趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『1Q84 book3』 村上春樹

2010年05月07日 | 村上春樹
いつの間にかはぐれてしまったと思っていました。
自分自身の物語の中に迷い込んで
青豆さんと天吾くんを見失ってしまったと。
でも、この『book3』では、
なんと2人がついておいでと
まるで手を差し伸べているような錯覚がありました。



振り返ることで、あいまいなものがより明確になり
不明瞭でただ恐れていたものに血が通う。
加わった牛河の章が、導いてくれました。
私がもっとも共感したのが、牛河だったからかもしれません。

この『book3』を読む前に読了した
百田尚樹さんの『モンスター』の影響もあるかもしれません。
この本の主人公のことをずっと心に留め置いていたので。
異形という描写がそう思わせたのか
家族愛の薄さに共鳴したのかわかりませんが。

『モンスター』の主人公には共感できなかったのですが、
牛河さんは、違っていました。
考えや感情に一つ一つ反応していくのです。
それはとても不思議な感覚でした。

でも、こうして思い返していると
共感したのは彼だけではありません。
‘タマル’にも‘老婦人’にも、
そしてもちろん‘青豆&天吾’にも。

そして物語にあった冷たさが、
ゆっくりと暖かな気配に包み込まれる・・・。
もしかしたら反対側の世界なのかもしれませんが
それでもきっと2人は一緒にやり遂げる。
つながれた手が、どうか離れませんよう・・・。。

GWあれこれ

2010年05月06日 | 日々のこと
天気に恵まれ、暑いくらいの陽気の連休となりました。
連休前半は恒例のテニスで、
連日4時間はさすがにキツかったです。
これでも結構体力ついたと思ってたけれど
まだまだだなぁ~
やはり、本格的に走り込みが必要かも。

筋肉痛であちこち痛い身体をひきずり、連休後半へ。
息子のアパートへ布団担いで出かけ、
そこを拠点に浜松、名古屋と遊んできました。

凧揚げで有名な浜松まつりに行ってきました~



浜松市内の各町内会ごとに参加していて
昼間の凧揚げと、夜は御殿屋台引き回しです。



凧揚げ会場は、遠州灘を臨む中田島砂丘です。
初めて行ったのですが、とても広い公園になっていて
ものすごい人出でしたが、凧揚げ合戦にはうってつけな感じで
海岸からの凧の眺めも良かったです。

翌日は名古屋へ。
名古屋は初めてです。
以前村上春樹、吉本由美、都築響一共著の『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』
という本を読んだことがあって、
その中の名古屋についてがとても面白かった覚えがあります。
ですから、ちょっと楽しみにしていました。



写真は名古屋城。金の鯱がそびえています。

名古屋に行ったら喫茶店でモーニングを、と思っていましたが
ガイドブックにお店の案内が載っているので
どこの店もイッパイで、長い列。
モーニングは諦めて、名古屋コーチンを食しました。
こりこりの歯ごたえと、ふわとろの卵がとても美味しかったです。
名物鳥の手羽先もいただきました~



人気のお店はどこも長蛇ができていて、開店と同時に入らないとダメです。
名古屋に着いたらすぐに、お目当てのお店には直行すべきだと思いました。

翌日もありこち回る予定でしたが、
連日歩き回り、疲れてしまったので取りやめて
息子の用事に付き合いました。
部屋をきれいにしたり、布団干したり
シーツ洗ったり。
いいお天気で、ホント大掃除日和という感じでした。
近所をうろうろしたり、買い物行ったり
結局あちこち動き回って、あぁ~疲れた~。。