「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

この記事一応いいんじゃね?ボタン(作ってみました!) ちょっとさ、押してくれると、うれしいんです!(笑)

blogram投票ボタン

女子の恋愛ウォーズは、とても早く始まっている! RNTT(9)

2014年10月03日 | 23時の「リアル・ニュータイプ理論」入門


午後11時です。お疲れ様です。

いつものように「夜11時の「リアル・ニュータイプ理論」入門」として、ちょびっとずつ書いて行きましょう。


まずは平易にやさしくをモットーにしていきたいと思いますね。

さて、今日も早速、始めて行きますか!


我らがリアル・ニュータイプ・バー「レイちゃん」のママ、レイコママが今日も相手してくれます。

そして、もちろん、隣でくだをまくのが若い池澤くん(24)と早稲田卒の薄木カナコ(24)ちゃんです。


「ねえ、ゆるちょさん、昨日の続き、お願いしますよ。・・・人間性の小さい女性は保身に走るから本来のオトコの価値を理解出来ないけど」

「本来、人間性のデカイ強いオトコは・・・女性にモテるって話でしたよねー?」

と、池澤くんが話しています。

「なーるほどー・・・池澤くんとカナコちゃんは、ゆるちょくんにモテな話を聞いているのね?ま、たくさん聞いておきなさい」

「こーゆー、話の出来る大人の男性は、最近、少ないから・・・聞けばなんでも教えてくれるわよ、ゆるちょくんなら」

と、レイコママは、僕にマンハッタンを出しながら、笑顔で言った。


「まあ、簡単にまとめておくと、人間性のデカイ、強い、オトコマエな大人の男性、女性は異性にモテるって事さ」

「で、逆に人間性の小さい、弱い、ケツの穴の小さい、子供のまんまの男性、女性は異性にモテない・・・こういう真理があるって事さ」

と、僕。

「池澤くんも、カナコちゃんも恋愛の時、告白出来ないとか、異性に上から目線で話されると身構えちゃって、つい、保身に走っている自分を感じない?」

と、僕。

「そ、それは確かに・・・」「そうですね、それって」

と、池澤くんと、カナコちゃん。

「その態度が異性を遠ざけているんだよ・・・自分から異性に「近寄らないで!」と言うサインを出しちゃっているんだ・・・」

「それを大人の男女は見逃さないからね・・・」

と、僕。

「そうだったんだ・・・」「そうか・・・」

と、二人。


「じゃあ、僕らはどうしたら、いいんすか?」

と、池澤くんは、ちょっとキレ気味。

「そうだな・・・まず、女性の話から始めようか?女性の恋愛ウォーズは男性なんかより、かなり早く始まっているからね・・・」

と、僕はちょっと姿勢を正す。

「カナコちゃんは物心ついた時、初めてやさしくしてくれた男性・・・そして、初めて好きになった男性は誰?」

と、僕。

「それはパパに決まってるわよね・・・」

と、カナコちゃん。

「だよね・・・でも、その理由は何かな?パパを好きになった理由?」

と、僕。

「それは・・・わたしのすべてを受け入れてくれたし、いっつもやさしくしてくれるから」

「・・・わたしを見る時、目が無くなっちゃうくらい、目の笑う、いい笑顔をくれたから・・・」

と、カナコちゃん。

「いい、池澤くん・・・これが女性を恋に落とすポイントになるんだよ・・・」

と、僕はマンハッタンをやりながら、池澤くんに言った。

「は、はあ?」

と、池澤くんは、目が点になっていた。

「その女性を見た時、目の笑う笑顔が出来れば・・・その女性は受け入れてくれるって事ですか?」

と、池澤くん。

「うーん、そっちじゃないなー・・・だけど、とりあえず、今日はここまでにしとくか」

と、僕はマンハッタンを飲みながら、笑顔で言うのでした。


(つづく)


→次回へ

→前回へ

→初回へ


本記事は土、日、休日も原則的にはアップします。

仕事でどうしても書く時間が取れない時は無理ですけど、可能な限りアップしていく所存です。だって言いたい事、たくさんあるから。

恋の歌はやっぱり楽しい!なんとこの女性の母親はあの人!「大弐三位さん!」

2014年10月03日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「歌入門編」・・・お願いします。ええと、歌入門編の日は、割りと楽しくやっていこうということでしたよね?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「そうそう。日本においては「歌の前の平等」という事が言われているから、まずは入門して、あれこれ語りながら、理解を深める感じかな」

と、タケルは話します。

「ということなら、私も楽しく参加させて頂きますわ。じゃあ、ミルクティーなど飲みながら、のんびり始めていきましょう」

と、レイカはミルクティーを用意しています。

「ま、金曜日だし、のんびり行きたいね」

と、タケルは笑顔になりながら、言葉にするのでした。


今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「えーと、基本的に、この「歌入門編」では、とにかく最終的には歌が詠めるようになりたいわけだけど、まあ、急がず、それに古語の勉強は、一切する気がないので」

