180度変わったような気がします。なんだか、松永久秀のドラマが見たくなりました、ゆるちょさん」

と、レイカは言った。

「それが結論だな、今日の」

と、タケルは笑顔で言った。


「さ、結論も出たし、今日も飲みに行きましょうか、ゆるちょさん!」

と、レイカは赤縁のメガネを外し、髪を解いた。

「レイカちゃん、本気だね。じゃ、気合いれて飲もうか!」

と、笑顔のタケルは机を片付けだすのでした。


(おしまい)

松永久秀・・・よーく眺めてみると、明るい笑顔で飲みの場を明るくする素敵でダンディーなオトコだったようですね。

ちょっと見方が変わりましたね。

ステレオタイプで見ると歴史は危険です。

そんな事がわかった、今日になりました。


さあ、今日も、楽しく飲みましょう!


ではでは。

10月9日 この世の真実!(役に立つ人間と役立たずの行き先!)

2014年10月09日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

なんとなく、穏やかな日が続き、いいですね。

なんとなく、気持ちのいい秋の日が続いている感じです。


さて、「昨日のマッサン」記事ですが、要はマッサン・・・感受性の高い、いい味蕾を持った舌をしていると言う事なんですね。

しかし、当時の日本人は「甘み」に弱かった。本当のワインや本当のウィスキーの味をわかるのか?と言う話になっていくんでしょうね、今後。


まあ、僕はあまりウィスキーに思い入れはありませんけど、これはその人間の時代にかかわる事なんでしょう。


僕ももう少し違う状況になったら、ウィスキーを楽しむ人間になるんでしょうね。

今はもっぱら、日本酒や焼酎の方が好きですね。やっぱり、日本人だし、焼酎にはプリン体も入っていないし・・・。

かつてはビールを大量に飲んでいましたが、身体の事を考えるようになって、辞めました。


まあ、夏の暑い時の生ビールは美味しいので、これは辞められませんけど、ほんと、夏のシーズンくらいですね、ビールを飲むのは・・・。


僕は酒は酔うために飲むのではなく、皆と楽しい時間を過ごす為の方法論に過ぎないので、別にそんなに飲む必要はないんです。

ちょっとテンションがあがって、皆と楽しいおしゃべりが出来ればいい。

だから、孤独にウィスキーを飲む・・・味を楽しむと言う風景が今のところ、ないと言うことなんでしょうね。


人生の時間割が変わってくれば、その時、ウィスキーも楽しむ事になるでしょうね。

でも、そういう人って、今を楽しめてない、現在が孤独な人なのかなって感じもしますけどね・・・。


さて、その時、僕は宝塚歌劇のオトコ役風なマキちゃん(30)、(ちょっと菅野美穂さん入ってる)甘えん坊なアミちゃん(29)、

勤勉で健気な頑張り屋さんなアイリちゃん(28)と、夕方からお酒を楽しんでいました。

「でも、水曜日にわたしたちといるなんて、ゆるちょさん珍しいですよね」

と、アイリちゃん。

「いつもはユミちゃんと区民プールに行った後、お茶してから、飲みってコースだからね・・・」

と、僕。

「そっか。ユミは今日は鬼の霍乱か。元ヤンのユミもたまーに、こういう事があるのよね・・・」

と、マキちゃん。

「なんで、時間空いたんで、区民プールで泳いだ後、レイカちゃん(31)と仕事してきたんだ。君らの元の会社の会議室で、「夜の日本学」の3本撮り」

「・・・さすがに疲れた・・・」

と、僕。マンハッタンを飲んでいる。

「そっか・・・ゆるちょさん、レイカちゃんとも仕事しているんですよねー。もっとも、あのレイカちゃんは普段のレイカちゃんじゃないけど・・・」

と、アミちゃん。

「え?そうなの?普段のレイカちゃんって、どうなの?僕はあのレイカちゃんこそ、ごく普段のレイカちゃんだと思っていたけど・・・」

と、僕。

「えー。あのレイカちゃんは・・・ゴロにゃん系の子猫化したレイカちゃんですよ。だって、うちの会社では、怒りの女帝レイカちゃんですもん・・・」

と、アイリちゃん。

