皆さんはスピーチライターという職業があることをご存知ですか?
昨日読了した原田マハの「本日は、お日柄もよく」はスピーチライターのお話。
原田マハさんの作品は数年前に読んだ「楽園のカンヴァス」、そして先日読んだ「異邦人」を含めて、
これで3冊目ですが、先に呼んだ2冊とは少し趣きの違う内容でした。
お気楽なOL生活を送っていた主人公「こと葉」が、密かに恋心を抱いていた幼馴染の結婚式で、
伝説のスピーチライターのスピーチに感動し、修行を重ねてその道のプロになるというあらすじ。
政治家の演説!その内容が側近や官僚によって大体は作られていることは私も承知しています。
しかし、そのさらに後ろに言葉のプロ、スピーチライターの存在があることは知りませんでした。
「美しい日本」とか「三本の矢」とか・・・スピーチライターの生み出した言葉かもしれませんね。
どんな優秀なアイディアや発想も伝える言葉が巧みでないと生きてきません。
また逆にたいしたことのない内容でも言葉の力によっては素晴らしい発想に思えるものです。
いかに聴衆を引きつけ、感動させるか、そのスピーチの原案を考えるのが、彼らのお仕事です。
言葉が人を動かし、世の中を変えていく、言葉の力に魅せられる内容でした。
少し中だるみの部分もありますが、後半は変化にとみ、一気に読め終えました。
この本は決して新しいものではなく(2010年刊)、文庫本がでて(2013年)、
書店員のパネルが火付け役となってブレークしたのだそうです。
その一枚の手書きのパネルとは「何度も泣きました!!」。
私は何度もではありませんが、確かに胸にジーンとくる場面が何箇所もありました。。
この本の中には、人生の教訓とも思える言葉が散りばめられています。
中でも印象的なのが、次の一文です。
困難に向かい合ったとき、もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。
3時間後の君、涙がとまっている。
24時間後君、涙はかわいている。
2日後の君、顔を上げている。
3日後の君、歩きだしている。
また次の一文にもハッとさせられるものがありました。
changeのgをcに変えるとchance ! 変化はチャンスである。
私たちブロガーも日々「言葉の力」を操り、こうして読み手に何かを伝えようとしています。
もう人前でスピーチをすることはないかもしれません。
しかし、ブログを綴る身として、この本には多くのことを学ばせて貰いました。
一語一句を大切に、これからも引き続き言葉を発していきたいと思っています。
年末と言うのに少々風邪気味です。今日は早く休むことに致しましょう。
皆様もどうぞご自愛くださいませ。
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