「どちらかと言うと、時系列的に歌を鑑賞することで「歌心」を自分の中に育てて行く事を目的としているのね」

と、タケルは言葉にする。

「そうですね。わたしもその方が楽しく歌の世界に触れる事が出来て・・・王道だと思いますよ」

と、レイカ。

「それに・・・万葉集から始まり、古今和歌集も勉強して、柿本人麻呂などの万葉の歌人の歌にも触れたし、古今和歌集では、在原業平さ、小野小町さんの」

「大人のオトコマエの男性、女性の恋歌が一番価値があるし、面白い事も知りました。次はどういうカタチで歌を楽しみますか?タケルさん」

と、レイカ。

「まあ、柿本人麻呂を万葉の歌人の代表と考えれば、次に楽しんだ、在原業平と小野小町は、紀貫之に評された六歌仙と言う事になる」

「・・・となれば、次は、やはり、女流歌人の歌をそれぞれ楽しむのが筋かと思うんだ」

「和泉式部、大弐三位、赤染衛門、小式部内侍、伊勢大輔と言った人達だね・・・このあたりを楽しんでから、日本人の美意識の原点、百人一首に入って行こうと」

「思っている・・・百人一首は、それこそ日本人が持つべき基礎知識中の基礎知識になるからね・・・」

と、タケル。

「じゃあ、今日は女流歌人の誰から、見ていきますか?」

と、レイカ。

「大弐三位から、行ってみようか?どんな歌があるんだろうね?」

と、タケル。

「今から、楽しみです!」

と、レイカ。


「えー、大弐三位さんは・・・なんと、あの紫式部さんの娘さんなんだね・・・」

と、タケル。

「え?昨日、見た「源氏物語」の作者「紫式部」の娘さんですか・・・なんと言う巡り合わせ!」

と、レイカ。

「・・・と言う事で、もちろん、最初に仕えたお妃は、彰子様・・・この大弐三位さんもお母さんの書いた「源氏物語」を読んでいるだろうし」

「影響も受けているんだろうね」

と、タケル。

「子供の頃から、ませた女性になっていたでしょうね・・・ま、面白そうです」

と、レイカ。

「早速、歌を鑑賞していこう」

と、タケルは言葉にした。


詞書「高陽院の梅の花を折りてつかはして侍りければ」


「いとどしく春の心の空なるにまた花の香を身にぞしめつる」

(ただでさえ春は心がうわの空になりますのに、その上また贈って下さった梅の花の香を身に染み付けて、いっそう浮き浮きした気持ちになりました)


「なるほど・・・これが紫式部さんの娘さんの歌か・・・」

と、タケル。

「なかなか、女性っぽい本音の出た歌ですね。それでいて上品にまとめられていて、いい感じですね」

と、レイカ。

「女性からすると、歌にどれだけ上品に本音をプレゼン出来るか・・・それによってわたし的には秀句か秀句じゃないかの分かれ際になる感じですね」

と、レイカ。

「これ、藤原頼通が梅の花を贈ってきた事に対する返礼の歌なんだね。「心の空なるに」という言葉が実は「わたしの事思ってないんでしょう?」」

「「浮気している噂は聞こえていますよ」と言う意味を持たせているんだ・・・いいね、辛辣な女性は僕は大好きだ」

と、タケル。

「頼通のその時の返歌が「そらならばたづね来なまし梅の花まだ身にしまぬ匂ひとぞ見る」という歌で要は」

「「そう思うなら、うちに来なよ。まだ、浮気相手の女性の匂いには埋もれていないよ」と言う意味の歌で・・・なかなか素敵なやり合いですよねー」

「こういうやりとりが大人の男女のやりとりですよね。頼通も、大弐三位が自分の事を思っていることをちゃんとわかっていて」

「そういう歌を返しているんですから・・・」

と、レイカ。

「やっぱり、大人の男女の恋のやりあいこそ・・・歌の世界の本質だよね・・・」

と、タケル。

「はい。わたしもそう思います・・・」

と、レイカ。


詞書「梅の花にそへて、大弐三位に遣はしける」権中納言藤原定頼


「こぬ人によそへて見つる梅の花ちりなむ後のなぐさめぞなき」

(花の香に、いつまで待っても来てくれない人を偲びながら、我が家の梅を眺めていたんすけどね。ま、花が散ってしまったら、後はもう何も慰めがないっすよ)


返し


「春ごとに心をしむる花の枝(え)に誰(た)がなほざりの袖かふれつる」

(春が来るたび、あなたの家の梅の花を心待ちにしていたのに、その枝に、誰が袖を触れさせたの?。私みたいに深い思い込みもなく、いい加減な気持ちだわ、その女性)


「これは面白いね。まあ、大弐三位さんはモテモテなわけだけど、大弐三位さんが上手いんだよね。こう、男性陣の事をわたしは好きなのに」

「他の女性が悪いのよ、もう・・・みたいな色気のある返事を出しているから・・・歌を送る方も満足するよね、この反応だったら」

と、タケル。

「そうですね、わたしは好きなのに・・・誰かがあなたにちょっかいを出しているんでしょう?わたしは深く思っているのに・・・って事ですからね」

「たしなみもありながら、堂々と自分の気持ちを歌に詠み込んでいるところが秀逸ですね・・・こういう女性、好きですね、わたしは。オトコマエです」

と、レイカ。

「まあ、従三位まで登る女性だからね・・・そこらへんは胆力のある女性なんだろうね」

と、タケル。

「ええ、それは同感ですね・・・」

と、レイカ。


詞書「永承五年六月五日祐子内親王の家に歌合し侍るによめる」


「吹く風ぞ思へばつらき桜花心とちれる春しなければ」

(吹きつける風ってば、思えば無情なものよね。桜の花は春ごとに散るけれど、いつも自分の意思で散っているのではないんだし・・・)