「え?そうなの?僕の前じゃあ・・・まあ、たまに感情が激したりする事もあるけど、いたって冷静だよ、レイカちゃん」

と、僕。

「それは、ゆるちょさん相手だからですよ。レイカちゃんはうちの部長すら、叱り飛ばす女傑ですからね・・・男性社員は皆びびってますよ、彼女の周囲じゃ」

と、マキちゃん。

「えー?そうなの。そんな風にはぜーんぜん見えないけどな・・・レイカちゃん。よく飲んでるけど、やさしいし、よく気が回るし、恥ずかしがり屋でもあるし」

と、僕。

「え?レイカちゃんが恥ずかしがり屋?・・・うーん、そんなところ見てみたいもんだわ・・・」

と、アミちゃん。

「え?違うの?」

と、僕。

「彼女、大学入学直前にお父さん亡くしてる事知ってますよね?ゆるちょさん・・・この場合、スズキタケルさんと言った方がいいですか?」

と、アイリちゃん。

「いいよ、ゆるちょさんで・・・それは知ってる。確か、交通事故で、急に他界されて・・・大学時代は、すでに働いていたお兄さんと共に家計を賄っていたとか」

と、僕。

「彼女、大学時代、手っ取り早く、キャバクラで働いていた事も知ってます?」

と、マキちゃん。

「ああ・・・彼女、美人だしねー。彼女が人気出す為に、自分の大学名・・・東大に在学してますって、お客に触れ回っていたのも知ってるよ」

「そのエピは有名だよ。彼女はオトコマエだ」

と、僕。

「売れる為に東大在学中であることも逆に利用するオンナ・・・そういうオトコマエな彼女ですよ。恥ずかしがり屋とは逆のあり方でしょ?」

と、アミちゃん。

「なるほど・・・確かにそれはそうだけど・・・なんか、僕と飲んでる時はひとりの少女化してるよ、彼女・・・」

と、僕。

「それは・・・ねえ?」「そうよ、ね」「うん、そうそう」

と、3人は笑顔で目を見合わせる。

「ゆるちょさんだってとっくに気づいているでしょうけど、彼女はどんな男性も叱り飛ばす程の女傑ですけど、唯一、ゆるちょさんにだけメロメロなんですよ」

「頭が上がらないというか・・・」

と、マキちゃん。

「まあ、そりゃあ、女性に恋されるベテランとしては、目の笑っているいい笑顔をくれる時点でそれはわかっちゃいるけど」

「でも、僕的には、それが女性の普通の反応だけどな・・・」

と、僕。

「ま、ゆるちょさんとすれば、普通でしょうけど・・・そうだ、ゆるちょさん、うちの元の会社行くと部長に特別待遇を受けているでしょう?」

と、アミちゃん。

「え?特別待遇?」

と、僕。

「ほら・・・前、部長室で、部長とスコッチ飲んでたりしたでしょー。あれ、社長の現場視察の時くらいしか見れない光景ですよ」

「つまり、うちの怒りの女帝をメロメロにしちゃうゆるちょさんは、うちの部長としても、そういう待遇になっちゃうって事ですよ」

と、アイリちゃん。

「へー、あれって、誰でもそういう待遇ってわけじゃないんだ・・・いやあ、ああいう待遇、他でも受けてるから」

「・・・この業界って、そういうもんかとてっきり勘違いしてたなー」

と、僕。

「ゆるちょさんだけ、特別なんですよ・・・ま、そういう待遇をへーきで受けてるゆるちょさんの人間性のデカさもありますけどね・・・」

と、マキちゃん。

「なんたって、人間性の大きさが宇宙並み・・・「ビッグバンな人間性」とか、うちの部長言ってましたもん、前に・・・」

と、アミちゃん。

「よくわからんな・・・「ビッグバンな人間性」・・・」

と、僕。

「でも、レイカちゃんって、女性だけでいる時は、普通のひとりの少女になっちゃうから、かわいいのよね。31歳って感じが全然ないもの・・・」

「年下のわたしが言うのも、失礼に当たるんですけど・・・」

と、アイリちゃん。

「そうよねー、彼女、見た目もすっごい若いっていうか・・・20代中盤でも、通用するわよね、普通に・・・」

と、マキちゃん。

「まあ、皆もそうだけど、彼女も20代中盤で完全に「八百比丘尼化」してるよ。考え方も若いしね・・・」

と、僕。

