世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

お悔みの気持を伝えることの難しさ

2016年03月08日 | 呟き

1月の中旬に夫の高校時代の同級生の急逝の訃報が入りました。

同窓会のお世話をなさっている方の所に奥様からメールが入り、友達に一斉に転送されました。

余りに急なことで、悲しみより驚きの方が大きく、夫も私もその知らせに自失茫然としました。

毎年夏には山好きの高校時代の旧友数名で3泊から4泊の縦走登山を楽しんでいた仲間です。

昨年の夏もお元気で丹沢の山々を縦走、山小屋でお酒を汲み交わしながら楽しい一時だったと夫は申しています。

今年も5月に故郷広島からの組と合流、3泊4日の山行きが既に計画されていました。山小屋も予約済み。

それほどにお元気だったのです。私は直接お会いしたことはありませんが、夫から彼の話はよく聞き、写真も見せてもらっていました。

その奥様からのメールは通夜、葬儀全てが終わってからの連絡で、故人とご家族の希望で家族葬として見送られたそうです。

そして「お知らせするのが遅れましたことをお詫び申し上げますと共に、はなはだ勝手ながら、御香典、ご供物、供花等、固くご辞退申し上げますので宜しくお願い致します」とのお言葉がありました。

夫もどうしてよいかわからず、しばらくはそっとして置いた方がよいかと、そのままにしていましたが、49日も終わるころ、そろそろ奥様の気持ちも落ち着かれたかと、先日お電話をしてみました。

お留守でしたので留守電に言葉を残しておいたようです。

内心、なんとお慰めしてよいのかわからず、正直お留守であることにちょっとほっとしたようです。

数時間後、奥様から折り返しのお電話がありました。

最初はお元気に話されていましたが、夫が良かれと思い、いろいろ彼の思い出話をしていると、奥様の声が涙声になり、電話口で嗚咽なさっているのが分ったそうです。

お線香をあげに、また出来たらお墓参りをさせて欲しいとお願いしましたが、固くご辞退されたそうです。

夫は電話を切った後、折角明るく立ち直られてお話なさっていたのに、悪い事をしてしまったと電話をしたことを後悔していました。

そんなことはないわよ、きっと喜ばれたと思うわよ、と今度は私が夫を慰める番になりました。

お悔みの言葉と、それを伝えるタイミングって本当に難しいですね。

お悔みの言葉も亡きお方の思い出話も、かえって残された者の悲しみを増幅させることになるのではと思ってしまいます。

姉も今、この奥様と同じような立場にあります。どうするのが一番良いのでしょう。

 

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コメント (15)
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