「これは女性の愚痴を詠み込んでいるね。恋はいつも、自分の意思通りにいかない・・・男性の思惑で、自分の意思とは別に散る恋もある・・・そんなところかな」

と、タケル。

「そうですね。女性の身の不安定さや、女性の恋がいつもうまく行くとは限らない・・・男性によって散らされた自らの恋を歌っていますね」

「その場にいた、同じ女性なら、わかるはずです・・・」

と、レイカ。


詞書「ほととぎすをよめる」


「待たぬ夜も待つ夜も聞きつほととぎす花橘のにほふあたりは」

(待たない夜も、待つ夜も、あなたの声を聞いたわ、ほととぎす。橘の花の匂うあたりでは)


「橘の花をホトトギスが好むと言う事から、それにかけている歌なんだけど、ホトトギスを男性、橘の花を自分とすると」

「あなたがわたしに恋している間は、歌が贈られてきたけど・・・最近はさっぱりね・・・的に詠める感じだね・・・」

と、タケル。

「そういう解釈で、大弐三位さんは詠んでますね。女性は恋されているうちが華・・・恋されなくなった女性は・・・ねえ?っていう感じですね」

「待たない夜も、待つ夜も、あなたは歌を贈ってきてくれたのに・・・そういう女性的な思いが透けてみえます」

と、レイカ。


「はるかなるもろこしまでもゆくものは秋の寝覚の心なりけり」

(遥かな異国、唐の国までもゆくくらいの心持ちになったわ。秋の夜長の夜、目が醒めちゃって、眠りに戻れない時の夜の長さと言ったら・・・ホント長いのね)


「好きなオトコからの恋文が届いていた頃は遠い昔・・・最近は秋になっちゃって・・・いまいましいから早く寝たのに、それが仇になって」

「夜の途中で目が覚める・・・「まったく外国旅行に行く飛行機の中の夜って長いのよねー。ほんと、恋したーい」こんな感じの歌だね。面白い」

と、タケル

「当時は、もろこしこそ、外国旅行の代名詞ですものね・・・恋を懐かしがる・・・ううん、恋したい乙女ゴコロそのもののような歌です。はい」

と、レイカ。


詞書「中納言定頼かれがれになり侍りにけるに、菊の花にさしてつかはしける」


「つらからむ方こそあらめ君ならで誰にか見せむ白菊の花」

(あなたの私に対する態度には薄情な面があるけどー、それでもあなた以外の誰に見せると思うの、この白菊の花。もちろん、見せるのは、あなただけ・・・)


「思い切り、全告白って感じだけど、これ、藤原定頼さんの通ってくるのが途絶えがちになっている時に、起死回生を狙っての、大弐三位さんの定頼さんに向けた」

「ラブ・ミサイルなんだよねー。もちろん、これ、イチかバチかの策になるだろうけど・・・ま、定頼さんの性格にも依るけど、こういう時、オトコは大抵引くよね」

と、タケル。

「なんとなく、女性側が焦っている感じの歌ですよね・・・定頼さんの気持ちを自分に向けたい・・・その心情がモロに出てしまって」

「女性側が負けている感じがしますね・・・」

と、レイカ。

「オトコは追う恋は好きなんだけど、ぐわっと来られると・・・しかも、恋の終わりにそうされると・・・逃げる生き物だから」

と、タケル。

「女性も恋は追われるようにしないと・・・でも、それだけ、この頃の大弐三位さんにとっては、大事な定頼さんだったんでしょうね」

と、レイカ。


詞書「かれがれになる男の、「おぼつかなく」など言ひたりけるによめる」


「有馬山ゐなの笹原風ふけばいでそよ人を忘れやはする」

(有馬山、その麓に広がる猪名野の笹原――山から風が吹き下ろせば、そよがずにはいかないの・・・だからー、音信があれば、心は靡くものなの)

(音信さえ、あれば、あなたのことを忘れたりするものですか!風流さえ身につけた、いいオトコなんだし・・・)