「なんか、今は、ゆるちょさんと一緒に仕事をすることが一番楽しいみたいですよ。あと、お酒を一緒に飲むのが人生で最高の瞬間とか・・・」

「ゆるちょさん、彼女に迫られた事ないんですか?彼女、積極的でしょ?それに、ひとつ疑問なのが、彼女とお酒飲んでる記事、全然あげてないでしょ」

「それは何故かしら?」

と、アミちゃんは笑顔でささやいた。

「え?・・・そういや、彼女との「夜の日本学」記事ばっかり書いて酒のシーンは確かに書いてなかったな。ま、彼女酔うとすっごく積極的に僕を誘ってくるけど」

「・・・まあ、東大出の女性はオトコマエだし、攻撃に出る時は、攻撃してくるもんだからね・・・」

と、僕。

「そういえば、ゆるちょさんって、三菱電機時代も、東大卒の女性技術者の教育担当をされたりしてたんですよね?」

と、アイリちゃん。

「そ。技術的に教える事はなかったけど、当時のうちの部長が「女性の扱いが、うちの部で最高に上手いのは僕」という評価だったんでね・・・」

「まあ、東大出の女性って、20歳くらいの頃から、何人か知ってたから、扱いやすかったのは、事実だね・・・」

と、僕。

「だって、ゆるちょさんって、20歳の時、当時の美術部の部長さんに「外語大美女軍団を接待せよ」と頼まれたんでしょ?」

「20歳にして、そんな事頼める男子なんて・・・今じゃそうそういませんよ・・・それだけの腕を20歳の段階で、先輩女子に評価されたってことは」

「・・・その文脈で行けば、大人になってから、東大女子を教育したり、東大女子に恋されちゃうのも、推して知るべしよね・・・」

と、マキちゃん。

「レイカちゃん・・・彼女東大女子だし、うちの社では、将来、経営陣の一角って見られていたみたいですよ」

「普段、怒りの女帝だし、上の人間からすれば、すっごい期待されてたんですよ・・・」

と、アミちゃん。

「え?でも、レイカちゃんの最近の話では・・・3人が独立して考えが変わったみたいな事言ってたよ?」

と、僕。

「それは彼女のゆるちょさんの事を考えたゆるさん向けの言い訳ですよ、独立するための」

「・・・だって、わたし達が独立したのは完全にゆるちょさんの「脱サラ押し」のおかげですから」

と、アイリちゃん。

「え?ってことはレイカちゃんが独立を考えるようになったのも、元々は僕の「脱サラ押し」がきっかけ?」

と、僕。

「・・・に決まってるじゃないですか。ゆるちょさんの一生を見守る為に事務所を立ち上げた御島さん。その御島さんに触発されてゆるちょさんを」

「一生守ると決めた、うちのユミちゃん。この二人に触発されて、独立して、わたし達の事務所に入る予定のレイカちゃん」

「・・・ぜーんぶ、ゆるちょさんの影響です。ま、私達もついでに影響されましたけどね・・・」

と、アミちゃん。

「でも、それって責任とってくれって話じゃ全然無くて「ありがたいな」って、いつも話しているんですよ、わたしたち・・・」

「だって、要は「思考停止者」の群れから「純思考者」のコミュニティに救いあげてくれたみたいなものだから・・・その救い主こそ、ゆるちょさんだし」

と、アイリちゃん。

「そうよね・・・うちの事務所も、御島さんの事務所もやる気に溢れたクリエイターばかりだし、収入も桁違いだし」

「フリーのクリエイターとしては、今までより全然環境もよくなったし、管理職なんてやる気はさらさらなかったしね」

と、マキちゃん。

「ほーんと、人生、なんだか、さらに明るくなった感じよね」

と、アミちゃんは微笑む。

「クリエイターやるんだったら、一生クリエイターをやりたいもの。ね、わたしたち同じ考えよねー」「そーよねー」「そうそう」

と、マキちゃん、アミちゃん、アイリちゃんは口を揃える。

「この間、レイカちゃんも含めて、4人で飲んでた時、収入が桁違いだし、仕事の成果さえあげればよくて、拘束時間が圧倒的に短くなるって話をしたら」

「眼の色変えてたもんね、レイカちゃん」

と、マキちゃん。

「今でも、収入を家に入れてるんだっけ、レイカちゃん」

と、僕。

