風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

ビーナスラインを走って、美ヶ原を歩く

2017-05-23 | 徒歩の旅

5/3(水) 晴れ

期待しない人事異動の夢で目を覚ます。なんてこった。テントから出ると冷たい空気に包まれた。日の出を見ながら妙にリアルな夢だったな、と思う。

基本的に朝はしっかり食べる。定番のハムチーズのホットサンド、これに野菜たっぷりの中華スープで体を温め、コーヒーを飲んで出発した。

頬を刺す冷たい空気、体重移動でワインディングロードを駆る感覚、ツーリングの旨みが詰まっている。ほどなく走って麦草峠に着いた。国道で2番目に標高の高い峠だ。

R299を少し下って、ビーナスラインに入る。南八ヶ岳を見渡せるパーキングで少し休んで白樺湖に向かう。伴ちゃんは大きな荷物を積んだ姿よりもパニアだけの姿が様になっているな、と思う。

久しぶりに伴ちゃんと言う名前を使ったが、Bandit 1250Sの名前なのだ。

ミシュランのパワーRSは路面への食らいつきが良く、安心してコーナーを回ることができる。まぁ、前のタイヤはパイロットロード4なので、違いがあって当然だけど。パイロットロード系はちょっと攻めるとリアが滑ることがあったのだけれど、パワーRSはほとんど滑らない。思ったラインをトレースできて笑ってしまうのだ。大型連休でも朝のビーナスラインは比較的に空いていてストレスなく走れることが多かった。でも休日、カーブのたびに反対車線にはみ出す車や、直立でカーブを曲がるバイクがいて、あまり近づかないでおこう、と思った。

美ヶ原の道の駅にバイクを止めた。多くの車とバイクがすでに止まっていた。そそくさと着替えて高原を歩いた。

歩いていると会社から連絡があったが、会社のネットワークに入る術を持っていないため、ごめんなさいをした。昨年の大型連休は南西諸島で毎日仕事をしていたな、と思った。それに比べ、電源を確保できない場所はいい。パソコンを使えなければ仕事にならないからだ。

仕事のことは忘れ、風に吹かれて、汗を流そう。山を望み、空を見上げ、心を覆い尽くした垢とカサブタが剥げ落ちていくようだ。

日本の屋根のような山塊に360度囲まれて歩くのは本当に楽しい。

ちょっと下って登り返した。標高差は400メートルぐらいだろうか。下まで降りたら茶臼山を目指す。

途中沢に雪が残っていてチェーンスパイクをもって来れば良かったな、と思った。この後2箇所ほど危険な場所があって慎重に進んだ。滑落したら悲しいことになるかもしれない。

山歩きは久しぶりなので無理をせず登った。日差しはきついが、冷たい風が気持ち良い。

ここからは牧場の中を淡々と歩く。気分は上々だ。

いい運動になった。でも、ゆっくり歩いたので疲労感はない。キャンプ場に戻るのはちょっと面倒くさいが時間はある。

キャンプ場に戻る前に買い物を済ませ、温泉八峰の湯で温まった。この温泉は八ヶ岳を一望できる内湯と外湯があり、やっほうの湯と言う。半端ない混みようで入場待ちの列ができていた。

入場して脱衣所を抜けると洗い場にも列ができていた。裸で立つ男達、なんだかなぁな姿であった。

 

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