「これまず、上の句にも出てきた「かれがれになる男」という表現だけど、自分のところへ通うのが途絶えがちになっているオトコと言う意味なんだね」

と、タケル。

「・・・と言うと、詞書の意味は「通うのが途絶えがちになってるオトコが「あなたの気持ちが見えないので不安なんです!」と言ってる」と言う意味になりますね」

と、レイカ。

「そういう事だね。・・・ていうか、今の世で言えば、LINEやってて既読になってるのに、返答が無いみたいなものか、これは」

と、タケル。

「そうね・・・だから、不安になって「どういうこと?」ってオトコが聞いてきた感じね・・・大弐三位さんは、割りとオトコにはいい顔したい女性みたいね」

「相手を否定とか、絶対にしないし・・・」

と、レイカ。

「ま、ここに載っていないだけかもしれないけどね」

と、タケル。

「そっか。それもあるかも・・・」

と、レイカ。


「うん、今日は大弐三位さんの恋の歌大会って感じで・・・なかなか、こういうのが楽しいよね、やっぱり」

と、タケル。

「ええ・・・大弐三位さんは、逃げられると追う女性と言う感じがしましたね。あと、男性には弱い感じがしたかな・・・」

と、レイカ。

「まあ、紫式部さんの娘だから、知性はあるにせよ、容貌的には、ねー」

と、タケル。

「そっか・・・そうでしたね。そこが彼女の弱点・・・とはいえ、多くの公家の公達に恋されているんですよね?」

と、レイカ。

「そ。なにしろ、従三位まであがる女性だから、性格的にも強いところがあったのかもしれないね・・・」

と、タケル。

「ま、大弐三位さんの歌はまだあるから・・・そこは来週のお楽しみですね」

と、レイカ。

「ああ、そこを楽しみに・・・今日はこれくらいにしよう」

と、タケルは笑顔で言った。



「ま、勉強は始まったばかり・・・焦らずのんびり、言葉にしていこう」

と、タケルは言うと、

「さ、レイカちゃん、飲みに行こうか」

と、タケルは机の上を片付け始める。

「はい。お伴します」

と、レイカはメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


金曜日の夜・・・まあ、こういう日は楽しく飲むに限りますね。

焼き肉なんかやりながら、ビール。

ま、レイカちゃんと楽しく飲んじゃお!ってなところで、

週末に繰り込んでいく感じですかねー。


ではでは。

10月3日 少女の輝きは永遠なのかしら?(4)(大団円!)

2014年10月03日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

えー、昨日の「マッサン」話、行きましょうか。

まず、人間、10代や20代だと経験が足りないので、こういう苦労話みたいなのに、本気で感動出来ないでしょうね。

ストーリーの上っ面しかわからないから・・・。


僕はやはり、20代中盤からのサラリーマン時代、

「出来れば、ここにおまえはいないで欲しい」

的な全否定なコメントを貰った経験は何度もあります。だから、エリーの悲しい気持ち・・・だけではなくて、お母さんのあの涙の理由もわかりますね・・・。


だから、ちょっと朝から感動しちゃいました。


人を否定する人間と言うのは、2種類です。前者は、人間的に小さくて、弱い・・・そういう将来的にもふしあわせスパイラル一直線の男性が、

その自分の弱さから、自分の保身の為に、

「おまえはここにいないで欲しい」

的ないやがらせを言うんですね。こういう男性って同じ男性、特に年下の男性から、裏で蛇蝎の如く嫌われますね。

表面上、何の思いも無いような表情をその男性の前ではしていますが、裏で皆に嫌われています。もちろん、当人はそういう事も見抜けず、

逆に自分は職場の人気者的に勘違いしているダメダメな人間・・・僕はそういう人間を見てきましたねー。


ま、そういう人間は僕は一切しゃべりませんから、そこは徹底していますね。


そういう自分の弱さ発信の言葉を吐いている人間は人間性の小ささをすぐに周囲に見透かされ、蛇蝎の如く嫌われ・・・不幸せスパイラル一直線です。


ま、ある意味、周囲に「負のエネルギー」をまき散らす「俺偉い病」ですから、今後、しあわせになる事は一切ないわけですねー。


もちろん、「俺偉い病」の人間に対する運用は「関係性は切るのがベター」ですから、そういう運用を徹底していきますねー、僕は。


で、後者・・・これが普通の日本人です。お母さんは、この家を守る為に余程苦労したんですよ。だから、まず、やさしいから、明らかにその苦労を、

いや、それ以上の苦労を背負い込むと予想出来るエリーに、そういう苦労をさせたくないんですね。


やさしさ発信の「あんたは、嫁には出来ない」と言う見た目「負のエネルギー」に見える、実は「ハッピーエナジー」なんですよ。


よく言うじゃないですか。「社会に出たら、本当の事を言って、怒ってくれる人を大切にしろ」と、その本当の事を言ってくれるのがこのお母さんなんですよ。

彼女は家を守ると言い訳しているけど、心底やさしいから、このかわいい、元気で健気で勤勉な、頑張り屋さんのエリーに苦労させたくないんです。


だから、お母さんは泣きながら、一生懸命、怒る芝居をしているんですねー。


いやあ、日本文化の研究者としては、勉強になりますね。なにしろ、日本人の大好物こそ、

「かわいくて、元気で健気で勤勉な頑張り屋さん」

ですからね。


ま、朝ドラはどこまで行っても「雨降って地固まる」物語ですから、エリーちゃんの土曜日の逆転満塁ホームランの様子、楽しみにしちゃいましょう!


