風になれたら

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山を歩いて風になる

北海道ツーリング2015 3日目 黒岳と旭岳に登る

2015-10-21 | 徒歩の旅

9/15(火) 基本的に晴れ

4:30に起きて大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイへ向かう。始発は6時で1時間ほど前に着いた。

乗り場に待っている人はいない。寒いのでみんな車の中で待っているようだ。

バイクでやってきた僕は外より暖かい建物の中の乗り場で待つことにした。

コンビニで買った朝ごはんを食べ終わったらもう暇だ。しばらくして隣に座ったおじさんと話をした。

おじさんは北海道に来て50日ぐらいだと言った。すでに定年を迎え家族もいない身なので旅をしているそうだ。

北海道には長期の旅をしている人が多い。今までで一番驚いたのはキャンプ場で家庭菜園をしている人であった。

 

ロープウェイにおじさんと一緒に乗って、黒岳の五合目で雲海を眺めた。

五合目から見た黒岳、標高1,984m。ここからリフトで七合目に向かう。

七合目からちょっと歩けばこの景色だ。

空が高い、とはこのことなのだな、と思う。

黒岳から旭岳を目指す。見事に紅くなったウラシマツツジの葉が広がっていた。

黒岳石室と北鎮岳と凌雲岳を望む。

防災ヘリコプターが巡回していた。

お鉢へ向かう登山道はどこまでも続いているようだ。

気分はアルプスの少年だ。

荒涼とした火口の斜面に紅葉した植物を見ると月日の流れを感じる。

間宮岳の分岐に着いたのは11時であった。まだ余裕があったので旭岳に向かった。

頂上直下の傾斜は厳しく息が上がる。旭岳の頂上は混んでいて海外からの旅行者も多かった。

下を覗くと噴煙が上がっていた。お湯を沸かしてインスタントのミルクラテを飲んだ。

甘くて温かい飲み物は身体も心も温めてくれる。

来た道を下る途中、スペイン、ドイツ、ブラジルからの旅行者に道を尋ねられたので地図を見せて説明をした。

旭岳のロープウェイの最終時刻には十分間に合うだろう。無事に戻ってねと言って別れた。

 

チングルマ、今度は花の咲く季節に訪れたい。

 

これまで時折雹が降っていたが、松田岳あたりで雨となり、北海岳あたりでみぞれになったと思ったら雪になってしまった。

この日の天気予報は晴れであったが、山の天気は本当にわからない。レインスーツとレイングローブを身につけて黒岳の登山口を目指した。

お鉢の斜面は箱庭のような景色が広がっている。これから白雲岳の避難小屋に向かうと言う大先輩の方に会った。

もうすぐ黒岳石室だ。いまだに残る雪渓から溶け出した水による川が流れていた。

黒岳石室に着く頃、天気はすっかり回復した。石室を管理するお兄さんと話をして石室の中を見せてもらった。

お兄さんはとても気持ちの良い人だ。オープンマインドを見習いたいと思う。

 

黒岳から段差のある道を下り、7合目のリフト乗り場に着いたのは16時、20km弱を9時間半の行程であった。

 

温泉施設、黒岳の湯で汗を流し、冷えた身体を温めた。そして我らがセイコーマートで買い出しをしてキャンプ場に戻った。

今日はたくさん歩いたので、明日は山ではなくダラダラと過ごすことに決めた。

そして、すっかり暗くなると雨が降ったが、テントに当たるその音も心地よく深い眠りについた。

 

 

 

コメント (2)
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