「ええ。だって、レイカちゃんのお家は旧華族にすごく近い家だって言ってましたから・・・儀式とか、法事関係とかで結構お金使うみたいですよ、普段から」

と、マキちゃん。

「そ、そーなんだー。確かに育ちはいいって感じだもんなー、レイカちゃん」

と、僕。

「でも、ちょっと前に飲んだ時、部長がしみじみ言ってたわ」

「「彼女は僕らとは住む世界がそもそも違うよ。僕らはせいぜい25年ローンでしかマンションを買えないけど」

「「彼女程のポテンシャルなら、フリーのクリエイターになれば、都内に大きなお屋敷が買えるくらいのカネは、すぐ稼げるはずだ」って・・・」

と、マキちゃん。

「え?部長と飲んだの?」

と、アミちゃん。

「ちょっと仕事で社に顔出した時にちょっと誘われてね・・・部長、あの会社でいろいろあったみたいだし、本音は逃げ出したいみたい・・・あの会社」

と、マキちゃん。

「そうよね・・・その気持ちわかるわ・・・だって出来るクリエイター達は皆ドンドン辞めて独立して行くし、それで桁違いの収入を手にするんだもの・・・」

「あの会社に残っているのは安定だけを求めた羊達の群れ・・・あるいは家族とマンションの為に将来の自由を失った、元夢見る若者だけだもんね・・・」

と、アミちゃん。

「レイカちゃんは、その部長のたっての頼みがあったから、今まで独立を見合わせてたのよ・・・でも、私達が独立しちゃったでしょう?」

「それもあって、もう引き止めておくわけにはいかないって、部長が観念したらしいのよ・・・」

と、マキちゃん。

「じゃあ、レイカちゃんは、もっと早く独立の意思を部長に伝えてたって事?」

と、アイリちゃん。

「ゆるちょさん、覚えてません?3年くらい前に、初めてレイカちゃんと仕事をした時、脱サラが人生で如何に有用かを彼女にお酒の席で力説したことを・・・」

と、マキちゃん。

「ああ・・・覚えているよ。彼女、僕の言葉にやたら感激して「わたし目が冷めました。本当に覚醒したんです!」って、僕の手を両手で握りしめて」

「感動の涙を流していた・・・あの時・・・かな?」

と、僕。

「レイカちゃん、その直後に独立する気で部長に申し出たら「あと数年待ってくれ。今が一番うちの部にとって一番大事な時だから」」

「「一番大事な戦力である君に抜けられたら、うちの部はガタガタになってしまう」って言われて・・・それで今まで我慢してたらしいわ」

と、マキちゃん。

「そっか。あのプロジェクトも有終の美を迎えたものね。結果は大きな黒字だったし、部長の一番の手柄にもなったし、それで出世だもんね・・・」

と、アミちゃん。

「そういう事だったんだ・・・だから、部長としては、そのレイカちゃんをうちの部に唯一つないでおけるゆるちょさんへの気遣いを最大にしていた」

「・・・それが部長室の昼間からのスコッチ・ウイスキーの意味だったのね?マキ」

と、アイリちゃん。

「そういうこと・・・からまった紐も、ちゃんとほぐしていけば、すべての行為がつながっている事がわかるのよ・・・」

と、マキちゃん。

「そっか・・・その部長が出世して、あの部からいなくなるからこそ、レイカちゃんも後顧の憂いもなく、晴れて独立出来るってわけか」

「・・・レイカちゃんも約束はきっちり守るオトコマエの女性だからね・・・」

と、僕。

「その話で言うなら、部長はユミにも紐をつけようとしていたのよ・・・でも、ユミはゆるちょさんに紐をつけた瞬間に逃げた・・・あの手並みはすごかったわ」

「なにしろ、部長の廻りをすべて固めてから、部長に退職願をぶつけたから、部長も拒めなかった。さすが元ヤンのユミ、電光石火だったわ・・・」

と、マキちゃん。

「部長にすれば、わたし達3人娘とユミとレイカちゃんを主な戦力として考えてたみたいだから・・・ユミに逃げられて、それがきっかけになって、わたしたちの」

「独立も認めないわけにはいかなくなって・・・レイカちゃんが最後の砦だったのね・・・だから、手放せなかったのよ、レイカちゃんだけは・・・」

と、アミちゃん。