うん、やっぱり、日本人はココロだねー。勉強になるなる。


さて、昨日までのお話の決着をつけますか。話、始めていきましょう。


その時、僕らは、とある会社のとある会議室に集まっていました。

イケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、そしてミユウちゃんの同期のマイちゃん(25)です。

「・・・要はそのマイさん事件とも言うべき事件が今日解決すると・・・そういう事ですか、ゆるちょさん」

と、池澤くんが言葉にします。

「ああ・・・その予定なんだが・・・ま、まだ、事態はすべて見えきっているわけじゃない。むしろ、グレーな部分が八割だ・・・」

と、僕。

「そんな・・・なんですか、ゆるちょさんにして」

と、池澤くん。

「池澤・・・大丈夫だよ、ゆるちょさんの真骨頂は、瞬間瞬間に思考が反応することだ。材料さえ、見えてくれば、その裏側にあるモノを」

「ゆるちょさんは、簡単に、見つけてくれるさ・・・今までだって、そうだったろ、池澤!」

と、貴島くんが言葉にしている。


「皆、遅れてごめん・・・ちょっと予想だにしなかった展開で・・・」

と、黒いスカートスーツスタイルに黒のサングラス姿の御島さんがアタッシュケースを抱えて入ってくる。

その御島さんは、少し顔面蒼白な感じで、座っている僕の前に来ると、手をテーブルに置きながら、少し前に出ると、僕の目を見て言葉にする。

「ゆるちょさん、御大からの伝言を正確に伝えるわ・・・」

と、御島さんは、幾分空気を吸うと、少し下を向きながら・・・でも、目を僕に合わせると、一気に言った。

「「ゆるちょ、すまん。今回ばかりは、その子の足取りがつかめんかった。でも、まあ、大丈夫じゃろ、お前はお前で別の手を打ってるようじゃからの」だって」

と、御島さんは僕を見ながら正確に伝言を言葉にした。

「なるほどね。あの人も、人が悪いな・・・でも、そういう事なら、こちらの推理がドンピシャだったと言う事になるな・・・」

と、僕。

「え?あのー、話が見えないんですけど・・・どういう事ですか?」

と、ユキちゃんが言葉にする。

「まあ、いい・・・その話をする前に、今回の話をちょっと整理してから、結論に突っ走ろう。そうしないと何が何だかさっぱりわからなくなってもまずいからね」

と、僕。

「ミユウちゃん・・・ちょっとこれまでの経緯を簡単に誰にでもわかるように話してくれないかな?」

と、僕。

「はい・・・マイが地元の同窓会に出席したけど、中学の同級の親友に会えなかった事が発端です。その親友は色白で笑顔の美しい、少女の輝きを放つ女の子でした」

「でも、その少女は高校一年の夏、妊娠し、学校を退学し、好きな男性と結婚した。その後、娘が生まれ・・・そこまではよかったけれど、その後、短期間で離婚となり」

「その少女は失踪・・・その後、その両親は相次いで亡くなり、祖母の呪いではないかと言う噂まで出る始末だった。という話がまずありました」

と、ミユウちゃんが説明してくれます。

「その後、マイはその事をわたしに話すんですけど、その前後から、その少女がマイの夢に頻繁に出てくるようになって、怖いねって話してた」

「・・・それが、これまでの経緯です」

と、ミユウちゃん。

「ありがとう、ミユウちゃん。マイちゃんも、これで間違いないかな?」

と、僕。

「ええ、ミユウの言うとおりです」

と、マイちゃん。

「ゆるちょさんは、この現象について、ゆるちょさんの提唱している「リアル・ニュータイプ」理論に何か関係している・・・その鍵は「少女の輝きは永遠か?」と」

「言う謎に関係していると見ている・・・そういうことですよね?」

と、ユキちゃん。

「ま、有り体に言ってしまえば、そういうことさ。ユキちゃんの説だとサオリちゃんの幽霊説・・・と言う事になるけどね」

と、僕。

「サオリの幽霊に取り憑かれてたのかしら、わたし・・・」

と、マイちゃん。

「ちなみにマイちゃんは、そういう霊感は強いの?」

と、貴島くんが聞く。

「へっへー、わたし、ガサツに見えて、結構繊細なんですよー。そういう霊感、子供の頃から、強い方なんですー」

と、マイちゃん、嬉しそうに言葉にする。

「だとすると、その線もありって事ですよね?ゆるちょさん」

と、池澤くん。

「そうだな。問題は、サオリちゃんの少女の輝きの正体って事になるんだが・・・」

と、僕はノートパソコンを取り出し、電源を入れる。

「それって、「リアル・ニュータイプ理論」的に言えば、「光るの姫の目」そのものなんだよ・・・10代の少女にありがちな現象なんだが・・・」

「今まで頑なだった少女が急に周囲にやさしく接するようになり、美しくなる現象があるだろう?その原因は繊細なマイちゃんだったら、わかるよね?」

と、僕。

「ええ・・・それってよくわかります。特に高校一年の夏を越えると・・・急にやさしくて美しい女性が増える現象がありますね、特に女子高では」

と、マイちゃん。

「その少女にオトコが出来た・・・それがその理由ですよね?ゆるちょさん」

と、辛辣姫が言葉にする。

