趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『「私はうつ」と言いたがる人たち』香山リカ

2009年05月28日 | 
うつ病関連の本がたくさん出版されてますね~
少し前まではアダルトチルドレンから依存症関連が
多かったような気がしますが。

読書好きなので、
何か困ったことがあると大抵本を探します。
ある程度納得できるまで
次々と読みまくります。

ですから、子育て中は山のような子育て本に
埋もれていました。
偏ってはいけないと、なるべく色々読もうと思うと
いつの間にか山ができています。
本で子育てできる訳じゃないのはわかっているのですが。

子育て本の中には心理学の先生の本などもあり、
その中からアダルトチルドレンなどの言葉も知るようになりました。
そんな世界があるんだ~と
だんだんとそっちの方面の本を読むようになりました。
‘心の中のこと’は未知の世界で
本当に興味深く、夢中で読んだ記憶があります。
その中に香山リカさんの名前もあったのです。

最近は心理学関連の本にご無沙汰していて
香山さんのお名前に懐かしく思い、手に取った一冊です。

びっくりしたのは、
うつ病ではないと診断されがっかりする人が増えたということです。
それほどうつ病が、社会に広く浸透し認知されたということなのでしょう。
それとともに‘仮面うつ‘とか‘うつ病セレブ’などの
造語が生まれてきたようです。

‘私が悪いのではない、うつ病のせいなんだ’
失敗や自分自身の不全感を、
検査数値で表すことのできない病気のせいにすることで
アイデンティティを保っていける・・・
なんだか、上手くいかないことを誰かのせいにするってどこかで聞いたような。

香山さんは、簡単に診断をくだす医者にも問題があるとおっしゃっています。
そして、どうして簡単に診断書が出せるのか、ということも。
本当にうつ病で治療されている方に
とばっちりがどうか行きませんように。

うつ病で休職中、海外旅行なんて
絶対病んでるよな~