趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「公園で逢いましょう」三羽省吾

2009年05月19日 | 
「週刊ブックレビュー」で紹介されていた
三羽省吾作『公園で逢いましょう』を読みました。

三羽さんは、初めてではありません。
以前から、新聞の書評欄でも見かけて
また何某か賞など受賞されているご様子。
読みやすいので、若い人にオススメです。

この本は、子連れで公園に集うママ達のお話です。
それぞれのママの逸話が章になっている、連作短編集です。
こんな風に書くと内容がなんとなく想像できてしまうけど
以外にその一つ一つのエピソードが変わっています。
そこに、興味を持ちました。

子どもが無理やり大人になる様子や
オブラートにくるまれて見えない核心や
本当は出ている答えといったものを
若者の未熟さの姿を借りて、描いて見せてくれます。
それを描き出している著者自身、熱いものを内に秘め
本当はそうだったんだ、と叫んでいるような感じを受けました。

この本は特に、公園で子どもを遊ばせているママ達にこそ
読んで欲しいな、と思いました。
ひところ公園デビューなんて言葉も流行りましたが
同じくらいの子どもがいるというだけで集まるママたちは
生活も年齢も性格も過去も様々で、
それだけにドラマになるのですね~

私自身も二人の子育て中、毎日公園で遊ばせていたので
ママ友たちと毎日顔を合わせていました。
大きなドラマは無かったけれど
小さなモノは結構たくさんありました。
それらの一つ一つ思い出したら、
またシリーズになってしまいそう・・・^^;