「ま、そういう事だね・・・」

と、僕。


「それにもう一ついいかな、マイちゃん・・・マイちゃん、女子高で女性達に人気だったろ、そのボーイッシュな雰囲気じゃ」

と、僕。

「よくわかりましたね・・・女子高のわたしの靴箱には毎日ラブレターが入ってましたよ・・・もっとも、もちろんすべて女子からの・・・」

と、マイちゃん。

「マイちゃんに最初に会った時から、ピンと来たんだ・・・つまり、マイちゃんの好きだった親友のサオリちゃんは、マイちゃんを擬似的なオトコマエな男性として」

「マイちゃんを見ていたんだ。ま、要はマイちゃんを恋人として見ていたんだ。これはよくあることだ・・・その証拠が女子校でのマイちゃん人気・・・と言うことさ」

と、僕。

「サオリちゃんは、中学生で、最も大事なモノに出会ってしまった・・・それがマイちゃん、君だよ・・・君自身だ」

と、僕。

「サオリちゃんは、この世で人生で始めて、最も大切なモノに出会った」

「・・・彼女は擬似的ではあるけれど、マイちゃんこそ、自身の身体を捧げたいオトコだと認識してしまったんだな・・・」

「だけど、もちろん、マイちゃんは女子・・・だから、サオリちゃんは、大事なモノを守る意識で、マイちゃんと毎日帰っていたんだよ」

「彼女にすれば、それが最高の時間だったんだ・・・マイちゃん、こういう風景覚えていないかな・・・サオリちゃんは君に特別にやさしいけど」

「それ以外の女子には、冷たい表情をしたり、頑なところを見せていたり・・・」

と、僕。

「あ・・・それ・・・確かに・・・」

と、マイちゃんは口を抑える。

「思い出したわ・・・彼女が雪女のような表情をした時、自分が何をしたか・・・」

と、マイちゃんは表情を凍りつかせながら言葉にする。

「あの時、わたし・・・軽い気持ちで、クラスの別の女子を何気なく「あの子かわいいよね、ああいう子好きなんだ」みたいに言ったんだった・・・」

「そしたら、サオリの表情が急に雪女みたいに・・・」

と、マイちゃん。

「彼女はわかりやすく、その褒められた別の女性に嫉妬したんだよ・・・」

と、僕。

「つまり、彼女はそれくらいマイちゃんが好きだったってことだ。だから、マイちゃんから見て、サオリちゃんは好ましい存在だったし、マイちゃんの感じてた」

「「少女の輝き」ってのは、マイちゃんを見つめる時に当然現れる、サオリちゃんの「目の笑う、いい笑顔」の事だったんだ・・・」

と、僕。

「確かに・・・彼女、わたしを見つめる時は、「目の笑う、いい笑顔」をしてて・・・そうか、それを中学生のわたしは、「少女の輝き」と理解していたんだ・・・」

と、マイちゃん。

「だが・・・そんな感情を持っているサオリちゃんを置いて、君は引っ越しをしてしまった。もちろん、埼玉と東京だから、そんなに距離は無いけど」

「中学生のサオリちゃんにすれば、絶望的距離だったろうし、彼女は君に擬似的にフラれたと感じたんだろうね。それが彼女の人生最初の絶望だったんだ・・・」

「もう、こういう言い方は、あまり良くないが、マイちゃんは、サオリちゃんの心に深いキズを負わせてしまったんだ・・・・」

と、僕。

「だって、それは・・・当時は、わたし、中学生だったし、そんなサオリの気持ちに気づいてやれない程、馬鹿だったし・・・」

と、マイちゃん。

「サオリが、そんな気持ちをわたしに、持っていてくれたなんて、あたし、今の今まで・・・」

と、急にしんみりとするマイちゃんです。

「ま、失恋と言うのは、誰にでも経験があるものさ。いや、失恋するからこそ、次の恋に踏み出せる、・・・そういう勇気をあげたって事にもなるんだから」

「マイちゃんは、責任を感じる必要はない。むしろ、サオリちゃんはマイちゃんに恋する事によって、別れる時の痛みを知った」

「彼女はその事で、恋とは喜びだけじゃない事を知ったはずだ。恋には、喜びもあれば痛みもある。だけど・・・」

と、僕。

「だけど、彼女は、それを知っても、次の恋を選ぶ道を歩き始めた・・・痛みが伴う喜びである事を知りながら、それを受け入れて・・・」

「つまり、サオリさんは成長したって言う事ですね、ゆるちょさん」

と、ミユウちゃん。

「そういうことだ・・・人間にとって、一番大事なのは、痛みを受け入れても、喜びを取りに行ける人間としての強さを勝ち取る事だ。それが人間の本当の強さだ」

「人はこれを成長と言うけどね・・・マイちゃんは、知らず知らず、サオリちゃんを成長させる手伝いをしたと言うことなんだ・・・」

と、僕。

「そうですか・・・それなら・・・よかったけど」

と、マイちゃん。

「成長したサオリさんは、その後、恋する喜びを知り・・・新たな恋を探すようになった・・・」

と、ミユウちゃん。

「それでサオリは、高校一年の夏に妊娠・・・ってこと?」

と、マイちゃん。

「そういうことだ・・・彼女は痛みを受け入れ、新たな恋を探し始めた。彼女は擬似的ではあったけれど、マイちゃんに恋して、愛され、恋の素晴らしさを知ったんだ」

「恋の素晴らしさを知ってしまった以上・・・恋の探求者になるのが自然じゃないかな?特に、女性は、ね・・・」