「そして、もちろん、レイカちゃんもそういう台所事情は知り抜いていた・・・その話、レイカちゃんに聞いたよ」

「彼女も約束は最後まで守る律儀なオンナだからね・・・でも、ユミちゃんとも、情報交換してたし、あの二人は似たところがある」

「ただし、ユミちゃんは優先順位第一位をとにかく守るオンナでそのためには、徹底してやるし、電光石火で動くオンナだ」

と、僕。

「レイカちゃんは義理人情のオンナだからね。どちらも筋を通すところは変わらないけど、レイカちゃんは、一度約束したら、てこでも動かないところがあるからね」

「もっとも、レイカちゃんは「今後はユミみたいに、自分の感情を優先順位の第一位にします。だから、ゆるちょさん、よろしくお願いします」って言ってたから」

「今後が・・・ある意味、空恐ろしいんだけど・・・」

と、僕。

「ユミとレイカちゃんって、確かに仲いいわよね。あの二人で話しているところって、ほんと、少女そのものに戻って話しているからおもしろいのよー」

と、アミちゃん。

「わたし、アミもあの二人と同じ属性を持っていると思うけど・・・特にゆるちょさんの話を3人でしているところなんて・・・」

と、マキちゃん。

「えー?そうかなー」

と、アミちゃん。

「自分の事はわからないもの・・・そういうこと?マキ」

と、アイリちゃん。

「そういうこと!」

と、マキちゃんは笑顔で言った。


「でも、ユミもレイカちゃんも、男性には、怖がられる二人なのにね。元ヤンと東大女子か・・・その二人が似てるってところがまた、面白いのよねー」

と、マキちゃん。

「でも、君達の事務所も戦力が増えて、ウハウハなんじゃないのー。ある意味、あの会社のエースをごっそりトレードで引っこ抜いてきたようなもんだからさ」

と、僕。

「この業界はそういうところです。「純思考者」の奪い合い。そして「思考停止者」の澱がサラリーマンの世界に溜まるだけ・・・」

と、アイリちゃんが言葉にした。

「もう、そういう嫌な話は忘れましょう。もう、部長も出世してあの場にはいないし、わたしたちももう、あの場所には用はないわ」

「レイカちゃんも会社の手続きさえ終了すれば、晴れて、この場所にトレードされるんだし・・・」

と、マキちゃん。


「でも、変よね。あのプロジェクトだって、のべ何千人って人間が関わっているはずなのに・・・その主戦力がわたし達3人とユミとレイカちゃんだけだったなんて・・・」

「まあ、わたし達もユミも義理は果たしたカタチだけどね」

と、アミちゃん。

「部長の頭の中では、使えるのはわたし達5人のみ・・・と言う事だったんでしょうね」

と、マキちゃん。

「でも、いいじゃない。わたし達もユミもレイカちゃんも結果的には部長が出世する役に立ったんだし」

と、アイリちゃん。

「そうね。結局、ひとって、誰の役に立つか・・・だもんね」

と、マキちゃん。

「・・・という事は他の人間は役立たず、だったって事?」

と、アミちゃん。

「部長からすれば、そういう事だったって事ね・・・結果的には・・・」

と、アイリちゃん。

「だからこそのトレードよ・・・わたし達は役に立つ人材だから、引きぬかれたの」

と、マキちゃん。


「そっか。野球選手のトレードってこういう感覚なのね・・・まさか、自分がそういう立場になるとは・・・人生って面白いわよねー」

と、アミちゃん。

「この業界では、役に立つからこそ・・・求められる人間になれる・・・それが「純思考者」だわ」、

「そして、役立たずは・・・捨てられ、忘れ去られる人間・・・それが「思考停止者」・・・それがこの世の真実よ」

と、マキちゃんが結論的に言い抜いた。


(おしまい)


さて、木曜日。なんとなく、仕事の成果が見えてくる日でもありますね。

そんな今日は祝杯をあげに、飲みにいきますか?

とにかく、日本人の男性は仕事が第一。


うまくいった時は皆とパーっとやらないといけません。


パーっとね。美味しいお酒を飲みにいきましょう。


ではでは。