と、僕。

「まあ、いい、その後の事は、実は重要じゃないんだ・・・この事件で大切なのは、彼女の色の白さと目のターコイズブルー」

「そして、サオリちゃんが、少女として絶世の美女だったことだ・・・」

「どうだい、ユキちゃんこの二つの要素から、彼女の特異な条件が何か、わからないかい?」

と、僕。

「色の白さと目のターコイズブルー・・・サオリさんは、ハーフって事?お父さんかお母さんは外国人?」

と、ユキちゃん。

「え?それは違うわ・・・彼女の両親は会った事もあるけど、両方とも日本人だったし」

と、マイちゃん。

「お父さんとお母さんは歳が離れていなかった?かなり若いお母さんだったとか?」

と、僕。

「あ・・・そうでした。お母さん、まだ、20代の後半くらいって、え?歳が合わないわ・・・」

と、マイちゃん。

「実は御大から、早めに連絡が届いていてね・・・彼女の本当のお母さん、産みの親はフランス人だったんだ。サオリさんのお父さんは貿易商で、若い頃に」

「サオリさんのお母さんと大恋愛の末、結ばれた。しかし、まだ、サオリさんが小さいうちに亡くなった。それがサオリさんの色白とターコイズブルーの瞳の理由さ」

と、僕。

「・・・と言う事は、マイさんが見た、サオリさんのお母さんは・・・後妻と言う事?」

と、ユキちゃん。

「そういうことになるね・・・」

と、僕。

「その事実だけど・・・仕事の知り合いで佐伯って馬鹿がある組織に属していてね・・・その組織の事は口が避けても言えないけれど」

「彼に頼んで、サオリちゃんが失踪してから、最近までの出国者のリストを探って貰ったら、サオリちゃんが失踪した何年か後にフランスに飛んだ事がわかってね」

「しかも、その彼女はその時、フランス国籍だったんだ・・・御大が探せないわけだ」

と、僕。

「それで・・・わたしにあんな伝言を・・・」

と、御島さん。

「なぜ、フランスなんです?サオリが出国した先・・・」

と、マイちゃん。

「もちろん、彼女のお母さんの実家があるからさ。多分彼女も小さい頃、住んでいた記憶があったんだろう。懐かしい匂いとしあわせだった記憶と共に、ね」

と、僕。

「・・・で、フランスを探ると言えば、人脈のむちゃくちゃ広い・・・と、そろそろ現れるはずなんだが」

と、僕。

・・・とそこでドアがノックされ、ひとりの女性が入ってくる。

「芦川ユミちゃん(27)・・・この事務所のエースでもあるんだ。僕の仕事仲間で・・・マイちゃんと池澤くん以外は顔見知りだよね?」

と、僕は彼女を紹介する。

「どうも皆さん、お久しぶりです。・・・で、ごめんなさい、遅くなってゆるちょさん。ノートパソコン借ります!」

と、言うとユミちゃんは、僕のノートパソコンの設定を手早く変える。

「えーと、マイさんでしたね・・・このパソコンの前にどうぞ・・・」

と、言うと、マイちゃんは、恐る恐るパソコンの前に座る・・・と、そのパソコンの画面にはSkypeの画面が立ち上がっていて・・・。

「マイ!マイじゃない、会いたかったよー、マイ!」

と、声が・・・。

「サオリ・・・サオリじゃない、サオリ、今、どこ?フランス?」

と、マイちゃん。


画面の中では、サオリちゃんが笑顔ではしゃいでいた。


「・・・っていうか、サオリ、前よりすごいふっくらして・・・どうしたの?でも、笑顔がすごく輝いていて・・・神々しいくらい・・・」

と、マイちゃん。

「ふふ・・・」

と、サオリちゃんは後ろを向くと・・・手に掲げたのは。

「赤ちゃん!!!サオリ新たに出産したのね・・・かわいい・・・」

と、マイちゃん・・・もうそれだけで泣きそうだ。

「新しい彼が出来て・・・結婚して、それで子供を産んだの。今回はもちろん、ちゃんと結婚してから、子供を作ったのよ」

と、サオリちゃん。

「ほら、今度は、男の子なのよ!一姫二太郎なのー。すごい縁起いいでしょー!」

と、サオリちゃん。

「いや、縁起いいって、そこフランスだし」

と、池澤くんが思わずツッコミを入れる。

「赤ちゃんが生まれて、すっごい今しあわせで・・・この気持ちをマイに伝えたいなーってずーーっと思ってたの。そしたら・・・」

と、その画面に割り込んでくる女性ひとり。

「ゆるちょー、頼まれた仕事はちゃんとやったからねー。明日帰国するから、御大さんには、交通費請求しておいてー」

と、ソフィーは笑顔で手を振っていた。



数時間後、とあるバーに僕らは集まっていた。


「結局、出産した女性が神々しく見えるのは、「ハッピーエナジー」を体内で最大発生するから、それが体内に溢れて」

「その「ハッピーエナジー」が皮膚や顔の皮膚を通じてオーラーの様に周囲に発散され、神々しく見える・・・そういう現象だったのね・・・」

と、御島さん。

「その最大のエネルギーを持った時に、サオリさんが、マイちゃんに逢いたいと願ったから、ある意味、テレパス的な能力すら、使えるようになった」

「・・・そういう事だったんですね・・・今回の現象・・・」

と、貴島くん。そこには他に、ミユウちゃんとユキちゃんと僕がいた。

「今日見たら、サオリちゃんはもうキラキラ光る目・・・「光るの姫の目」を備えていた」

「それだけ彼氏にたくさんの「ハッピーエナジー」を毎日直接照射してもらっているんだろう。彼女の少女の輝きはさらに強くなるよ」

「・・・「光るの姫の目」もさらに強く輝くと言うことさ・・・」

と、僕。

「少女の輝きは永遠なのね・・・「光るの姫の目」さえ確保し、「八百比丘尼化」したら、もう外見は変わる事はない・・・」

「その為には、毎日「ハッピーエナジー」を大量に直接照射してくれる、本当に愛し合える男性を確保すればいいってことになるから・・・」

と、御島さん。

「それが少女からお母さんになる、最上のしあわせストーリーになるんですね。お母さんになっても美しいままの女性って、案外多いですもんね・・・」

と、ミユウちゃん。


「しかし・・・ソフィーとユミちゃんをチームで運用するなんて、ゆるちょさんにしか出来ませんよ」

と、ユキちゃん。

「ソフィーは土地勘があるし、ユミちゃんの知り合いがフランスでいろいろな「つて」を持っていたからね・・・そりゃあ、舎弟3000人と言われた暴走族のヘッドの」

「彼女をしてたユミちゃんだからね。人脈は計り知れないくらいあるわけさ・・・んで、彼女の知り合いと行動力なら誰にも負けないソフィーと現地でチームを組んで貰って」

「サオリちゃんを探してもらったら、子供を産んだ直後だったと・・・そういうわけ」

と、僕。ネタばらしだ。

「わたし、今回の事で、わかったのは・・・この日本での一番の宝って、ゆるちょさんを助けようとする人たちの人脈そのものだってわかりました・・・」

「わたしは、マイの話をゆるちょさんに聞かせたら、どうにかなるかなって発想しか出来なかったけど、ゆるちょさんは、一度動き出したら、正しい解答まで」

「辿り着く知性を持っているし、そのゆるちょさんを信じて動いてくれるたくさんの人達が・・・わたしが知らない人達も今回動いてもらったのかと思うと」

「ただただ申し訳ないって言うか・・・」

と、ミユウちゃん。

「いや、申し訳ないって事はないさ・・・皆、僕が「リアルニュータイプ理論」を常に追っている事を理解してくれているし、それが新しい知恵を生む事も理解してくれてる」

「今回、「ハッピーエナジー」を体内で最大発生させればテレパス能力さえ発揮出来ちゃう事がわかったろ。これは新事実だもの」

「皆、その為に協力してくれたのさ・・・それだけだよ、ミユウちゃんは、それに協力してくれた・・・そういう話さ」

と、僕は笑顔で言った。

「僕は「運」と「縁」と「恩」とを味方につける事が出来ている。それは僕の為によかれと思って動いてくれる人たちが大勢いるって事そのものなんだよ」

「日本人の財産は、お金じゃない・・・自分の為によかれと思って笑顔で動いてくれる仲間達、それ、そのものが財産なんだ」

「その財産を大事に守れば・・・しあわせだって、お金だって付いてくる。この日本での最高にして、最善の生き方こそ、仲間と言う財産を毎秒メンテナンスし」

「皆を笑顔にしておくこと・・・これに尽きるのさ。それが「運」と「縁」と「恩」を味方につけると言う事になるんだ・・・」

と、僕。

「それが日本人として、一番大事な生き方になるのね・・・また、いい事教えて貰っちゃった。だから、ゆるちょさんとは、離れられないの」

「今日も、ヒリヒリするくらい、ゾクゾクする経験をしちゃったわ・・・こういう経験はゆるちょくんと一緒に生きているからだもの・・・」

と、御島さんは笑顔で言った。

「ほーんと、ありがたいですよ。ゆるちょさんといると、毎日、新しい知恵も得られるし・・・人間にとって、しあわせになる為の知恵を得る事くらい」

「最高にスーパーなエンターテイメントは、ないわけだし」

と、貴島くん。

「ほんと、ありがとうございます。今回の件、わたしが持ち込んだんですから・・・鮮やかに解いて頂いて・・・すごく、すっきりしました」

と、ミユウちゃん。

「ま、一時はどうなるかと思ったけどね・・・絡み合った釣り糸も、丁寧にたぐれば、解きほぐせるって事がわかったよ・・・」

と、僕はマンハッタンを飲みながら、一息つく。

「人生、お金じゃないんですね」

と、辛辣姫。

「そ。お金じゃない、どこまでも、仲間こそ、財産・・・だろ?皆」

と、僕は笑顔で言った。


皆、笑顔でコクリと頷いた。


「・・・にしても、ソフィーの奴・・・普段仕事仕事って言うくせに、こういう面白いネタに会うと最優先で対応するんだから、わかりやすい女だよ・・・」

と、僕がつぶやくと、他の4人は、フッと笑顔になるのでした。


(おしまい)


えー、ほんとに、一事はどうなるかと思いましたが、なんとか、大団円を迎えられました。

しかし、ほんと、この日本で生きていると、人脈と言うか、仲間の笑顔が生きる糧になりますね。


ひとは一人では生きられない。


ほーんと、その通りだと思いますね。


さ、今日は金曜日。気合入れて乗り切りましょう。

そして、夜には、飲み!一週間で溜まったゴミを綺麗に捨て去りましょう!


ではでは。